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喫煙者は2~4倍「膀胱癌」になりやすい!血尿が出たら要注意

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比較的、性質のよい表在癌がほとんど


膀胱癌は、泌尿器系の癌のなかでは前立腺癌に次いで頻度の高いものですが、癌全体でみればそれほど多くはありません。

年間約1万8000人が膀胱癌になり、6500人近くが亡くなっていますが、比較的予後の良い癌です。

3:1で男性に多く、40歳くらいから発生率が高くなります。
膀胱内部は移行上皮と呼ばれる粘膜におおわれ、この粘膜に発生する移行上皮癌がほとんどです。
移行上皮癌は表在癌(乳頭癌)、浸潤癌(非乳頭癌)、上皮内癌の三つに大別されます。

悪性度とは関係ありませんが、膀胱癌は膀胱内に二個以上多発する傾向があります。
さらに、膀胱癌を発症した場合、同じ移行上皮でおおわれている尿管や腎盂にも癌ができているおそれがあります。

喫煙者は2~4倍膀胱癌になりやすい


膀胱癌を発生させることで知られている染料などの発がん物質は、現在ではほとんど製造中止になっています。
危険因子の筆頭はたばこで、喫煙者の膀胱癌の発生率は非喫煙者の2~4倍にもなっています。

精神安定剤のクロルプマジン、抗ガン薬のシクロホスファミド、解熱鎮痛薬のフェナセチンなどによって、膀胱癌が誘発されると言われています。

また、長期に膀胱結石をもっていると、その慢性的な刺激によって、まれに膀胱癌が発生することがあります。

無痛の血尿を繰り返しながら癌が進行していく


ごく初期は無症状で、そのうち痛みのない血尿が出ます。
血尿が止まったりあらわれたりを数ヶ月~数年繰り返しながら、徐々に癌が進行していきます。
悪性度の高い上皮内癌や浸潤癌では、初期症状として排尿病や下腹部痛がみられることもあります。

病気が進むと、排尿障害(尿が出にくい、残尿感、頻尿など)が起こります。
放置すると、血尿がおさまりにくくなり、水腎症(腎臓に尿がたまってはれる)や腎盂炎を併発することもあります。
さらに骨盤のリンパ節や両側の尿管、後腹膜リンパ節に転移すると、下肢病や尿管閉塞による尿毒症をまねき、腰痛や頭痛、嘔吐などの症状があらわれます。

治療


治療の中心は手術で、表在癌には内視鏡による手術、浸潤癌には開腹手術(外科療法)が行われます。

●内視鏡的療法

表在癌では、尿道から膀胱鏡を挿入して高周波電流で病巣部を切除する経尿道的腫瘍切除術に、結核ワクチンのBCGを膀胱内に注入するBCG膀胱内注入療法を併用するのが標準治療となっています。
身体的な負担が少ない根治療法です。

●外科療法

浸潤癌の場合は膀胱全摘除術が最善です。
開腹して膀胱の全部、前立腺と精嚢(女性の場合は子宮)、骨盤内のリンパ節を摘出します。また、尿道を摘出することがあります。

かつては、膀胱の一部を摘出する膀胱部分切除術が行われていましたが、術後の再発や転移が多い為、最近ではほとんど行われません。

膀胱を全部摘出したときは新たな尿路として腹部に排尿口(尿路系ストーマ)をつくる尿路変更(変向)術が施されます。

代表的な方法は、回腸導管造設術・導尿型新膀胱造設術(代用膀胱形成術)・自排尿型新膀胱造設術(代用膀胱形成術)です。
他に、切断された尿管を腹部の皮膚に直接吻合する尿管皮膚造瘻術、尿管をS状結腸につなぐ尿管S状結腸吻合術があります。

尿路変更術を受けた場合は、退院までにストーマのケアについて病院から指導があります。
自分で処理できるよう、慣れておきましょう。


著者: ぷりんさん

本記事は、2016-07-30掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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