メンタル
テスト直前に現実逃避をしたくなる心理のヒミツとは?現実逃避をしないようにする方法とは?時間の使い方がカギ?!
人はなぜ、ここぞ!という時に現実逃避したくなるのでしょうか。きっと誰しも一度は経験をしたことがあるでしょう、テスト直前の現実逃避!テスト前になると、なぜか現実逃避をし、別のことに没頭してしまう。そう、現実逃避に夢中になってしまうのです。なぜ、こんな事が起きてしまうのか…その心理を考えてみました。
◆“心”を守るための逃避。
テスト前や何か重大な試練の前に、ついつい起こしてしまう現実逃避。これは厄介な欲望・感情ではありますが、別の角度から考えると心が健康である証拠になります。「現実逃避」をしたくなる心とは、自分自身をプレッシャーやストレスから守ろうとする防御反応がさせている行動です。よって、心を守るために体が起こす行動こそが現実逃避だとも言えます。
◆“現実逃避”と“気分転換”を上手に組み合わせる!
現実逃避をしてダラダラと時間だけを過ごしていると、後々「自分に甘かった」「もっとちゃんとやっておけば」と後悔をしてしまいます。しかし、現実逃避をするのではなく、テスト勉強などの合間に“気分転換”を挟むことで、現実逃避をせず受け入れる姿勢が保てます。
嫌な事から逃げて、好きなことをする現実逃避とは違って、「休憩後にはまた机に戻ってくる」としっかり頭に入れた上で、“限られた数分の間が自分の自由”だと認識し、過ごす気分転換とでは、精神的な心構えも変わってきます。
また、漫画を読んだり、ゲームをするといった気分転換方法は、ダラダラと終わりが無く続けてしまう可能性が大きいのでおすすめしません。散歩へ出かける・外の空気を吸うなどの気持ちを入れ替える時間を過ごす事が一番です。
◆為になる現実逃避をしてみよう!
テスト勉強が嫌だ!もう限界だ…と思って現実逃避をしてしまう貴方。漫画を読んだり、ベッドに転んでみたり…それも現実逃避の1つではありますが、せっかく現実逃避をするための時間を作っているのであれば、その時間、現実逃避をしながら、勉強に“タメになること”をしてみましょう。
例えば、甘い物を食べる!これは脳の主な栄養分でもある糖分を取り入れることによって、疲れた脳への栄養補給になります。集中力が切れた時には良い方法です。さらには深呼吸なども脳にとっては良い気分転換になります。深呼吸することで、脳へ酸素が送られ眠気の予防・意識の安定を保ことが出来ます。こうした“タメになる現実逃避”であれば、少しは気持ちが楽かもしれません。
現実逃避をしてしまった場合、大抵は必ず後で後悔を感じてしまいます。逃避するだけの時間がもったいない!と腹をくくり、現実と向き合ってみましょう。また、いつまでもこの苦しい期間が続くわけではありません。勉強をやり終え、テストが終わったあとの生活を考えて目標を立てることで、少し前向きになれる努力も大切です。
テスト前についやっちゃう現実逃避!あの現実逃避をなくす2つの必勝☆対策
今やるべきでないと分かっていても、やるべきことを差し置いて、無駄なことをやってしまうというのが急性試験前現実逃避症候群と言われるものです。
例えばテストなどの前に急に、テストとは関係のないことをしてしまうというもので、テストだけでなく、仕事などにおいてもこうしたものは見られます。
テスト前の現実逃避は正常な反応
テストや大きな仕事の前というのは、大きなストレスに飲み込まれます。ストレスというのは、物理的な体へのダメージとは違い、目には見えませんが、心や体に大きな影響を及ぼすものです。
人には、その目に見えないストレスを回避する機能があり、それが急性試験前現実逃避症候群というものなのです。テスト直前になって、部屋の片づけを始めたり、昔買った本を1巻から読み返したりといった行動をとります。
現実逃避をしない2つの必勝☆対策
現実逃避が正常な反応だとしても、それでテストや仕事の結果が悪くなってしまうのはいただけません。こうした反応が体に起きた時、どうやった対処するのがよいのでしょうか。
1 第一に受け入れる
多くの人は、自分がこうした現実逃避の行動をとった場合、自己嫌悪に陥ると思います。しかし、現実逃避という行動自体は、体の正常な反応です。ですから、それはそれで体のストレスコントロールが正常に働いている証拠として、受け入れてあげましょう。
2 現実逃避に付き合って、ちょっと気分転換
現実逃避がしたくなったときというのは、体がストレスを感じているときですから、無理に現実逃避を我慢することもありません。だからといって、部屋を隅から隅まで掃除したり、本を何十巻も読破したりとなってしまうと本来の目的が果たられません。
そのため、現実逃避の時間設定はなるべく短くしましょう。部屋の片づけならば一か所だけ、本ならば1巻だけ、ゲームならば30分だけといったように短く決めるのです。
しかし、それだけで勉強などに戻っては、また現実逃避の続きが気になってしまいます。そうならないように現実逃避にちょっと付き合ってあげたら、テストから離れてリフレッシュしましょう。「これでもかというくらいにストレスを発散してあげる」のです。
これによって体の危機感が薄れ、ダラダラと現実逃避を続ける結果にもなりません。
現実逃避はストレスフルな状況によって生み出されます。その中でさらにストレスを感じる状況に突っ込んでいっては、余計に現実逃避が大きくなるだけです。
ストレスを上手に発散させてあげるという視点を持って、現実逃避に対処してあげましょう。
テスト直前の現実逃避を回避するためには『時間』の使い方が大切!30-10の法則で勉強しよう
頑張らなければいけないテスト前、なのにそういうときに限って集中力が途切れて現実逃避してしまうこともあるかもしれません。
現実逃避を回避するために出来る工夫のひとつが、時間の使い方を見直すことです。
●現実逃避は自信のなさ×集中力切れ
テスト前に掃除をしたくなったり、ついついサボりたくなる背景には不安や焦燥があります。
上手くいかなかったときに掃除を言い訳に出来るように、あらかじめ自分にハンディキャップをつけている状態です。
そこに集中力が切れる時間帯が来ると、ちょうど集中も切れたし掃除をしよう、となるわけです。
自分にハンディキャップをつける現象には、メンタル強化が必要ですので、ここでは集中力が切れる問題を時間の使い方で見直していきます。
●脳のメカニズムでは30分が集中の限界
勉強をする時には、30分ごとに区切るのがよいとされています。これは人間の脳が楽しみながら集中できる時間と言われています。
大学の授業などは90分で1時間ですが、それは集中という観点から見るとあまりよくはありません。
自分で勉強するときには30分ごとに区切って、勉強計画を立てていきましょう。
30分程度の勉強なら楽しいと脳が感じ、自然と勉強に気持ちが向きやすくなるメリットもあります。
やるべきタスクは、重要度を重視しながら30分で1タスク終わるように普段から作っておくと、テスト前に慌ててやることを決めなくてOKです。
●休み時間の使い方
集中力を維持する勉強法では、30分勉強したら10分休みます。
この10分の休みの使い方が非常に重要で、ここでは勉強に関することは一時忘れてください。
かといって、ほかに集中しそうなものを見つけるのもアウトで、目を休めたり10分以内で終わるタスクをするのが望ましいです。
机にずっと向かっていることで、筋肉が硬くなりがちですので、ストレッチや軽い運動などでも構いません。
テスト前の現実逃避の回避のための時間の使い方ですが、30分やって10分休んだあとの次の30分は、前の30分とは違う科目にするのがお勧めです。
これも脳を飽きさせないための工夫のひとつです。
(Photo by http://www.ashinari.com/)
著者: カラダノート編集部