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広がるiPS細胞の可能性…具体的にどんな病気への臨床応用が進められているの?

  

iPS細胞の初の移植手術が行われたことで、iPS細胞への期待がますます高まってきています。初の移植手術が行われたのは、「滲出型加齢黄斑変性」という、視力に障害が起こる目の病気への治療でした。

 

どんな病気への適用が考えられているの?

iPS細胞は、その人の細胞を採取し、その細胞を初期化して受精卵に近い状態にし、体の各部分の細胞へと成長させて移植することが考えられています。さて、そんなiPS細胞は、どんな治療に用いられる可能性があるのでしょうか。臨床応用に向けて研究されている病気をご紹介します。

 

・パーキンソン病

脳の神経細胞の数が減ることで、震えや動作緩慢、小刻み歩行などが症状として見られる病気です。高額になる治療費を考慮して、保険適用も視野に入れて進められています。

 

・筋萎縮性側索硬化症(ASL)

運動神経細胞が障害される病気で、これによって自分の意思で筋肉を動かすのが難しくなったり、筋肉が痩せてくる病気です。京都大学の研究チームが、臨床実験に向けた研究を進めています。

 

・脊髄損傷

事故などで脊髄を損傷すると、損傷した脊髄から先の体への指令に支障が出ます。それによって、手や足が動かしにくくなったり、動かなくなったり、筋肉が緊張しすぎてしまったりします。脊髄損傷の治療としては、脳の電気信号を利用して動かす義手の研究なども進んでいますが、iPS細胞での移植手術が可能になれば根本的な治療ができることになります。

 

・心不全

心不全というのは、色々な病気などの原因によって、心臓の働きが不十分になることで、ますます心臓の機能が低下していくというものです。iPS細胞から心筋細胞や内皮細胞などを作り、心機能を回復させる研究が進められています。

 

 

ここに挙げたものは一部で、iPS細胞は基本的にどんな組織にもなり得るという特徴から、実に様々な病気への応用が研究されています。筋肉骨化症、難聴、肝疾患、糖尿病、血液疾患など、可能性が広がります。今まで完治は不可能とされていた、難治性の疾患の治療は、特に期待されるところです。

 

 

(参考:時事ドットコム「パーキンソン病、来年度にも=iPS臨床研究、製剤化も-京大・高橋教授」

(参考:京都大学iPS細胞研究所CiRA「研究部門 井上治久教授)

(参考:ヨミドクター「パーキンソン病・心不全・脊髄損傷…再生医療 広がり期待」)

(参考:エヌオピ「心不全/心筋疾患」)

 

(Photo by:pixabay

著者: Roddyさん

本記事は、2016-07-27掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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