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動脈硬化と動脈瘤の血管の病気~予防法から症状治療法まで~

運動は、腹筋運動などの筋肉トレーニング、ランニングなどの有酸素運動に分かれています。

動脈硬化の予防・改善運動においては、筋肉トレーニングは不可と言われることもあるのです。

 

●血圧が上がりやすい筋トレ

筋トレをしていると、グッと力を入れたり息を止めたりすることがあります。

有酸素運動は常に酸素を取り入れながら行いますが、筋トレの場合は、酸素の供給が一時的になくなります。

一方で、圧力がかかった組織は酸素を必要とするので、血圧が急に上がります。

血圧が上がると血管が負担を抱えるので、しなやかさのない血管を持つ動脈硬化の方にはよくない、ということになります。

 

●予防の時点ならある程度OK

動脈硬化が本格的に治療を必要とするほどではない、そろそろ年も年なので動脈硬化を始めとした生活習慣病に気をつけたいといった場合は、筋トレも基本的にはOKです。

高血圧、動脈硬化がほとんど見えていない時点での予防では、健康な人が筋トレをするのと変わりありません。

体調を見ながら、無理のない程度に自分で筋トレを取り入れて行ってもよいでしょう。

 

●治療中なら医師・インストラクターに相談を

動脈硬化で治療中、運動療法として筋トレを行うなら医師やインストラクターへの相談は必須です。

筋トレをしたいが、どれくらいの運動だと影響が出るか、どんな運動は避けておいた方が良いかなど、動脈硬化の進行状態によっても違いますので、確認してみましょう。

また、正しい筋トレの方法を習って、血管に負担がかかりすぎないように上手に運動する方法を知るのも大切です。

 

有酸素運動の方は、動脈硬化を悪化させる可能性があるといった報告は今のところありません。

ただし、高強度運動では心臓にかかる負担が大きいので、歩く速さ・走る速さには注意が必要です。

 

動脈硬化の最新治療!ヤスリで血管内部を掃除する治療法とは?

動脈硬化の外科手術による治療は、これまで人工血管置換術やステント(網目状の極小の筒)療法などが主でしたが、現在「インターベンション治療」と言って、手術機器の小型化によって従来よりもリスクが少なく、短期間で退院できる手術療法が注目されています。また、この治療法は従来のものと違って、動脈硬化の原因そのもの(アテロームなど)を自己の組織をほとんど損傷させることなしに除去できるというところが大きいと思います。

 

具体的な治療法にはどのようなものがある?

インターベンション治療には以下のようなものがあります。

 

1)風船療法(PTCA)

カテーテルを血管内に挿入して、内腔が狭くなった部分(狭窄部分)にて風船を膨らまし、血管を押し広げながら血流を正常にさせるという方法。

 

2)方向型冠動脈切除術(DCA)

エックス線で病変部位を透視しながら、血管内腔に付着したアテロームなどの粥状物質を小型カンナで削る。

 

3)ロータブレーター

小さな人工ダイヤ1000個が付いた硬質なヤスリを高速回転させ、硬化した血管も削れる。削りカスは非常に細かく、血管内で詰まることはない。

 

また、これらのインターベンション治療で対象となる部位は、冠動脈が主なようですが、カテーテルを挿入する場所は手首の動脈から行われることが多いようです。これによって、足の太ももの大腿動脈から挿入していたときと比べ、安静にしていなければならない部位が少なくなり、患者の負担軽減に繋がるということです。

 

最後に

手術機器の小型化により、手術の際の体への負担が軽減し、多くの人を対象に、以前よりも手軽で、安全に行えるようになりました。持病などによって、大掛かりな手術を受けられない、という方にとっては願っても無い非常に嬉しいことだと思います。しかし、このインターベンション治療によって、血管の病変部分は治療できますが、大元となる体質の改善(高血圧、高脂血症、糖尿病など)は行われないため、術後はこれらを生活習慣の改善からじっくり直していくことが重要であるようです。

体質改善には時間がかかりますが、健康な状態になることで多くの症状や問題が解決される可能性があります。腰を据えて取り組みたいですね。

 

日本人の死因とも深い関係がある動脈硬化の統計を知ろう

成人病、生活習慣病をいくつか挙げるとなったら糖尿病や高血圧などを挙げる方が多いかもしれません。

糖尿病、高血圧、高脂血症などと同じように知名度があるのが動脈硬化で、動脈硬化は動脈の柔軟性が失われてしまう病気です。

動脈の柔軟性が失われること自体よりも、周囲の組織に血液が回らないことで壊死する、血管が破裂するなどが大きな問題です。

 

●日本人の20%は動脈硬化関連疾患で死亡

動脈硬化と関連している病気で死亡しているのは平成23年度の場合は日本人の20%にもなることがわかりました。

動脈硬化によって一部の血管が破裂もしくは細胞壊死を引き起こしたと考えられる病気である心疾患と脳血管疾患の2種類で日本人の死因の2割が占められているのです。

脳血管疾患では動脈硬化で脳の血管に栄養が行き渡らなかった・破裂した等、心臓疾患では心臓に負担がかかることで死に至るケースが多いです。

ちなみに、人数にすると1年に30万人ほどが動脈硬化からくる疾患で死亡していると考えられます。

 

●動脈硬化関係患者数は1000万人を突破!?

生活習慣病のひとつである糖尿病に関するサイト『糖尿病ネットワーク』は2011年5月に動脈硬化に関わる患者数は約1300万人と発表しました。

動脈硬化は目に見えにくく自覚症状も少ない病気なので、統計ほどの信頼性はないもののおよその数値として信頼性の高いサイトが発表したことには意味があります。

1億3000万人いる日本人のうち、10人に1人は何らかの形で動脈硬化を持っている可能性があるということです。

 

動脈硬化による死亡人数は1年間で30万人近く、日本人の20%は動脈硬化に関連する病気で死亡していることがわかっています。

CAVI検査などの血液検査を通して、早めに動脈硬化を発見することが重要です。

 

脳動脈瘤の手術「クリッピング術とコイル塞栓術」どちらが優秀?

近年、脳動脈瘤の破裂を防ぐ手術には2種類あり、それぞれを「開頭術(クリッピング術)と血管内治療(コイル塞栓術)」といいます。開頭術は文字通り、頭蓋骨の一部を取り除いてを切開して行う手術で、塞栓術とは、細く柔らかいコイルを使用して動脈瘤を詰め、血流が入り込まないようにします。現在アメリカにおいて、この塞栓術は50%、欧州においては70%普及しています。日本においては、まだ30%しか普及しておらず、更なる普及が望まれています。では、実際の手術はどのように行われるのかをご紹介したいと思います。

 

塞栓術とは?

塞栓術の場合、脳動脈から遠く離れた足の付け根(大腿動脈)からの管を挿入し、その中にさらに細い管(マイクロカテーテル)を挿入し、脳動脈瘤の中まで誘導します。脳動脈瘤まで届いたら、プラチナで出来た柔らかい金属のコイルを動脈瘤の中に詰めていきます。動脈瘤の首が広い(C字ではなく浅いU時のような形になっている場合は、バルーンなどの補助器具を用いて、コイルがはみ出さないようにします。)血液が動脈瘤中部に入らなくなったら完了です。

 

2つの手術を受けた場合の経過は?

破裂していない動脈瘤において手術を受けられた双方の(コイル塞栓術とクリッピング術)患者の予後がどうであるか、2つを比較した臨床試験はまだ実施されていないようです。しかし、過去に治療を受けられた例を分析していくと、コイル塞栓術の方が、クリッピング術よりもリスク・入院期間・回復期間の3点において優れた成績があると認められているようです。

 

平均入院期間:コイル塞栓術よりクリッピング術の方が2倍長い

新たな症状や障害が発症する割合:コイル塞栓術よりクリッピング術の方が4倍高い

新たな症状の回復期間:コイルでは平均約1ヶ月、クリッピングでは平均約1年

 

日本の主流はクリッピング

日本においては、未だクリッピング術のほうが主流であるようです。その理由が、歴史が長いので手術後の成績が分かる、ということのようです。また先程の2つの手術の比例では、回復期間の早さなどからコイル塞栓術が全て勝っているようにも感じましたが、こちらにも当然デメリットはあり例えば

1)開頭しないので出血の対処が難しい

2)血栓が出来る可能性がある

3)コイル術自体の歴史が浅いので予後など不確かなことも多い

などがあります。

 

これらを認識してどちらを選ぶかというのは難しい問題ですが、少なくとも言えることは、出来る限り早期に発見をし実績のある病院を選んで受けられること、というのは非常に重要であると思いました。

 

脳動脈瘤の破裂する確率とは?

皆さんは、脳動脈瘤という病気についてどのような印象を持たれていますか?

くも膜下出血に繋がる、いつかは破裂する、などやはり「いつ破裂するかわからない怖い病気」というイメージが多いようです。

 

最近の研究で、その破裂する確率が以外にも低いということが分かりました。この病気を発症する人の割合は、およそ100人に5人程度であるようですが、その破裂する率は(大きさによりかなり異なります)アメリカの研究において、直径10ミリ未満の脳動脈瘤が破裂する確率は年間わずか0.05%に過ぎないと発表されたそうです(くも膜血などの既往歴のない人を対象)。アメリカのその論文における見解としては、10ミリ未満のものは若年でなければ、治療せず経過観察すべきだとの結論に至ったようです。

 

一方日本においてはどうであるかと言うと、1560人程度の脳動脈瘤患者のデータを解析したところ、その保有脳動脈瘤の大きさは、

4ミリ以下…46%

5~6ミリ以下…25%

7~9ミリ以下…15%

10ミリ以上…14%

という割合になったそうです。

 

最も多い4ミリ以下の場合、対処法をどうするか、ですが、やはりアメリカの論文とは異なり、5ミリ以下であっても約65%の医師は手術すると回答したようです。つまり、治療の基準というのはほとんど無く、施設によって治療方針は全く異なるようだということが分かりました。

ただ、50代程度の年齢で、5~10ミリ程度の大きさであれば、判断が難しいようです。7~8ミリの動脈瘤であれば治療を勧める、と話されていました。

 

具体的な治療法は?

近年良く使われている手術が「ネッククリップ術」というクリップによる血流遮断術と、脳動脈瘤の中にプラチナの柔らかいコイルを入れて閉塞させる塞栓術というものがあります。

塞栓術について詳しくお話しすると、足の付け根の太い動脈(大腿動脈)からカテーテルを挿入し、この血管を辿って頭蓋内の病変まで届かせ、柔らかなプラチナのコイルを挿入していくというものです。全身麻酔によって行われるので、痛みはほとんどないとの事です。

 

最後に

脳動脈瘤の破裂する確率が想定していたよりも低値であったことに驚かれた方もおられるかもしれません。既往歴のある方も含めると、その脳動脈瘤の破裂率は3%程度とのことでしたが、100人中97人が破裂する見込みはないとはいえ、常にその動脈瘤を抱えたまま生活しなければならないことに代わりは無く、患者の立場からすると何とか安全に取ってしまいたいと考えます。しかし、状況によっては、経過観察が求められることもあり、その診断に納得がいかない場合はセカンドオピニオンを複数回受けてみるということが必要です。

 

予兆は?破裂したときの症状は?高齢だと症状がでない?知りたい、大動脈瘤について

2015年11月、タレントの阿藤快さんが自宅で亡くなっているという報道がされました。

前日まで外出できるくらい元気だったとされていて、突然の死だったことがうかがえます。

 

大動脈瘤ってどんな状態?

阿藤快さんは元々大動脈瘤を持っていたと言います。

大動脈というのは、心臓から全身に血液を送る太い血管のことです。非常に大事な血管なのですが、大動脈瘤というのはこの大動脈に「瘤(コブ)」のようなものができてしまいます。

これは動脈硬化などによって血管の壁がもろくなってしまうことで起こるとされています。

血管の一部がぷっくりと膨らんでしまい、そこには血液などが溜まります。

 

元々血管の壁が薄くなっているところでできるコブですから、血流の勢いで破裂してしまう可能性をはらんでいます。

 

阿藤快さんはこの大動脈瘤が破裂し、胸腔内に出血したことによって亡くなったということです。

 

自覚症状はないの?

阿藤快さんは「背中の痛み」をかねてから訴えていたそうです。

これは大動脈瘤の症状なのでしょうか?そして大動脈瘤の症状というのはどんなものがあるのでしょうか?

 

・ほとんどは無症状

大動脈瘤を持っていても、多くの場合は無症状です。しかし症状が感じられることもあります。

・周辺臓器が圧迫される感じ

・膨らんだ血管の拍動を感じる

・背中や胸の痛みを感じる

・声がかすれる

大動脈は通常直径20ミリ~30ミリ程度の太さをしています。

これが50~60ミリくらいになると大動脈瘤と呼ばれるようになります。

物理的にこのふくらみが大きくなっていくことによって、上記のような症状が見られることがあるのです。

 

背中の痛みは阿藤快さんも感じていたようですね。

本来ならば心臓に起こっていることですから、胸の痛みと知覚しそうなところです。

しかし、人の感覚はそこまで正確ではなく心臓とは関係のないような、「背中の痛み」として知覚することもあります。

 

ひとたび破裂すれば症状は一変

コブがある状態というだけでは、上記のような症状しか見られませんが、コブが破裂してしまうと症状は一変します。

 

無症状だった場合でも、破裂すればかなりの痛みが生じ、出血が多ければショック状態になることもあります。

少しの破裂であれば、痛みに気づいて救急搬送され一命を取り留めることも可能です。

しかし大量出血となれば、突然倒れてそのまま死亡するということも多くあります。

 

高齢だと痛みをあまり感じないことも

阿藤快さんは発見時、布団の中で安らかにねむっていたそうです。

特に苦しんだ様子はなかったと言います。

破裂すれば激しい痛みがあるはずですが、高齢になると知覚が鈍くなるということもあります。

そのまま出血によって失神してしまったのかもしれません。

本当のところはわかりませんが、予兆があっただけに悔やまれる部分が大きいですね。

(Photo by:pixabay

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-17掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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