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早期のリハビリが大切! 高齢者の交通事故・転落事故での骨折、リハビリで利用可能な施設など

下腿

脛骨(けいこつ)?高原?いったいどこが骨折しているのかイメージがつきにくいかもしれません。若年者では交通事故や高所からの転落、高齢者では少し転んだだけで骨折することがある、脛骨高原骨折についてまとめます。

 

脛骨高原骨折とは

脛骨プラトー骨折とも言われます。膝の下から足首までの間には、脛骨と腓骨という骨が二本あります。そのうち太いほうが脛骨です。脛骨の上端は膝関節を形成しているので、うまく治療できないと体重を支えることができず、膝をスムーズに動かしたり、体重を支えて歩くことが難しくなってしまいます。

高齢者は転んだ後に膝が痛くて歩けなくなります。次第に膝に血液が溜まってきます。

 

脛骨高原骨折の治療

手術での治療が一般的です。関節の部分の骨折なので、関節面を綺麗にしないと痛みが出るなど、後遺症が残ってしまう可能性があるからです。脛骨全体にプレート呼ばれる板を大きなネジのようなスクリューで固定する場合と、骨折した部位のみにスクリューを入れて固定する場合があります。

 

脛骨高原骨折のリハビリテーション

主に理学療法士(PT)が担当します。

 

術後すぐ

・腫れや浮腫を予防するために足を置く位置を工夫したり、足先をマッサージしたりします

 

術後数日

・ゆっくりと膝を曲げる練習を始めます

・膝を伸ばし続ける練習をします

・太ももの筋肉のストレッチや筋力を落とさないためのトレーニングをします

・膝のお皿の動きが悪くならないように動かします

・股関節の動きを悪くしないように動かします

・PTが介助しながら動かす練習をしていきます

 

術後3~4週

・足に荷重をかけていきます。体重の数%の荷重から徐々に増やしていきます

・松葉杖や平行棒から歩行練習を初めて一本杖になるまで大体2ヶ月程度かかります。

 

適切な治療とリハビリを行わなければ後遺症を残しかねない骨折です。自己判断でリハビリを行わないよう、医師、PTの指示に従って行うことが大切です。

 

高齢者の骨折は早期のリハビリが大切

高齢者の骨折では、完治後の生活を見据えたリハビリが大切です。ギプスなどによる固定をしている時期から始めるリハビリについて説明します。

※注:ここで述べるのは、手術や絶対安静が必要な骨折ではなく、通常の整復で治癒する骨折のリハビリについてです。

 

骨折初期からリハビリが必要な理由

骨折して間もないころは、骨がずれる危険もあり、痛みや腫れも強い時期です。それでもギプスが取れないうちからリハビリをするのには、意味があります。

 

全く動かさない部位の筋肉の重量は、1日で3~5%減少します。固定された患部周辺の筋肉を動かさないままでいると、骨が癒合してからも機能を取り戻すのに時間がかかってしまいます。関節も固まってしまいます。そこで、動かせる部分はギプスを着けたままでも積極的に動かさなくてはなりません。

 

固定中のリハビリは、折れた患部のリハビリというよりも、患部周辺の筋肉や関節の機能低下を防ぐためのものです。

 

どのようなリハビリが望ましいか

あくまでも患部は固定したまま、無理のない範囲で周辺の筋肉と関節を動かしましょう。

 

◆腕の骨折

指をゆっくり曲げ伸ばしする。手首を回す。

 

◆脚の骨折

足の指を縮めたり広げたりする。足首を回す。足首の柔軟性は、歩行や姿勢の維持に欠かせません。特に念入りに行ってください。

 

◆肩の骨折

ひじを屈伸する。首を大きく、ゆっくり回す。

 

注意

骨折部分がずれると変形治癒、骨壊死の原因になるので、動かすのは患部周辺にとどめてください。患部に負荷がかからないようにしましょう。痛みが強いと、リハビリに苦手意識や嫌悪感を持ってしまうので、様子を見ながら取り組んでください。

 

身体機能を低下させないよう、骨折初期から少しずつ、継続してリハビリを行いましょう。

 

骨折のリハビリで利用できる高齢者施設・サービス

高齢者の骨折では、リハビリが長期に及ぶことも少なくありません。どこでリハビリを受けるかというのもポイントです。どんなリハビリ場所があるかをご紹介します。

 

リハビリ病院

重篤な症状は過ぎた回復期の人が入院して、リハビリを行う病院です。

症状が落ち着いた段階で、リハビリ病院に転院するケースが多いようです。

大腿骨・骨盤・股関節・脊椎などを骨折してから1ヶ月以内に入院し、入院期間は最長でも180日という制限があります。

手厚い医療ケアを受けながら、集中的にリハビリを受けられるのがメリットです。

 

老人保健施設(老健)

日常生活全般の援助を受けながら機能回復のリハビリに取り組む、入所施設です。

理学療法士・作業療法士・介護士・看護師が連携して、生活とリハビリをサポートします。在宅での生活が前提の施設なので、日常動作に必要な、生活に即した機能訓練ができます。

入所期間は、数日の短期から数ヶ月の長期まで。原則として3ヶ月ごとに入所期間とリハビリ内容の見直しがあります。

ショートステイのような使い方もできるので、看病と介護で疲れた家族が一息ついたり、冠婚葬祭に出席するための一時利用に便利です。

 

在宅生活でリハビリ

◆デイケア(通所リハビリ)

送迎付きで施設に通い、リハビリと入浴などの生活支援を受けられます。

定期的な外出が生活にリズムとハリを与え、レクリエーションなどの楽しみもあります。

 

◆訪問リハビリ

外出が難しい場合でも、自宅でリハビリを受けられます。

トイレや居室など、ふだん過ごしている場所で機能訓練すれば、生活動作への不安を取り除きやすくなります。

 

骨折の回復具合、家庭の事情、高齢者自身の希望から、最適な施設を選んでください。

(Photo by:http://www.ashinari.com/2014/03/22-387557.php ) 

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-13掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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