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うつ病の『見える化』が可能に!先進医療光トポグラフィーとは?

現在、うつ病の診断基準は問診によるものが主であり、客観的な指標が存在しないため早期に診断を確定することが難しい面や、また家族や職場に対し正しく説明や理解をされることが困難であるという面が問題となっています。しかし、2009年に先進医療として承認された『光トポグラフィー検査』を行うことで、うつ病症状の数値化と、正常時のグラフとの比較による視覚化が可能となり早期発見や認知促進に繋がることが期待されています。以下では、その詳細について見て行きたいと思います。

 

光トポグラフィー検査とは?

 

光トポグラフィー検査は、人体を透過しやすい『近赤外線』(可視光線より波長の短い電磁波で、体に害がない)の光を使って、体の外側から脳の血流を測る(ヘモグロビンへの光の吸収量を測定する)というものです。この検査を行うことによるメリットは以下になります。

 

<光トポグラフィー検査によるメリット>

◇非侵襲的に(体に害を与えず)検査を行うことが出来る。

◇客観的なデータに基き脳機能の評価が行える。

◇従来の問診による診断と併用することで、正確性を高めることが出来る(双極性障害・統合失調症などとの判別)。

◇早期発見により、重症化を防ぐことに繋がる。

◇本人・家族・会社などのうつ病への正しい理解に繋がる(器質的=脳機能異常によるものであること)。

 

⇒双極性障害・統合失調症などの精神疾患は、うつ状態を伴うことが多く、問診だけでは誤診を招く恐れがあった。また双極性障害に、安易に抗うつ薬を使うと、治癒が困難となる場合もある(通常は気分安定剤を主に処方)。

 

診断方法とは?

 

光トポグラフィーを使用すると、脳血流パターンの違いにより、以下のように診断が行えます。

 

<疾患による脳血流パターンの違い>

制限時間内に言葉を思い出す作業を行い、脳を活性状態にさせて診断を行う。

 

◆健康な状態

開始直後から大きく増加し、徐々に血流量が低下していく。

 

◆統合失調症

全体的な血流量が少なく、一度減少した後再び増加する傾向にある。

 

◆うつ病

全体的に血流量が少ない。

 

◆双極性障害のうつ状態

血流量にやや大きな波があるものの、ピークが遅い傾向にある。

 

検査の手順は?

 

検査の手順は以下になります。

 

<検査の流れ>

1)検査の説明を受けた後、椅子に座りヘルメット型のセンサーを頭にかぶる

2)正面のディスプレイを見ながら指示に答える。まず、脳が落ち着いているときの血流パターンを計測する(「あ・い・う・え・お」を繰り返す)。

3)次に脳血流量が増加したときの血流パターンを計測する(20秒の制限時間内に、ある頭文字から始まる言葉を出来る限り多く挙げていく)。

 

<費用について>

現在では、先進医療につき検査費用は1万3,000円となっている(東大病院)

 

最後に

 

光トポグラフィーによる診断が東大病院の臨床試験で行われたところ、被験者500人中約7~8割の精度で、確定診断が可能と判断されたようです。現在は、先進医療につき実施されている病院も限られていますが、今後普及されることが望まれています。

 

(photoby:pixabay)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-08-02掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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