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脊髄損傷でのリハビリ期間はどれくらい?時期・損傷レベルによって違うリハビリ内容

脊髄損傷でのリハビリは先が見えないと心配になる方もいますし、家族の方でも心配でしょう。

 

脊髄損傷でのリハビリ期間は一体どれくらいになるのか、どんな病院を選べばリハビリがスムーズにいくのかを見ていきます。

 

●入院は長くても半年

治療の病院からリハビリ病院に移ってきたと仮定すると、長くても期間は半年となっています。というのも、国の方針で入院期間は150-180日まで(頸髄損傷かどうかで違います)と決められているからです。

 

リハビリのための入院は、最大でも半年後までにこうなっていたい、という希望を持ちながら進めると目的意識があってよいです。

 

●通院期間は年単位になることも

入院でのリハビリが終了して、そのままスムーズに社会に戻る場合もありますが、あまり多くはありません。どちらかといえば、退院してからも定期的に病院・ジムなどでのリハビリを行う方が多いです。

 

通院リハビリの期間も入れるとなると、すべてのリハビリ期間は年単位になることがあります。気長に付き合っていくつもりで脊髄損傷を受け入れなければなりません。

 

●脊髄損傷リハビリのプロを探す

リハビリ施設を選ぶなら、やはり脊髄損傷の治療とリハビリについての知識・実績がある病院を選びたいものです。

 

NPO法人の日本せきずい基金では、脊髄損傷関係の病院や施設を紹介しているので参考にしてみてください。また、東京都内には脊髄損傷者の歩行を目指すジムもあるので、都内の方は一度問い合わせてみてもよいでしょう。

 

脊髄損傷のリハビリ期間は入院で最大半年まで、損傷レベルがC(首)の場合は退院してからも年単位でのリハビリが必要なケースがあります。その間のメンタルケアも、重要なポイントと言えるでしょう。

 

 

社会復帰のかなめ!!事故などによる脊髄損傷のリハビリテーション

もし、脊髄損傷になってしまったら、急性期の治療はもちろんのことですが、リハビリテーションが重要になってきます。今までとは違う方法や動き方で、日常生活動作を行う必要があるからです。

  

急性期のリハビリテーション

・呼吸理学療法:損傷したレベルによっては呼吸が苦しかったり、痰をうまく吐き出すことができません。これに対して、理学療法士などと一緒に呼吸や排痰の練習をします

・関節可動域訓練:他動で各関節を動かします。動かさないでいると、関節が固くなって動かなくなってしまいます

・状態が安定すれば、ベッドの背もたれをあげて座った姿勢の練習をします。起きた時に血圧が急激に下る、起立性低血圧に対するリハビリテーションにもなります

  

回復期のリハビリテーション

身体機能

筋力:損傷した脊髄のレベルに合わせて、残された筋力を最大限に発揮できるように筋力訓練を行います。特に自分を持ち上げたり、車いすを漕いだり、重心を移動させることに必要な筋力は、重点的に鍛える必要があります。

関節可動域訓練:関節が硬くならないように他動で関節を動かします

ストレッチ:日常生活のあらゆる動作を行うために、受傷以前より高い柔軟性が必要になります

 

能力

ベット上の動き

・腕の動きの反動を利用した寝返りなど、ベッド上での動作の練習をします

・電動ベッドのリモコン操作の練習をします

・腕の力が保たれていれば、ベッドに括りつけた紐を引いて起き上がる練習などもします

車いす

1,車いすに乗っていられる時間を徐々に延長していきます。はじめは、起立性低血圧があったり、バランスも悪いと思いますが、徐々に耐久性をつけていきます

2,耐久性がついたら、徐々にバランスの練習をします。自分自身でバランスを崩して立て直す練習や、大きめのボールでキャッチボールをしたり、ラケットで風船を打ち返したりなどの練習もします。

3,車いすを自分自身で漕ぐ練習、電動であれば操作する練習をします。漕ぐ能力が向上してきたら、車いすに重りを積んで長めの距離を漕ぐ練習などもします

4,能力的に可能であれば車いすウィリーなどで段差を超える練習もします

5,屋内で問題なければ、屋外での駆動練習も取り入れます

移乗

・能力的に可能であればベッド⇔車いす、車いす⇔便座などの移乗の練習をします

・トランスファーボードと呼ばれる渡し板を引いて移動することもあります

日常生活動作

・食事~早期から介入します。指が動かなくてスプーンなどを持てない時は、手のひらにくっつけるような道具(万能カフなど)で固定します。

・着替え~車いすなどで座位が安定してきた段階で上半身の着替えの練習を行います。座った状態で足を自分の手で引き上げることができればズボンなどの練習をします

・整容~歯磨き、髭剃りは早期から。髪を整えたりするのは、座位が安定してきてからですが、自助具の使用で早期からも可能です。

・入浴~浴室のスペース、介助者の有無、改造できるかなどの環境を確認して、入浴方法を検討します。入浴専用車いすを使用したり、体を持ち上げるリフターを使用して浴槽にはいるなど、福祉用具の使用も検討し練習します

・排泄~自己導尿や座薬を入れる練習や自助具の使用練習を行います。どのような方法が失敗が少なく、社会生活を送る上で負担にならない方法か検討します

 

この他、本人の能力や希望に合わせて、趣味活動や仕事で必要な動作の練習や環境の調整を行います。

 

 

受傷後の時間経過によって違う、脊髄損傷からのリハビリ…時期によってどんなリハビリをするの?

リハビリの大きな目的は、残った機能を最大限使って社会復帰につなげていくことです。もちろん人によっては、介助が必要になるなどの障害が残ることもありますが、その中でも最大限のパフォーマンスができるように、身体動作を再獲得していくというのがリハビリです。

 

リハビリの内容は、受傷後どれくらい経ったかや、損傷のレベルによって異なります。大体の流れとしては、以下のようにリハビリが進められていきます。

 

受傷後2か月前後

いわゆる急性期と言われる時期です。この時期にはまだ障害が固定されていませんので、身体の評価や予測によって、将来的な身体活動をある程度予測することが必要です。そのため、

残存機能の評価

機能回復の予測

合併症の発生予防と治療(尿路感染、肺炎、下肢静脈血栓症、拘縮、褥瘡などの合併症)

が必要になります。そして、これらに加えて以下のようなリハビリが行われます。

全身の動作の再調整練習

日常の動作に追い得て不自由のない関節の角度の保持

体位変換

筋肉の突っ張りに対する配慮

運動療法(個々の能力に応じて)

他動運動(関節の可動域の保持のため、関節を動かしてもらう)

筋力の維持や強化(抵抗運動や、自動運動、自動解除運動など)

物理療法(マッサージ、温熱療法、冷感療法など)

精神的・心理的サポート

 

受傷後3ヶ月前後~6ヶ月

いわゆる回復期と言われる時期です。ある程度障害が固定されているため、症状に即したリハビリが求められます。

足を投げ出して座る練習

上肢の筋力増強訓練

バランス練習

車いす練習

立ったままの状態を維持する練習

歩行練習

日常動作の練習(食事、着替えなど)

 

受傷後6ヶ月以降のリハビリ

いわゆる慢性期と言われる時期です。この時期には、ある程度自立した生活のための、動作獲得を目指します。ただし年齢や合併症によって目指すゴールが変わってきます。この時期には、それまでのリハビリで獲得した動作を元に、

生活環境に即した応用動作の練習

生活環境の調整

を行っていきます。また、この時期に手足の筋肉が突っ張る症状が強くなることがあります。そのため症状によって、薬を服用したり、神経ブロック療法などをリハビリと併せて行うこともあります。

 

社会的リハビリ

最終的な目標は社会復帰です。そのため、身体に障害がある人の就業訓練をしてくれる機関で、社会復帰のための訓練をすることもあります。またそれまで勤めていた会社に復帰する場合でも、社会適応のための練習や、環境の調整が必要になります。

復学や家庭への復帰の場合にも、環境を整え、必要な介助などを考えていく必要があります。

 

 

骨髄損傷を生じたその時は、ショックも相まって正しく判断することができないかもしれませんが、本人及び周りの人は、できるだけ先のことを見て行動する必要があります。こうしたリハビリを通して先々の生活を考えていきましょう。

 

 

脊髄損傷でのリハビリ~呼吸訓練から歩く訓練まで 損傷レベルによって違うリハビリ

事故などで脊髄損傷になったら、少しでも残っている筋肉の力を戻すための訓練が行われます。

今までとは違う自分の体に戸惑ってしまうかもしれませんが、リハビリの内容をしっかり知って、納得できる形でリハビリのゴールを目指しましょう。

 

●呼吸訓練から歩く訓練まで

脊髄損傷のリハビリとはひとくちに言っても、損傷した脊髄レベルによって、リハビリの内容はかなり異なります。

もともと、脊髄は背中のS字ラインすべてで、レベルは首の方(S字ラインの上)からC、T、L、Sと分かれています。

C1など、最も上にある脊髄を損傷した場合は呼吸が難しく、呼吸訓練のリハビリが必要です。

一方でL3以降だと、松葉杖などを使えば自分で歩くことも出来るので、歩行訓練等を行っていきます。

 

●専門スタッフの協力・器具を使う

脊髄損傷のリハビリは、1人だけでは絶対にできません。人の体をしっかり支えてくれる器具、専門的な知識を持つスタッフの介入が必要です。

リハビリをやればやるほど良いというわけではなく、計画に従って適切なペースでのリハビリを行うにも、スタッフは手助けしてくれます。

 

●自発的な訓練の重要性

ラットを使った実験で、脊髄に損傷を与えた後に2種類のリハビリを行った実験があります。

ひとつは、上から器具でラットをつるして移動させるリハビリ、もう1つは同じように器具でつるすものの、階段や段差を作ってラットの自発運動を促したものです。

自発運動を促したものの方が、脊髄損傷でのリハビリとしてはより適切に歩行能力が回復しました。

自発的なリハビリ参加によって、運動機能の回復に与える影響もあるのではないかと考えられます。

 

脊髄損傷でのリハビリは歩行訓練、手先を動かす訓練、呼吸訓練などさまざまです。

どのレベルの脊髄を傷つけてしまったか、どれくらいの影響が出ているかによっても、内容がかなり異なります。

 

 

脊椎損傷後に重要な移動手段…「歩行のリハビリ」「車いすのリハビリ」はどんなことをする?

脊髄損傷からのリハビリは、怪我を治すための治療とは違います。リハビリによって、自分ができる最大限のことを認識し、できることとできないことを知り、自分の体が持っている能力の中で、最大のパフォーマンスを発揮できるようにするというのが、リハビリの目的です。

 

脊髄損傷のリハビリ

脊髄損傷をした場合、それまでの体の動かし方の感覚では、体を十分に動かすことができません。そして、それまでにない動作も、生活の中の身体活動として行わなければいけませんので、そのための訓練が必要になります。

 

歩行訓練

下肢の筋力の評価によっては、早いうちから歩行訓練が行われます。段階的に難易度を上げていき、能力によりますが、最終的には出来るだけ一人で歩行できるようになることが目標です。

平行棒を使った歩行

歩行器具を使った歩行

介助を得ての歩行

両杖を使っての歩行

片杖を使っての歩行

杖なしでの歩行

階段の昇降

立ち上がったり座ったりする動作

といった風にレベルを上げていきます。歩行は非常に難しい課題に思えますが、早期から行うことによって、筋力が低下することを防いだり、位置感覚を維持したり、関節が固まらないようにすることができますので、非常に重要です。

 

車いすのリハビリ

残った機能によっては、装具などの力を使用して歩行が可能になることもありますが、残存機能によっては、車いすの生活になることもあります。その場合、今までの生活になかった車いすの動作を、残存機能を持ってしてどうするかといったことを学ぶ必要があります。

車いすのリハビリにおいては、

車いすへ乗り移る

車いすの操作

前輪を持ち上げて段差を超える

床から車いすへ乗る

などの動作を、個々の能力や、生活環境の状態に合わせて訓練します。

 

 

 

移動手段という点で考えれば、人によってはこれらに加えて、自動車のリハビリも加わります。自動車が運転できるようになるかどうかは、行動範囲の拡大と共に、社会復帰においては非常に大きな意味を持ちますので、残存能力との兼ね合いを考えた上で行っていく必要があります。

 

(Photo by: [http://www.ashinari.com/])

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-09掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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