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気になる病気・症状

抜け毛や円形脱毛症の原因はストレスではなく、自己免疫疾患かも!?

ストレスが原因ではなく、自己免疫疾患から発症する『円形脱毛症』とは?

『円形脱毛症』は従来ストレスが原因と考えられてきましたが、近年ではその原因はストレスや寝不足、アレルギー疾患、自己免疫疾患(膠原病)、自律神経障害など様々であると言われています。

 

この中でも近年注目されているのが『自己免疫疾患』による円形脱毛症です。

 

治療法には、免疫細胞の活動を抑制する『局所免疫療法』が主に行われています。以下ではその詳細について見て行きたいと思います。

 

自己免疫性の円形脱毛症とは?

<自己免疫疾患によってなぜ毛が抜ける?>

自己己免疫病とは、本来ウイルスや異物から防衛する機能を持った免疫細胞が、自身の組織を「異物」と誤って認識し、攻撃するという病気です。円形脱毛症は、リンパ球が誤って毛根を異物と認識して攻撃し、毛根が炎症を起こして脱毛にいたるという機序によるものです。

 

『局所免疫療法』の詳細について

局所免疫療法は、主に症状が固定期に入ると実施されます。

 

<進行期にはステロイド剤を使用>

16歳以上の進行期の患者の場合、ステロイドの塗り薬や注射、内服薬を使って免疫細胞の活動や炎症を抑えます(16歳以下は、塗り薬のみ)。その他、3日間入院してステロイドを大量に点滴するパルス療法もあります。

 

<固定期には局所療法>

固定期の場合は、局所免疫療法が有効とされています。脱毛を起こした皮膚にかぶれを起こす薬(SADBE:squaric acid dibutylester)を塗り、正常なリンパ球を引き寄せて自己を攻撃する異常なリンパ球を抑え、炎症を鎮めるというものです。

 

この治療によって有効率は60~70%で回復するといわれています。

 

実際の施術とは?

以下の手順で行われます。

 

1)『SADBE剤2%溶液』を頭部の脱毛部に貼りつける。約48時間後に剥がし、通常通りシャンプーや石鹸で洗い流す。1~2週後、正常な免疫が活動し始めると、同部が赤く腫れる(感作成立)。

 

2)施術2~3週後より頭部全体に薬剤を塗る。通常2万分の1という低濃度から外用を開始し、徐々に濃度を上げていき、少し反応が感じられる程度(やや痒い、少しフケが出る、頭皮がやや赤みを帯びる)が適正濃度となる。その後2~3週に1度塗布を繰り返す。

 

3)効果判定を濃度決定後の1~2ヶ月後に行う。

 

4)発毛が認められる場合、2)の手順を継続する。毛髪が生えそろったら徐々に外用回数を減らす(間隔をあけていく)。

 

<副作用>

◆強いかぶれ、全身のかゆみ

特にアトピー性皮膚炎を罹患の場合。外用ステロイド剤や内服薬を投与する。

 

◆蕁麻疹

軽症の場合は抗ヒスタミン薬の内服を併用しながら外用を続ける。

 

『局所免疫療法』は、上記のように主に慢性期の多発性~全頭型円形脱毛症が適応とされ、世界中で行われている治療法と言われていますが、日本においては、未だ保険適用とはなっておらず、認知度も低いのが難点です。

 

しかし、適応となった場合には高い有効性が認められており、疑われる場合は一度診察を受けてみることが勧められています。

 

円形脱毛症は自然治癒する!?治癒までの期間とやっておきたいこと

円形脱毛症はいくつかのグループになっていますが、その中でもポピュラーなのが単発型円形脱毛症です。円形脱毛斑が1つの単発型円形脱毛症の場合には、60%程度の確率で自然治癒すると言われています。

 

●治癒までの期間は半年から1年

円形脱毛症が完全に目立たなくなり、他の毛と同じと言えるくらいになるまでには、半年から1年の期間が必要となります。

 

円形脱毛症だけに言えることではないですが、毛が生えてくるには周期があります。いくつかの成長期があって、その上で現在のような髪の毛が生えているのでその周期が来る速度を考えると、半年から1年という数字が導き出されます。

 

●ストレス解消が第一

円形脱毛症が自然治癒するのを早めるために治療以外で出来ることと言えば、やはりストレス解消です。円形脱毛症の原因の多くはストレスではないか、と考えられているので、ストレス解消法を探しましょう。

 

血行を良くする意味でお風呂に入ったり、自分の好きなことをする時間を増やしてみてください。

 

●ビタミン類やタンパク質を摂取

髪が生まれ変わるための新陳代謝をより早めれば、円形脱毛症の自然治癒も早まります。

 

髪の新陳代謝を助けるために、ビタミン類やたんぱく質の摂取をお勧めします。のりやわかめなどの海藻類、タンパク質はさっぱりした魚を摂取してみてください。

 

円形脱毛症の自然治癒を早めるためにストレス解消、食事の注意以外に出来ることがヘッドスパ・頭皮マッサージを受けることです。自分で頭皮マッサージを行ってみても良いですが、プロの方が技術と知識がしっかりあります。

 

円形脱毛症で悩んでいるが、頭皮マッサージを受けられるかどうかを問い合わせてみて、可能であれば頭皮マッサージやヘッドスパに通ってみてもよいでしょう。

 

円形脱毛症に有効なことが判明?!『リウマチ治療薬』で髪が元通りに!

これまで、円形脱毛症は自己免疫疾患であるということは分かっていましたが、根本的治療法が無く、また高い効果が見込める治療薬としてはステロイド薬が挙げられるため、その副作用が問題となっていました。しかし、今回毛包を攻撃している3つの免疫細胞の特定に成功したことで、リウマチ治療薬が有効であることが判明しました。以下では、その詳細について見て行きたいと思います。

 

円形脱毛症とは?

円形脱毛症発症の原因は、これまで自己免疫疾患であるため、免疫細胞が毛包の基部を攻撃するために特定範囲内の脱毛症が生じ、髪の毛が抜け落ちる・毛包が休眠状態に入るなどの症状が出る、ということは数十年前から判明していました。しかし、どの免疫細胞が毛包を攻撃しているのかは不明であることから、根本的治療が困難とされてきました。しかし今回、マウスによる実験で、『細胞毒性CD8』『NKG2D』『 T細胞』の3要素が発症にかかわっており、またリウマチ治療薬が有効であることが判明しました。

 

リウマチ治療薬について

リウマチ治療薬の中でも『JAK阻害薬』は、リウマチ疾患に特徴的な関節の炎症反応を起こすシグナル伝達を阻害する作用があります。具体的には、インターロイキン2・4・7(IL-2,4,7)によるシグナル伝達に関与する酵素『ヤヌスキナーゼ(JAK)』を阻害することで、免疫細胞の活性化を抑え、炎症反応を抑制します。

 

<トファシチニブの服作用について>

以下が生じる可能性があります。

 

◆感染症(副鼻腔炎、咽頭炎、気管支炎、インフルエンザ、肺炎、膀胱炎、腎盂腎炎、胃腸炎、帯状疱疹、単純ヘルペス、寄生虫症)

◆頭痛、高血圧

◆下痢、吐き気、消化不良

◆貧血、白血球減少、高脂血症

 

円形脱毛症とリウマチ治療薬の関係とは?

発表された論文では、毛包を攻撃しているのがT細胞の一種であり、リウマチ治療薬の『JAK阻害薬』を単独で用いることによって、T細胞の働きをブロックして毛包を守ることに成功したと述べられています。

 

◆マウス実験

【対象】広範囲に円形脱毛症が生じているマウス

【実験内容】2種類のJAK阻害薬(ルクソリチニブ:骨髄増殖性腫瘍治療薬、トファシチニブ:リウマチ治療薬)の円形脱毛症への効果を調べる。

【結果】12週間以内に毛髪が完全に回復し、両薬剤の効果は長期間にわたって持続した。投与を停止した後も、数ヶ月間は生えた毛が残っていた。

 

また以下は、ヒト対象の臨床試験の結果になります。

 

◆ヒトの臨床試験

【対象】中~重度の(頭髪の30%超が失われている)円形脱毛症患者数名

【試験内容】FDA が承認済みのルクソリチニブを用いた小規模な非盲検試験を行う。

【結果】治療開始から4~5ヶ月のうちに3人の患者において、毛包を攻撃していた T細胞が頭皮から消滅し、頭髪が完全に回復した。

 

最後に

上記のように、円形脱毛症とリウマチ治療薬の有効性については、発表されたばかりで、治療薬として保険適用になるにはまだ時間がかかりそうですが、根本的に治療できることから、その効果に期待がもたれています。

 

抜け毛は病気のサイン 女性の抜け毛の原因とは?

抜け毛は様々な体の変化によって症状として現れます。

女性の場合、妊娠・出産・授乳期に大量の脱毛に悩まされる場合も多いようです。

これは、本来母親が得るべき栄養素を胎児に大量に渡してしまっているからで、妊娠時は胎盤からその栄養素は受け渡され、授乳時には母乳として大量の栄養が胎児へと受け渡されているからです。

そのため、母親の栄養素が足りなくなり、末端である髪の毛まで十分な栄養が行き渡らず、抜け毛という症状として現れてくるのです。

 

様々な原因で起こる抜け毛

抜け毛はストレスや生活習慣などによっても起こります。精神的に追い詰められたり、過度なストレスを受けた場合などは、円形脱毛症として脱毛することが多々あります。

また、体の末端にある髪は栄養が届きにくく、十分な栄養が行き渡っていないとすぐに抜け毛として症状が現れてしまう箇所でもあります。

そのため、過度なダイエットによる栄養失調などでも抜け毛は簡単に起きてしまいます。

 

病気の前兆としても抜け毛症状が現れる

抜け毛はそのほかにも、病気が原因で起こることがあります。

特に抜け毛が症状として現れる病気は、糖尿病・肝硬変・肝臓病・甲状腺機能低下症・貧血などです。

これらは、どれも自覚症状が少なく病院できちんとした検査を受けなければ初期段階に気づかずに放置してしまう病気です。

 

糖尿病→喉の渇き・体重減少・倦怠感

肝硬変→倦怠感・食欲低下・微熱

肝臓病→倦怠感・風邪に似た症状

甲状腺機能低下症→倦怠感・冷え・肌の乾燥

貧血→めまい・倦怠感

 

上記の症状に抜け毛が加わり症状として現れます。

急激な抜け毛にこれらの症状が現れたのなら、上記の病気を疑い病院を受診するようにしましょう。

抜け毛は体調のバロメーター的役割を果たしています。過剰な抜け毛は何らかの体の異常のサインです!

十分に注意するようにしましょうね。

 

治療薬が使えない!子供の全頭脱毛症治療はどうすればいいの?

頭全体の毛が抜けてしまう全頭脱毛症は、大人だけではなく子供にも起きる可能性がある病気です。

ある日目覚めたら、頭の毛がほとんどなくなっているといった症状です。

 

●ステロイド注射が使えない!

全頭脱毛症のメジャーな治療法はステロイド注射を直接頭に打つことで、これによって免疫機能を整えて、自分自身の力で髪が生えてくるように促します。

全頭脱毛症の原因が自己免疫疾患にあるのでは、という説が有力なため免疫系に強いステロイド注射が使われています。

ただし、子どもの場合は副作用が強いこと、痛みがひどいことなどからステロイド注射を使えません。

 

●免疫療法を取り入れる

ステロイド注射が使えないとは言っても、子どもの全頭脱毛症の治療法がまったくないというわけではないのです。

子どもの脱毛治療を行うときに医師から勧められることが多いのが免疫療法で、これは意図的にかぶれを起こしてその部分の免疫に影響を与えることで発毛を促します。

自費診療なので、一般的な医療費に比べるとやや高額になります。

 

●赤色LED・低出力レーザー治療

免疫療法では意図的にかぶれを引き起こすので、かゆさに耐えきれない子もいるかもしれません。特に小さな子の場合はなかなか我慢が出来ません。

そんな中で注目されているのが赤色LEDを使った治療法で、大阪大学で現在赤色LEDの毛成長促進作用の研究が行われています。

赤色LEDを利用した低出力レーザー発毛器によって子どもの患者が全頭脱毛症の症状を改善させたとの報告もあり、今後使われる場面が増えるかもしれません。

ただし、現状では多くの医療機関で使われているわけではないので扱っている医療機関を探さなければなりません。

 

子どもの全頭脱毛症ではステロイド注射やドライアイス療法などが使えないのが特徴で、行うとすれば免疫療法ですがこちらもかぶれがあるのがデメリットです。

今後は赤色LEDを使ったレーザー治療を行う医療機関が増えるのではと言われています。

 

また、ストレスなどからくる脱毛なら原因の改善も重要です。

 

 (photoby:http://pixabay.com/

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-18掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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