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育児・子供の病気

赤ちゃんの乳糖不耐症と母乳・薬を飲む以外の乳糖不耐症の治療法も紹介!

ここでは、赤ちゃんの乳糖不耐症と母乳についてと、薬を飲む以外の家での治療法について見ていきます。

乳糖不耐症と母乳について

乳糖不耐症になると、乳糖の入った牛乳や、また母乳ですらも下痢を引き起こしてしまう原因となります。

 

一般的な対処法としては、乳糖分解酵素剤を使用したり、乳糖無配合治療乳などを代替品といて使うことが主になっています。

 

しかし一方で、中には下痢になっても程度が深刻でなければ、母乳だけはそのままか薄めて飲ませましょうというお医者様もいらっしゃいました。

 

母乳には他の調整乳では出せない、免疫機能を強化させる機能を持っています。

ここでは、乳糖不耐症の観点から、母乳の高い機能について考えてみたいと思います。

 

母乳の成分ってどんなもの?

1.免疫について

<初乳に含まれる免疫物質>

初乳にはどのような免疫に関する効果があるのでしょうか。

その前に、まず4つの免疫グロブリンについてご紹介したいと思います。

 

「免疫グロブリン」と呼ばれる血液中の免疫タンパク(抗体)には、代表的なものとして「IgG、IgM、IgA、IgE」の4つのものがあります。

それぞれの役割は以下のものになります。

 

1)IgG…妊娠末期に母体から胎児に胎盤を通じて移行する。乳児の免疫の基本となる。

2)IgM…大腸菌やブドウ球菌などの免疫に関係する。分子量が大きいため、胎盤や初乳による移行も出来ない。

3)IgA…産後3日までの初乳に含まれている。粘膜(のど、鼻、消化器官)の免疫を司る。

4)IgE…異物反応として出る抗体で、アレルギー疾患の発症に関わる。

 

このうち、IgGに関しては、上記のように胎児の頃から移行していて約1年間程度は(減少していくものの)その抗体が持続します。

初乳を摂る目的として最も重要なものが、大量のIgAを摂取できることです。

 

初乳を飲むと、IgAは消化作用も受けず、そのまま腸管まで達し、免疫のバリアとして大腸菌、チフス菌、ウイルスなどからの感染を防ぎます。

通常、赤ちゃんがIgAを粘膜にて作り出せるのは、生後6~12週間くらいかかるので、その間細菌やウイルスから身を守るにはこの初乳(~母乳)のみが唯一の方法になります。

 

2.栄養素について

<母乳と人工乳の比較>

母乳と人工乳の成分の違いは、主に下記のものになります。

 

・母乳

乳清タンパク:70%、カゼイン:30%

タンパク質・電解質などの濃度が低い

・人工乳

乳清タンパク:18%、カゼイン:82%

牛乳をベースに作られているが、脂肪酸・電解質の成分は母乳に近く改良

 

人工乳は母乳にかなり成分を近づけてはいるものの、消化器官が未発達な子どもにとっては、牛乳タンパク(カゼイン)に消化不良を起こしたり、アレルギーを起こしてしまったりすることがあります。

また、母乳は出産後の日数の経過によってその栄養組成が大きく変化するので、赤ちゃんの成長に合わせた非常に効率的な栄養素だといえます。

 

優れている母乳

母乳の優れた点を理解していると、乳糖不耐症になったときに分解酵素製剤を利用しながらでも、母乳による授乳を継続できないかとおっしゃるお母さんもたくさんおられるそうです。

 

あるホームページで、助産師の方が言っておられた言葉ですが、母乳には、腸内環境を整え治癒を助ける成分が含まれているので、一般的には母乳を続けて差し障りはない、と言うことでした。

 

とは言いながらも、赤ちゃんの下痢症状が長期間に渡り、発育を阻害するほどひどい状態が見込まれそうな場合は、母乳にこだわっている場合ではなくなります。

すぐに乳糖フリーのミルクなどに変えてみるか、医療機関への相談が必要となります。

 

赤ちゃんの乳糖不耐症の治療のポイント!薬を飲む以外の家での治療法

乳糖を含む食べ物を分解できず、下痢などを引き起こすのが乳糖不耐症で、牛乳などが摂取できません。

赤ちゃんの場合は、授乳が必要な時期に、乳糖を含む飲み物が飲めないのは危険なので、薬での治療を行います。

 

治療に使われる薬は、乳糖を分解する酵素を足すタイプの薬です。

赤ちゃんが乳糖不耐症にかかったときに、薬を飲む以外の家での治療ポイントを見てみます。

 

下痢の対処に注意!

乳糖不耐症の赤ちゃんは、薬を飲んでいても下痢をしてしまうことが多いです。

ですので、普段よりおむつを多めに買っておき、なるべくお尻の清潔を保つように工夫してみてください。

 

下痢をした時にはシートできれいに拭いて、その後柔らかいタオルで一度ポンポン、とお尻の水けと残った汚れを取ります。

夏場は特に蒸れやすいので、しばらくはおむつをせずにお尻を乾かしておきましょう。

 

水分補給をしっかりする

2つ目のポイントは、水分補給をしっかりするということです。

下痢をすると水分が失われがちですので、少量でもよいので水を飲ませましょう。

哺乳瓶に白湯を入れたものなどを適宜飲ませて、脱水状態にならないように注意しましょう。

 

経過を見て、ミルクの変更も視野に

軽い乳糖不耐症で、薬で無事に対応できているならそれほど心配しなくても、徐々に赤ちゃんは回復していきます。

なかなか乳糖不耐症がよくならない場合には、ラクトレスミルク(乳糖不耐症児でも飲めるミルク)への切り替えを考えてみても良いです。

さまざまなメーカーからラクトレスミルクが販売されています。

 

乳糖不耐症の赤ちゃんは、腸が非常に敏感になっているので、夏であっても人肌か常温に温めたものを飲ませましょう。

下痢からの回復のために、6-7か月くらいの子なら、すりりんごを与えるのも効果的です。

 

(Photo by:pixabay

著者: あさこすさん

本記事は、2016-07-21掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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