育児
意外と多い?!突き指の間違った対処法!子どもの突き指を○○したら指の成長障害になるかも!?
スポーツをしていると、避けられないケガの一つが突き指。特に球技系のスポーツをしていると頻繁にありますよね。しかし、違った対処をしてしまうとによって、骨の成長に影響を与えてしまうので注意が必要です。では、わが子が突き指をした場合、どのような対応をすれば良いのでしょうか。
今回は、突き指の間違った対処法と痛みを感じる箇所による注意点をまとめました。
突き指が起こる原因は?
「突き指」というのは、「指をついたこと」という意味からつけられた受傷で、正式な医学用語ではありません。突き指は、外から縦方向に指の関節へ大きな力が加わることで、引き起こされるケガの総称として使われています。
突き指の起こる原因は、指が反る方向へ衝撃が加わることです。指の関節が、その衝撃を吸収することができないため、突き指と呼ばれる症状が発生します。
突き指をした時の間違った対処法
1.突き指をしたときに「伸ばす」のはNG
突き指をした時、「ひっぱる」ことが正しい対処法と言われることがあります。これはおそらく、指をついたことによって、指の関節や骨同士がめり込んでしまったかのような印象を受けるためでしょう。
しかし実際には、突き指で指関節や骨がめり込んでしまうことはありません。指をついたことにより、関節がねじれる、過度に伸ばされてしまう、捻挫してしまうという症状を引き起こしています。
そのため、突き指した指を伸ばす行為は、指の関節を変形させてしまう可能性があります。指を変形させてしまうかもしれないので避けるようにしましょう。
2.何もせず、ほっておく
突き指をした箇所は、内出血を起こしたり、痛みや腫れという症状が出たり、様々な外傷として現れます。このような症状がある中、何もせずにほっておくと、炎症を起こした周辺にも悪影響。指が完治するまでかなりの時間を有してしまいます。
突き指だと思ったら、正しい応急処置をして炎症の発生を最小限に抑えるようにしましょう。では、突き指をしてしまった場合は、どのように対処すれば良いのでしょうか。
突き指の正しい応急処置
1.安静にする
突き指をした後は、無理に運動を続けず安静にすることをおすすめします。運動をすると血流がよくなるので、内出血や炎症の悪化を招いてしまう可能性があるからです。
2.患部を冷やす
患部を冷やすこと(アイシング)は、最重要な応急処置の一つです。突き指をしてしまったときは、1秒でも早く患部を冷やすようにしましょう。
突き指をして患部に炎症が起きると、血液が一気に患部に集まり、患部が腫れ上がります。そして、この血液が集まることにより、患部周辺に血液が回らなくなってしまい、元気な細胞まで死滅させてしまうのです。
アイシングをすることは、血流の流れを抑えることにつながります。治療を長引かせないためにも、アイシングをしっかり行うようにしましょう。
アイシングの方法って?
アイシングの具体的な方法としては、氷水の入ったバケツに10分ほど手を入れる、氷水を入れたビニール袋を患部に当てるというものがおすすめ。すぐに氷を用意できない時でも、流しっぱなしの水に患部を当てるのも効果的です。
3.患部を固定する
突き指は、指の靭帯に損傷を与えていることもあります。そのため、包帯やテーピングで固定をすることで、靭帯への負担が軽減でき修復を早めることができます。
4.心臓より上に患部を上げる
心臓より高い位置に患部をもっていくことで、患部に血液が集中するのを軽減させることができます。寝ている時も、手を頭の方に上げるようにして、心臓より上にすることで、治りが早くなりますよ。
突き指で関節付近の症状がある場合は注意
子どもの場合、突き指をして、指関節付近の痛みや腫れの症状がある時は注意が必要です。
子どもは、ひとつの骨の両端に骨端線が入っています。この骨端線は、骨と軟骨の境界線で、骨端線の部分が成長することで骨が伸びていきます。
関節部分に症状が出ているということは、この骨端線の部分が損傷している可能性があります。
骨端線は、完成された骨よりも弱いので、損傷されやすいのが特徴。そして骨端線が損傷されると、その後の骨の成長に支障が出てしまうケースがあるのです。
もし突き指によって骨端線を損傷した時、指に余計な負荷をかけたら悪化させてしまうことになります。子どもの場合は、骨の成長も踏まえて適切な対処をしてあげましょう。
突き指をした時には正しい応急処置を
スポーツをするにあたり、ケガは避けることはできません。ましてや球技スポーツの場合は、突き指はよくあるケガの一つです。
突き指をした時には、引っ張ることは絶対にNG。必ず安静にして、アイシングをするようにし、念のため骨に異常が無いのか、医師の診断を仰ぐようにしましょう。
子どもがいざケガをした時でも親がしかりした知識を持っていれば、安心ですよね。スポーツをして成長するわが子をたくさん応援していきたいですね。
(Photo by:https://www.photo-ac.com/ )
著者: カラダノート編集部