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ハンセン病が差別を受けた理由は明治時代までさかのぼる!基本的には感染率が低いハンセン病!非結核性抗酸菌症とも言われる非定型抗酸菌症 その症状とは?

ハンセン病といえば、その症状よりも差別されていた病気などのイメージが強い方もいるかもしれません。

ハンセン病がなぜ差別されるようになったのか、その原因を見てみましょう。

 

●もともとは患者救済のための隔離

ハンセン病の患者は療養所での隔離を余儀なくされましたが、実はもともとは患者救済のための隔離でもありました。

日本が著しく発展を遂げた明治時代、開国に伴って日本は海外からのさまざまな評価と向き合い、そこから改善策の提示や実施も行ってきました。

ハンセン病患者の放置は、文明国としてはあるまじきこと、という考えのもと、政府がハンセン病患者を療養所に入所する法律を作りました。

 

●療養所に入所するなんて、ひどい病気に違いない!

ハンセン病患者が療養所に入る法律が制定されると、今度はハンセン病ではない方の意識が変わります。

療養所に入所しなければいけない病気=ひどい病気に違いない、という意識が生まれたのです。

私たちが現在暮らす世界でも、●●病の患者は療養所に入所が必要、と言われたら、何か悪い病気なのではないかと思うのは当然です。

もともとは患者救済のために行った措置が、いつの間にか差別を引き起こす要因となったのです。

 

●差別されるいわれのない、治る病気

ハンセン病になってしまったら、一生を療養所で暮らさなければいけない時代があったのは確かです。

ですが現在では、薬の開発も行われ、ハンセン病は治る病気となりました。

もともと感染力の弱いらい菌が原因ですし、治療することもできるので、一方的な差別を受けるいわれはない病気と言えます。

 

ハンセン病は、どちらかといえば栄養状態や公衆衛生が整っていない国で起きやすい病気です。

発展途上国では現在でもハンセン病への差別が続いており、問題がすべてなくなったわけではありません。

 

基本的には感染率が低いハンセン病!一体どんな要因で感染率が上がってしまうの?

皮膚への腫れやしこり、筋力低下などがハンセン病の代表的な症状です。そんなハンセン病の原因と、感染についてみていきます。

 

●ハンセン病の原因、らい菌の感染経路

ハンセン病は、以前はらい病と呼ばれていました。原因はらい菌で、菌の分類としては、結核菌と同じ仲間に属しています。

感染経路については、長年の研究の結果、らい菌を持っている患者の鼻粘膜から出た飛沫(くしゃみの飛沫など)からの感染が多いのではないか、との説が濃厚です。

ほかに、長い間支持されてきた説に、皮膚と皮膚の接触による感染がありますが、鼻粘膜から上気道への感染の方が、可能性は高いと言われています。

 

●子どもでなければらい菌免疫力がある

ハンセン病の原因となるらい菌ですが、感染力が非常に弱いのも特徴です。つまり、らい菌に接触しても、症状が出ない人もたくさんいるのです。

一般的には、学童期が終わる頃(14-15歳くらい)には、らい菌への免疫を獲得するので、ハンセン病にかかる確率はグッと下がるとされています。

免疫力が弱い子どもは、注意が必要な病気です。

 

●免疫系が整いにくい環境に注意

ハンセン病には、環境要因も大きく関係しているとの説があります。日本でハンセン病患者が多かったのも、ライフラインが今ほど整っていない明治から大正にかけてです。

栄養状態が悪い人が多い、水道などの普及が十分でない地域では、必然的に人の免疫系が整いにくいです。

他にも戦争など社会的なストレスによる免疫低下も考えられます。

これらの『免疫力を失わせるタイプの環境』によって、ハンセン病が爆発的に流行する可能性はあります。

 

現在の日本は、環境要因もしっかり整っており、未治療患者も、未治療患者からの感染も非常に少ないので、ハンセン病患者は多くはありません。

 

 

MAC症になったらどうする?治療のメリット・デメリット

MAC症とは、結核に似た症状を引き起こす非結核性抗酸菌症の一つです。

非結核性抗酸菌は80種類ほど見つかっていますが、日本では非結核性好酸菌症の80%以上はMAC症だと言われています。

 

MAC症の原因

土や水の中など自然界に広く分布するMAC菌に感染することによって起こります。

ヒトからヒトへ感染する事はありません。

 

また、感染しても健康な人はほとんどが発症しません。

発症しやすいのは免疫力の落ちているAIDS患者、抗ガン剤や免疫抑制剤治療を受けている人、長期慢性疾患の患者、高齢者、などです。

 

治療法

結核とは違い、確実に有効だと言える治療法・治療薬は見つかっていません。

有効だと思える薬剤を投与して治療を行うか、手術を行います。

 

レントゲン結果が良く症状が軽い場合には、治療はせずに経過観察をすることがあります。

 

治療のデメリット 

○薬が効かない人も多く、効いたとしても再発する例が多いです

 

○治療には時間がかかり、長期間薬を飲み続けなければいけません

 

○免疫力が落ちているので薬量は通常よりも多くなります

 

○薬による副作用が出る場合があります

 

○手術を受けた場合、体力を消耗します

 

治療を受けた方がいいのはどんな時?

MAC症は緩やかですが確実に進行するので、若い人は治療を受けた方がいいと言われています。

排菌が多い方、レントゲン陰影で病変が多い方、なども治療を受けた方がいいと思われます。

 

まとめ

MAC症は確実に効果が出せる治療法が見つかっていないので、治療を受けた方がいいかどうかはその人の体力、年齢、病気の進行具合、症状、などによって変わります。医師によっても意見は違うので、家族も含めじっくりと話し合うといいでしょう。

ただし、治療を受けないと決めてもMAC症は症状に気づかぬうちに進行することがあるので定期的な診察は受けるようにしましょう。

 

 

非結核性抗酸菌症とも言われる非定型抗酸菌症 その症状とは?

非定型抗酸菌症という病名をご存知でしょうか? あまり聞き慣れない言葉です。

別名は非結核性抗酸菌症で、結核という言葉が含まれていることがわかります。

結核という病名は知られているので、結核と同じなのでは?と思ってしまいますが、そうではありません。

  

結核菌と同じ抗酸菌に属する

非定型抗酸菌は、抗酸菌に属しています。この抗酸菌は「結核」「らい菌」「非定型抗酸菌」の3つに分類することができます。

この3つは同じ抗酸菌に属していますが、抗酸菌であって結核ではないもの、それが非定型抗酸菌なのです。

  

約150種類もある菌

非定型抗酸菌は、土壌、水系、植物、動物などに生息しており、現在約150種類が確認されています。

その中でも人間に害をもたらすもの、人間がこの病気にかかってしまう菌の種類は約10種類です。

  

感染経路

非定型抗酸菌症の感染経路は主に吸入による呼吸器系からの感染と、菌に汚染された食物を食べることで感染する消化器系からの感染になります。

  

症状

非定型抗酸菌症の症状は、肺、リンパ節、皮膚、骨、関節などに異常が見られるようになります。

特に多いのが肺への症状で、元々結核や肺に持病を抱えている人がなりやすいとされていましたが、近年では正常な肺の持ち主で、免疫力の高い人にも感染してしまうケースが見られるようです。

  

治療法

非定型抗酸菌症の治療には、数種類の薬を用いた化学療法が行われます。しかし有効な薬が限られていることや、治療期間が定まっていないことから非常に治療の難しい病気とされています。長いと10年~20年の経過をたどっての治療となることもあるようです。

 

非定型抗酸菌症は、結核菌とは異なりますので、人から人への感染はありません。

病院を受診し正しい治療を行ってもらうようにしましょう。

 

 

日和見感染する非結核性抗酸菌症

非結核性抗酸菌症は、結核菌の仲間の好酸菌が原因で起こる感染症で結核以外の病気を指します。

以前は非定型抗酸菌症とも呼ばれていました。

  

感染ルートと症状

結核と違いヒトからヒトに感染する事はありません。

非結核性抗酸菌は約80種類あり、土や水の中などの自然環境中に広く分布しています。

特に日本で多いのはMAC菌70~80%、カンザシ菌10~20%と言われています。

 

毒力は弱く感染してもほとんどの人が症状はありません。

ただし、AIDS患者、高齢者、長期の慢性的な疾患患者、抗ガン剤や免疫抑制剤による治療を受けている、などの免疫力の落ちている人では発病しやすくなります。

 

発病した場合、咳、痰、血痰、全身倦怠感、微熱、体重減少、などの結核のような症状が見られます。

病勢の進行は緩やかで、ゆっくりと進行します。 

 

治療法

○カンザシ菌が原因菌であった場合

結核と同様に抗結核薬を投与します。

 

○それ以外の非結核性抗酸菌(主にMAC菌)が原因菌の場合

特にこれといった確実で有効な治療法は見つかっていません。なので、有効なのではないかと言われている様々な薬剤を組み合わせた治療を行っていきます。

 

ただし、これらの治療法は患者への負担が大きいので、肺菌が少なく、 症状やレントゲン上でも問題が無い場合は治療をせずに経過観察をすることがあります。

 

薬の効果が出ず、排菌が多く症状がある場合には手術をする事もあります。

  

非結核性抗酸菌症は健康な人ではそれほど問題にはなりません。が、免疫力の落ちている方には発症しやすく、治癒しにくい病気となっています。

治療を受けるかどうかは、体の状態、メリット・デメリットをよく医師と話し合って決めるといいでしょう。

 

知っておこう 非定型抗酸菌症の中で日本で感染しやすい菌種

非定型抗酸菌症は別名「非結核性抗酸菌症」と呼ばれています。

これは結核と同じ抗酸菌による感染症だけれど結核ではないということからです。

結核とは違い人から人への感染もないことも特徴のひとつです。

 

非定型抗酸菌症は全世界では約150種類の菌種があるとされています。

しかし、その中で人間に感染する恐れのある菌種は約10種類程度で、日本で感染が認められている菌種はそのうちの2種類程度です。

 

日本で多い非定型抗酸菌症の菌種

日本で多いとされている非定型抗酸菌症の種類は、アビウムコンプレックスとカンサシの2種類です。

アビウムコンプレックスは別名「マック症」とも呼ばれ、これが全体の約70%以上になります。

残りの10%~20%がカンサシでこの2種類で全体の約90%以上を占めることになります。

 

アビウムコンプレックス

中高年女性が感染することの多い菌種です。

突然の血痰でレントゲンを撮ったら発見されるというケースが多いようです。

咳・倦怠感・発熱・息切れ・体重減少・喀血などの症状が見られます。

完全な殺菌効果を持つ薬剤が現時点で存在していないという点から非常に治療が難しいとされています。

経過の長い慢性感染の患者が多く、10年から20年の経過を見ることもあるようです。

 

カンサシ

男性が感染することの多い菌種です。

肺の上葉に空洞が見られるケースが多いです。

この菌種にのみ、人から人への感染の可能性があるかもしれないとされています。

通常は結核菌の治療に使われる薬剤が有効ですが、1年間は薬を投与し続けなければならいようです。

 

通常、結核とは違い人から人への感染はないとされていますが、治療には年数もかかり非常に治療が困難な病気とされています。

異常が見つかった際には、早めに病院を受診しましょう。

 

(Photo by:pixabay 

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-27掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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