カラダノート家族の健康を支え笑顔をふやす
  1. カラダノートTOP >
  2. ガン・悪性腫瘍 >
  3. 咽頭がんの種類とは?貧血の女性に多く見られる下咽頭がんも!え、鼻にガンができる?再発率の高い「咽頭・口腔がん」に効果的な抗がん剤とは

ガン・悪性腫瘍

咽頭がんの種類とは?貧血の女性に多く見られる下咽頭がんも!え、鼻にガンができる?再発率の高い「咽頭・口腔がん」に効果的な抗がん剤とは

sore-throat-care.jpg
 

咽頭がん

 

多いのは下咽頭がん、飲酒と喫煙が危険因子

咽頭は上、中、下三つの部分に分けられ、咽頭がんも発生部位によって上咽頭がん、中咽頭がん、下咽頭がんといいます。

 

また、中咽頭には扁桃(口蓋扁桃)があり、中咽頭がんのほぼ半数は扁桃に発生していることから扁桃がんと呼ばれることもあります。

 

日本では咽頭がんにかかる人はそれほど多くありません。

 

同じのどの癌でも喉頭がんの半分で、大半は扁平上皮がんです。
咽頭がん全体で、死亡する人は、年間2000人弱で、40~70歳代に最も多く見られます。

 

咽頭がんの過半数を下咽頭がんが占めています。
咽頭がんは男性に多く見られますが、下咽頭がんのなかで輪状軟骨後部にできる癌は、女性に多いタイプです。
 

原因

上咽頭がんはEB(エプスタイン・バー)ウイルスから起こると考えられています。

 

中咽頭がんと下咽頭がんは、危険因子として飲酒と喫煙が指摘されています。

 

下咽頭がんのなかで輪状軟骨後部にできるがんは、飲酒や喫煙とは関係なく、貧血の女性に多く見られます。
 

嚥下困難、のどの痛みや違和感があらわれる

発生部位によって異なりますが、物が飲み込みにくい(嚥下困難)、飲み込むときに痛む、しみる、首が締めつけられるような感じがする、といった症状がみられます。

 

上咽頭がんでは耳がつまった感じや難聴、耳鳴り、視力障害などがみられることもあります。

 

中咽頭がんの初期は自覚症状がほとんどありません。
扁桃にできた場合は、扁桃の腫れがあらわれます。

 

進行すると、上咽頭がんでは脳神経麻痺が起こります。
中咽頭がんでは口が開けづらくなります。
下咽頭がんでは固形物がつかえたり、声がかすれたり、呼吸しにくいといった症状がみられます。

 

 

治療

頸部リンパ節の治療も含めて放射線療法が中心となり、化学療法(フルオロウラシルやシスプラチンなど)を併用する場合もあります。
また、中咽頭がんの一部の小さな癌には、レーザー療法や凍結療法を行うことがあります。
これらの治療でも腫瘍が残った場合は手術で切除します。

 

 

え、鼻にガンができる?「片方だけの鼻づまり」は、鼻のガンの特徴ってホント?!

冬はウイルスの勢力が増しますから、風邪を引くことも多くなります。
ちょっと風邪を引いたくらいなら、病院に行かずに自宅で治すという人も多いでしょう。
そんなとき特定の症状だけ残ったらどうしますか?病院に行きますか?
 

鼻づまり症状は深刻な病気の可能性

熱があれば仕事を休まざるをえないかもしれませんが、鼻づまりだけなら特に気にせず、普通に過ごしているかもしれません。
「鼻づまりなら、放っておいてもそのうち治るだろう」と考える人も多いでしょう。
しかしこの鼻づまりが続く症状が、重大な病気の症状である可能性があります。
 

それはガンの可能性

鼻づまり症状がずっと続いているというとき、それは鼻腔や副鼻腔にできたガンの可能性があります。
鼻にガンができるというのは、ちょっとなじみのない感じもあると思います。けれど鼻にもガンができることがあるのです。
 

どんな症状が出る?>

□片方だけの鼻のつまり
□鼻水に血が混じる
□眼が出っ張ってくる
□物が二重に見える
□歯がぐらついたり、歯の痛みがある
こんな症状を感じたことはありますか?ガンが生じると最初は、鼻詰まりや鼻水の症状が出ます。
そしてだんだんとガンが大きくなってくると、眼や歯などの症状が出てくるようになります。
 

なんで鼻にガンができる?>

鼻にガンができるメカニズムは分かっていません。
ただ、喫煙による影響、そしてホコリや細菌などの異物を吸い続けることによって、鼻の粘膜が傷つくことがあります。
それによって炎症が蔓延化し、細胞がガン化してしまうものと考えられています。
 
鼻のガンの場合、片方だけがつまっているのが最大のポイントです。「単なる鼻づまりだから大丈夫」と考えてしまうのはよくありません。ずっと鼻づまりが続いていませんか?ずっとそれを放置していませんか?
上記のような症状があてはまったら、一度病院で診てもらってください。

 

 

再発率の高い「咽頭・口腔がん」に効果的な抗がん剤の組み合わせとは?

口腔・咽頭などに発生するがんの総称である『頭頸部がん』は、日本国内においてはがん患者全体の約2%程度の発症率と稀な病気と言えますが、発症原因に長期の飲酒・喫煙が挙げられ、また特に下咽頭がん(喉の一番奥・食道につながる部分)では自覚症状が無く、気づいたときには浸潤・リンパ節転移しているケースも多く見られることから、リスク因子を持つ人は注意が必要とされています。また最も多い『扁平上皮』におけるがんでは、増殖速度が速く悪性度が高いため、外科手術によって治療したあとも再発のリスクが高いことも明らかとなっています。この場合の標準的治療としては術後放射線照射が行われますが、さらに治療効果を高める手段として抗がん剤『セツキシマブ+ドタキセル』の併用療法が有効であると報告が行われています。以下では、その詳細について見て行きたいと思います。
 

頭頸部がんの標準的治療とは? 

頭頸部がんの標準的治療は、外科手術と放射線治療が基本とされていますが、これらの治療では進行がんの生存率に限界があるため、最近では初回の治療から抗がん剤による化学療法との併用治療が行われる場合が増えていると言います。
 
<代表的な抗がん剤は?>
 
抗がん剤の代表的なものに、シスプラチンがありますが、骨髄抑制(白血球減少)などの副作用が強く、投与量を減らして使用される場合が多いです。さらに放射線治療との併用によって副作用の増強(粘膜炎、皮膚炎、骨髄抑制)が問題とされています。
 
◆シスプラチン(白金製剤)
がん細胞のDNAと結合して複製を妨げ、がん細胞の分裂や増殖をおさえることで抗腫瘍効果を発揮する薬ですが、同様に細胞増殖の速い骨髄細胞にも結合するため、白血球減少などの副作用が強く出る場合があります。
 
【副作用】急性腎不全、骨髄抑制(汎血球減少、白血球減少、貧血、血小板減少)など
 
◆ドセタキセル(タキサン系製剤)
がん細胞の分裂に必要な微小管の働きを阻害することにより、がん細胞の分裂を妨げることで抗腫瘍効果を発揮する薬ですが、細胞を放射線感受性が高くなる細胞周期のG2/M期に停止させることにより、放射線効果を増強する効果があります。
 
【副作用】骨髄抑制(汎血球減少、白血球減少、貧血、血小板減少)など
 
◆セツキシマブ(分子標的薬)
細胞増殖促進させる上皮成長因子受容体 (EGFR) に結合して、EGFRの働きを阻害する作用を持つ、分子標的薬(モノクローナル抗体)のひとつですが、頭頸部がんにおいて副作用の発現が比較的抑えられることから、シスプラチンの代用となることに期待が持たれています。放射線単独療法と比較すると、併用療法で『死亡リスクの低下(20%)、生存期間の改善、2倍の奏効率』などが報告されています。
 
【副作用】骨髄抑制(汎血球減少、白血球減少、貧血、血小板減少)など
 

シスプラチンとドタキセル、どちらが頭頸部扁平上皮がんに有効か 

米大学院の研究によれば、以下の比較試験が報告されています。
 
◆頭頸部扁平上皮がんの治療法に関する比較試験(米国ウィスコンシン大学病院など研究者グループ:ジャーナル・オブ・クリニカル・オンコロジー誌2014年8月10日号)
【研究内容】頭頸部扁平上皮がん・進行ステージの段階で外科手術を行い、また再発リスクが高いと判断された238人を対象に、週1日の放射線治療に加え『セツキシマブ+シスプラチン』または、『セツキシマブ+ドタキセル』の併用療法を行い、比較した。
【結果】2年後生存期間は、セツキシマブ+シスプラチンが6.9%、セツキシマブ+ドセタキセルが7.9%で、ドセタキセルの方が良好であった。
 
 
⇒また、放射線療法+シスプラチンによる骨髄抑制の副作用が懸念されていたが、セツキシマブ+ドセタキセルの方では軽度となることが明らかとなった。
 

最後に

頭頸部扁平上皮がんは、上記のように進行していても自覚症状に乏しく、悪性であることが多いため、発生を未然に防ぐこと(飲酒喫煙を控え、定期的な腫瘍マーカー検査(SCCやCYFRA)を行う)が必要となります。しかしながら、今回の試験結果のように新たな治療法が出ていることから、今後の経過報告に期待したいところではあります。
 
(参考ウェブページ:Med Edge、がんプロ.com)

 

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-28掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


通報する

ガン・悪性腫瘍に関する記事

肝臓がんの肝切除手術後の食事についての注意点とは?~肝臓がんの手術療法~

  肝臓がんの治療の柱となるのは手術療法です。肝臓を切除するケースも多く、...

胃の粘膜にできた悪性腫瘍「胃がん」の特徴とは?

胃がんとは、胃の粘膜にできた悪性腫瘍を指し、日本人の死因第一位であるがんの中でも...


飲酒と喫煙が多いほど発がんの危険性が!?口腔癌の症状とは。口内炎と勘違いしないで!口腔がんかも?

  口腔粘膜に発生するがん 口の中の粘膜にできる癌を総称して口腔癌と...

抗炎症・免疫強化は医薬品並み?『キャッツクロー』とは?がんの化学予防について

『キャッツクロー』は海外では医薬品である   『キャッツクロー』というアマ...

カラダノートひろば

ブックマークは20件まで登録可能です
トップへ戻る