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免疫寛容を起こし、破壊を止める?リウマチの代替療法『非変性Ⅱ型コラーゲン』とは

現在、関節リウマチの根本的な治療法は開発されていないと言われていますが、近年の臨床研究では、発症早期(ステージ1;5年以内)において抗サイトカイン療法(生物学的製剤投与)を行えば30~50%の症例で臨床的寛解が得られる事が分かってきています。しかし、この治療法においても残りの50~70%の症例では、寛解を得ることが出来ず、病状の進行を遅らせる治療法が主になっています。この事実に対し、民間療法ではあるものの、いくつかの病院における報告では『非変性Ⅱ型コラーゲン』の投与によって免疫寛容(自己を攻撃対象としない)が正常に機能するようになり、寛解へ近づくことが可能になったという報告もあります。以下では、その詳細について見て行きたいと思います。

 

リウマチの症状と進行度について

 

リウマチの進行度合いを表すステージ区分については、以下のようになります。

 

◆初期(ステージ1):炎症によって滑膜の細胞が増殖し、関節の痛みや腫れ、こわばりなどを招く。

◆進行期(ステージ2):軟骨や骨などが次第におかされ、骨の表面が欠ける「骨びらん」が生じる。

◆高度期(ステージ3):病状が進むと、骨や軟骨の破壊、靱帯の緩み・断裂から関節の変形を招く。

◆末期(ステージ4):さらに症状が進むと関節が破壊され、関節の機能が果たせなくなり、寝たきりなどに陥る可能性がある。

 

⇒発症後2~3年のうちに関節の変形・破壊が急速に進むと言われており、早期の発見・治療が求められている。ステージ1の間に『生物学的製剤』投与を行うことが推奨されている。

 

非変性Ⅱ型コラーゲンとは?

 

この民間療法では、『非変性Ⅱ型コラーゲン』という精製の段階で分子構造が変性を起こしていない状態のものが用いられています(コラーゲンを編まれた形で抽出できる製法が開発された。従来品であるⅠ型コラーゲンは精製段階で分子構造が壊れている)。このコラーゲンには『エピトープ』という活性結合部位(抗体が認識する抗原の一部分のこと)が存在し、このエピトープが腸のパイエル板(免疫誘導装置)によって、異物ではなく『栄養』として認識されることで、関節コラーゲンに対する免疫細胞の攻撃が弱まると言われています。

 

<詳細について>

◆非変性Ⅱ型コラーゲン(関節リウマチ治療の場合、費用は6,000円程度/30日)

 

【成分内容例】カプセル1粒中、非変性Ⅱ型コラーゲン16mg(40mg中濃度40%のため)、ヒアルロン酸17mg含有。

 

<治療の流れ>

非変性Ⅱ型コラーゲン療法を行っている医院では、関節リウマチ治療の場合、原則として3カ月間(最高で6か月間)の治療期間とされています。

 

1)初回診療時に、血液・尿検査を行う。

2)90日間にわたってⅡ型コラーゲンサプリメントを摂取する。

3)3カ月後にリウマチの活動性を評価するために、毎月ごとに血液・尿検査を行う。

 

<非変性2型コラーゲンに関する臨床報告>

◆国内病院の関節リウマチ患者に対するモニターテスト

【対象】活動性リウマチ患者

【試験内容】非変性Ⅱ型コラーゲンサプリメントを3カ月摂取し、1カ月ごとに診察、血液検査によるモニタリングを行った。

【結果】その結果、モニターを3カ月間完遂した方のうち75%で治療が奏功した。(ヨーロッパリウマチ判定基準による)

 

◆ハーバード大学医学部・デビッド・トレンタム博士らによるヒト臨床試験

1)

【対象】関節リウマチ患者10名

【試験内容】90日間、非変性Ⅱ型コラーゲンを経口投与し、関節の痛みや晴れが発生する頻度や、手足の硬直、握力、15mを歩く時間などを測定する。

【結果】10名中6名の症状が顕著に改善し、そのうち1名は完治した。

 

2)

【対象】重篤な関節リウマチ患者60名

【試験内容】90日間、非変性Ⅱ型コラーゲンとプラセボ(偽薬)による二重盲検試験を施行した。

【結果】非変性Ⅱ型コラーゲンを投与したグループでは関節の炎症、症状の改善が見られ、そのうち4名は完治したのに対して、偽薬のグループでは症状の悪化が見られた。

 

最後に

 

上記のように、ある程度の有効性には期待が持てそうですが、コラーゲンⅡ型療法は民間療法であるため、(いくつかの医院で治療例は示されているものの)効果が立証されておらず、また治療薬に比べ高い効果が見込めない言われています。医師によれば、あくまで処方薬の補助的な意味合いで使用されることが望ましいとされています。

 

(photoby:pixabay)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-07-30掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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