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気になる病気・症状

受傷後の時間経過によって違う、脊髄損傷からのリハビリ…時期によってどんなリハビリをするの?

 

リハビリの大きな目的は、残った機能を最大限使って社会復帰につなげていくことです。もちろん人によっては、介助が必要になるなどの障害が残ることもありますが、その中でも最大限のパフォーマンスができるように、身体動作を再獲得していくというのがリハビリです。

 

リハビリの内容は、受傷後どれくらい経ったかや、損傷のレベルによって異なります。大体の流れとしては、以下のようにリハビリが進められていきます。

 

受傷後2か月前後

いわゆる急性期と言われる時期です。この時期にはまだ障害が固定されていませんので、身体の評価や予測によって、将来的な身体活動をある程度予測することが必要です。そのため、

残存機能の評価

機能回復の予測

合併症の発生予防と治療(尿路感染、肺炎、下肢静脈血栓症、拘縮、褥瘡などの合併症)

が必要になります。そして、これらに加えて以下のようなリハビリが行われます。

全身の動作の再調整練習

日常の動作に追い得て不自由のない関節の角度の保持

体位変換

筋肉の突っ張りに対する配慮

運動療法(個々の能力に応じて)

他動運動(関節の可動域の保持のため、関節を動かしてもらう)

筋力の維持や強化(抵抗運動や、自動運動、自動解除運動など)

物理療法(マッサージ、温熱療法、冷感療法など)

精神的・心理的サポート

 

受傷後3ヶ月前後~6ヶ月

いわゆる回復期と言われる時期です。ある程度障害が固定されているため、症状に即したリハビリが求められます。

足を投げ出して座る練習

上肢の筋力増強訓練

バランス練習

車いす練習

立ったままの状態を維持する練習

歩行練習

日常動作の練習(食事、着替えなど)

 

受傷後6ヶ月以降のリハビリ

いわゆる慢性期と言われる時期です。この時期には、ある程度自立した生活のための、動作獲得を目指します。ただし年齢や合併症によって目指すゴールが変わってきます。この時期には、それまでのリハビリで獲得した動作を元に

生活環境に即した応用動作の練習

生活環境の調整

を行っていきます。また、この時期に手足の筋肉が突っ張る症状が強くなることがあります。そのため症状によって、薬を服用したり、神経ブロック療法などをリハビリと併せて行うこともあります。

 

社会的リハビリ

最終的な目標は社会復帰です。そのため、身体に障害がある人の就業訓練をしてくれる機関で、社会復帰のための訓練をすることもあります。またそれまで勤めていた会社に復帰する場合でも、社会適応のための練習や、環境の調整が必要になります。

復学や家庭への復帰の場合にも、環境を整え、必要な介助などを考えていく必要があります。

 

 

骨髄損傷を生じたその時は、ショックも相まって正しく判断することができないかもしれませんが、本人及び周りの人は、できるだけ先のことを見て行動する必要があります。こうしたリハビリを通して先々の生活を考えていきましょう。

 

 

 

(Photo by:pixabay

著者: Roddyさん

本記事は、2016-07-28掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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