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ストレスに耐える機能、セロトニン神経!薬との併用がセロトニン症候群の原因に?とても似ているセロトニン症候群と悪性症候群の鑑別法

 

人体にはセロトニン神経というストレスに耐える機能が備わっています。この機能が正常ならば、大抵のストレスは受け流せるようにできているのです。しかし、うつ病になる人は、このストレスに対抗する機能が低下する場合があります。

 

原因は?

その原因は不規則な生活等が上げられますが、ストレスが原因でも低下するのです。

ストレスに耐える機能がストレスによって低下するというのは矛盾しているようですが、機械の摩耗に例えると理解しやすいでしょう。

常にストレスにさらされている人は、ストレスに対抗する機能を維持するために、常にセロトニン神経を活性化させなければ、徐々にストレスによって脳が摩耗してしまうのです。

 

ストレスによるセロトニン神経の変化

1.ストレスによって視床下部室傍核が刺激される。

2.縫線核を経由してセロトニン神経の神経伝達物質が減少

3.神経伝達物質の不足によりセロトニン神経の機能が低下

4.セロトニンによるストレス耐性が低下する

 

セロトニン神経は人体におけるストレスに対抗する機能ですが、ストレスを受け流すまま放置しておくとその機能が低下してしまいます。

そうなってしまってはあっという間にうつ病になってしまうでしょう。

 

うつ病予防のためにも、または常日頃からストレスに対する備えを維持するためにも、欠かさずセロトニン神経を活性化させる習慣を続けていくことが必要とされます。

 

 

セロトニンがリラックスに欠かせない理由とは?~セロトニンの分泌の作用~

脳内の神経伝達物質「セロトニン」は、精神状態に深く関わっています。セロトニンの十分な分泌がリラックスには欠かせません。では、セロトニンの分泌によりどのようなメカニズムでリラックスできるのでしょうか?

 

睡眠との関係

寝起きに頭がスッキリせず、疲労感やいらいらを感じた経験はありませんか。セロトニンには、起床時に脳を覚醒させる作用があります。セロトニンが十分にはたらかないと、睡眠時間は足りているはずなのに、満足感が得られません。慢性的な疲労感につながるでしょう。

 

ストレス状態の緩和

セロトニンとリラックスの関係において、最も重要な働きがストレス(緊張)状態の緩和です。脳内には喜びや快感に関わるドーパミン、驚きや恐怖に関わるノルアドレナリンという神経伝達物質も分泌されます。この2つの作用をコントロールして、心を不安や緊張から保護するのがセロトニンの役割です。精神安定とリラックスには、セロトニンのはたらきが欠かせません。

 

自律神経を整える

自律神経には交感神経と副交感神経があります。両者がバランスよくはたらき、リラックスのためには副交感神経が優位になることが必要です。交感神経が優位になると、心身ともに安らげません。セロトニンは、交感神経と副交感神経のバランスを調整します。

自律神経が整うと、血圧やホルモン分泌、体温調節、呼吸、睡眠などが安定します。体調良く過ごせるため、リラックスしやすいでしょう。

 

姿勢保持

首や背骨など姿勢保持に必要な運動神経の細胞には、セロトニンが不可欠です。十分なセロトニン分泌で、姿勢保持のための筋肉と運動神経が活性化します。正しい姿勢がキープできれば、体のコリや疲れがたまるのを予防してリラックスできるでしょう。

 

心身ともにリラックスするためには、セロトニンがしっかりはたらかなくてはなりません。

 

 

薬との併用がセロトニン症候群の原因に?注意したいサプリメント

セロトニン不足が不眠や精神の不安定を招くといわれ、セロトニンの十分な分泌が大切です。しかしセロトニンを増やすため、安易にサプリメントに頼るのは危険です。体内のセロトニン濃度が高すぎると、セロトニン症候群を発症する恐れがあります。セロトニン症候群を引き起こすサプリメントについて説明します。

 

 

セロトニン症候群の原因になるサプリメント

◆トリプトファン、5-HTP

神経アミノ酸の一種であるトリプトファンは、5-HTPという前駆物質を経てセロトニンに変換されます。トリプトファンと5-HTPは、「セロトニンの材料」といえるでしょう。過剰摂取や、抗うつ薬などとの併用により、セロトニン過剰になる場合があります。セロトニン生成には、トリプトファンのサプリメントより5-HTPのサプリメントの方が効率が良いため、セロトニン症候群のリスクも5-HTPの方が高いといえるでしょう。

トリプトファンは、バランスが良い食生活を心がけていれば極端に不足することはありません。肉や魚、大豆、乳製品などタンパク質豊富な食品からは、効率よくトリプトファンを摂取できます。穀類もトリプトファン補給に適した食品です。ほかの食品とのバランスが大切なので、トリプトファンを摂りすぎないようにしましょう。

 

◆セントジョーンズ・ワート(西洋オトギリソウ)

うつ病予防・治療に有用だと注目されているハーブです。錠剤やカプセル、ハーブティーとして広く出回っています。海外では軽度のうつ病治療にも使われていて、うつ病治療薬との併用で、セロトニン症候群の副作用が起こる可能性がまれにあります。

 

 

サプリメントの注意点

セロトニン分泌のため、経口で何かを取り込むのは要注意です。規則正しい生活、軽い運動、朝日を浴びるなどの生活改善でセロトニン分泌を促しましょう。

 

 

うつ病治療薬を服用中の人は、サプリメントの摂取前に医師に相談してください。

 

セロトニン症候群と間違えやすい~悪性症候群の基礎知識

薬物、とくに抗うつ薬が原因で起こるのが、悪性症候群です。悪性症候群はセロトニン症候群に似た症状を呈し、重症化すると命の危険もあります。悪性症候群の特徴をまとめました。

 

原因

向精神薬や抗パーキンソン薬が主な原因です。セロトニン症候群と同様、服用量の増加や飲み合わせでも起こりますが、継続的に服用していた抗パーキンソン薬を中止・減量しても発症する点が特徴的です。原因薬は、神経伝達物質のドーパミンに作用するものが主です。

 

発症しやすい条件

服薬する人の身体状況によって発症リスクに差があります。病後や高齢で身体機能が低下している人は、発症リスクが高いでしょう。特に著しい疲労や脱水が危険です。発症しやすい体質もあるといわれ、以前に悪性症候群を発症したことがあれば、再発の可能性があります。また、脳神経疾患の持病がある人も発症しやすいともいわれますが、仮説にとどまっているようです。

 

特徴的な症状

主に5つの特徴的な症状が急激に出現します。

 

◆高熱

37.5℃以上の発熱が起こります。40℃近い熱が出ることも。発熱にともない、多量の発汗もみられるでしょう。

 

◆自律神経症状

頻脈、血圧の上昇。呼吸数の増加、尿失禁など自律神経の機能不全が生じます。

 

◆意識障害

意識がもうろうとする、ボーッとして反応が鈍くなることがあります。

 

◆錐体外路症状

セロトニン症候群との違いが分かりやすい症状です。意思に反してヨダレを垂れ流してしまったり、言語や嚥下に障害が起こったりします。手足が震える、筋肉がこわばるのも典型的な症状です。

 

◆横紋筋融解症

悪性症候群の合併症として起こりうる症状で、筋肉の痛みなどが起ります。

 

症状の特徴などからセロトニン症候群と悪性症候群を区別するのは困難です。どちらも処置が遅れると重症化するので、疑わしい症状があれば病院へ行ってください。

 

 

徹底比較!とても似ているセロトニン症候群と悪性症候群の鑑別法

悪性症候群はセロトニン症候群と似た部分が多く、慎重に判断する必要があります。原因や症状など、鑑別のポイントになる項目を挙げ、その違いをまとめました。

 

原因薬物

どちらも抗うつ薬や抗パーキンソン薬が原因で起こりますが、セロトニン症候群はセロトニン作動薬、悪性症候群はドーパミン拮抗薬が原因です。

 

症状の発現と改善

原因薬物の服用から発症までは、セロトニン症候群が数分から数時間以内と短時間です。一方、悪性症候群では9日後の発症が平均的です。症状が改善に向かうのも、セロトニン症候群では24時間以内、悪性症候群では数日から数週間と差があります。

 

症状の特徴

◆セロトニン症候群では少なく、悪性症候群に多い

38℃以上の高熱、意識の混濁など意識障害、頻脈や呼吸数の増加といった自律神経症状、筋肉のこわばり、白血球数増加…これらの症状は、悪性症候群を発症した人の90%以上に出現します。一方で、セロトニン症候群では発熱と自律神経症状、筋肉のこわばりが半数以上にみられるほかは、10~20%の出現率にとどまります。

血液など体液が酸性に傾き、不整脈や血圧の低下、循環器系の障害を引き起こす代謝性アシドーシスも、悪性症候群ではしばしば起こり、セロトニン症候群では少ない症状です。

 

◆セロトニン症候群では多く、悪性症候群に少ない症状

腱反射の亢進は、セロトニン症候群の半数以上に起こり、悪性症候群ではまれな症状です。

筋肉が収縮してピクッと不随意運動を起こすミオクローヌスも同様です。

 

薬物治療

重症の場合は、薬物療法を行います。悪性症候群の症状を改善するドーパミン作動薬は、セロトニン症候群の症状を悪化させます。セロトニン拮抗薬の投与では、セロトニン症候群が改善し、悪性症候群には変化がみられません。

 

症状の現れ方を丁寧にみていけば、セロトニン症候群と悪性症候群を鑑別できるでしょう。

 

(Photo by:http://pro.foto.ne.jp/

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-26掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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