カラダノートみんなの役立つ予防法や対処法
  1. カラダノートTOP >
  2. ガン・悪性腫瘍 >
  3. 非ホジキンリンパ腫 >
  4. 蚊アレルギーの症状に注意を!『EBウイルス感染症』による悪性リンパ腫の可能性

ガン・悪性腫瘍

蚊アレルギーの症状に注意を!『EBウイルス感染症』による悪性リンパ腫の可能性

 

日常的に感染する、ありふれたウイルスであるのにまれに重病を引き起こす可能性があるものに『EBウイルス(ヘルペスウイルスの仲間)』があります。このウイルスが原因して発症する感染症が『慢性活動性EBウイルス感染症』で、血液中のリンパ球が増殖し、放置しておけば臓器不全や悪性リンパ腫で死亡の可能性があるというものです。早期の『骨髄移植』によって完治の可能性があることから、兆候が見られればすぐに検査を行うことが求められています。以下では、その詳細について見て行きたいと思います。

 

EBウイルス感染症の詳細について

 <発症の原因とは?>

『EBウイルス』自体の感染は、唾液などを通じて5歳までにほぼ半数の人が感染すると言われ(成人では約90%が罹患経験がある)、無症状か風邪のような症状を起こしたのち自然治癒します。しかし思春期や成人以降に(唾液や飛沫によって)初感染すると、その35~50%が『伝染性単核症(急性感染症)』となり重篤な症状を引き起こす可能性があります。

 

<感染部位は?>

リンパ球のうちB細胞にウイルス感染します。それに伴い、『血球貪食症候群』という疾患を引き起こす可能性があります(骨髄内で貪食細胞によって血球が食べられ、【著しい貧血、血小板減少、白血球減少症状】や、場合によっては死亡を引き起こす)。また、まれにT細胞やNK細胞にも感染する可能性もあると言われています。

 

<症状とは?>

何ヶ月も継続して【発熱や腫れ(リンパ節・肝臓・脾臓)、発疹、蚊アレルギー肺炎、慢性(活動性)肝炎、慢性・反復性下痢】などが見られた場合は感染を疑うことが必要です。特に『蚊アレルギー(ひどく腫れる)』症状は、3分の1の症例で見られるという報告があるため、兆候が見られれば一度検査を受けることが重要になります。

 

また合併症として、【心筋炎、心内・外膜炎、冠動脈瘤、肝硬変・肝不全、腎炎、脳炎】や【悪性リンパ腫、横紋筋腫瘍】など重篤なものがあげられ、死に至る可能性もあると言われています。

 

<治療法は?>

治療法としては、化学療法による根治は見込めず、一時的なもので(免疫療法、悪性リンパ腫に準じた抗がん剤の多剤併用療法、抗ウイルス療法など)、外科手術によって『造血幹細胞移植(骨髄移植や末梢血幹細胞移植)』を行うことが唯一の根治療法と言われています。移植の成功率は50~70%と高率とは言えないところが問題ではありますが、CAEBV患者の会のホームページによると、【移植前の化学療法を弱めた骨髄非破壊的移植を行った患者さんの 3 年後の生存率は 90%以上】と報告されています。

 

可能な限り早期の治療で移植成功率が上昇すると言われているため、早期の診断が必要になります。

 

最後に

リンパ節のはれや発熱症状は、関節リウマチや川崎病などにも共通する症状であるため、これらとの区別が必要です。いずれにしても早期の診断・治療が必要であり、疑わしいと思った際にはすぐに受診しましょう!

 

(Photo by://pixabay.com

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-07-30掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


通報する

カラダノートひろば

非ホジキンリンパ腫の関連カテゴリ

ブックマークは20件まで登録可能です
トップへ戻る