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疼痛薬『リリカ』に肝機能障害など重い副作用の報告!主治医に相談を

現在、神経性疼痛の治療薬として処方される『リリカ(プレガバリン)』に肝機能障害や劇症肝炎の副作用が生じる可能性があるとして、厚生労働省により注意喚起が行われています。副作用の詳細としては、過去3年間(2014年時点)で11人の副作用確認の報告があり(全体の使用患者数推計約195万人)、そのうち8人は治療薬との因果関係は否定できないとされています。以下では、その詳細について見て行きたいと思います。

 

リリカの詳細について

 

リリカは、神経性疼痛(帯状疱疹後神経痛・坐骨神経痛・線維筋痛症など)の治療薬に用いられる薬です。一般的に、疼痛治療薬には以下の3種類があります。

 

◆侵害受容性疼痛

打撲などの物理的なものが原因となり、炎症や刺激が生じることで痛みを生じる。

【治療薬】消炎鎮痛剤(ロキソニン、セレコックス、ロルカム、ボルタレンなど)

 

◆神経障害性疼痛

怪我や病気が原因で生じた痛みが、その後も(原因が除去されても)神経が興奮し続けることで生じる痛み。また神経への圧迫やウイルスによる神経傷害によっても生じる。治療薬として、消炎鎮痛剤は効かない。

【治療薬】向精神薬など(三環系抗うつ薬、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬、カルシウムチャンネル拮抗薬リリカ)

 

◆心因性疼痛

心理的・社会的なストレスなど、精神的な要素が原因となり生じる痛み。

【治療薬】向精神薬・抗不安薬など

 

⇒長期間の疼痛を罹患していると、これら3種が複雑に混合した疼痛(混合性疼痛)になる場合もある(例:腰部脊柱管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニアなど)

 

<リリカの作用機序>

通常、神経障害性疼痛が生じる機序とは以下になります。

1)神経に刺激が加わることで活動電位が生じ、それによって神経末端のカルシウムチャンネルが開く。

2)神経細胞内にカルシウムイオンが侵入し、脱分極(神経が興奮)が生じる。

3)神経伝達物質が過剰に放出され、痛みが生じる。

 

リリカは、カルシウムチャンネルに結合することで、カルシウムイオンの神経細胞内流入を低下させ、それによって神経内伝達の抑制・神経伝達物質の過剰放出を低下させます。この作用により、神経間の痛みが伝わりにくくなり、鎮痛作用が発揮されます。

 

<以前より報告されている副作用>

主な副作用としては浮動性めまい・傾眠が報告されています。

 

副作用の詳細について

 

2014年から過去3年間に報告されているリリカ服用による副作用の報告は以下の通りです。

 

◆肝機能障害(7人)

◆劇症肝炎による死亡(1人)

 

⇒現在、厚生労働省により製造販売元のファイザーに対し、上記2つの副作用に関する記述を添付文書に加えるよう指示されている。

 

最後に

 

上記のようなリリカの肝障害に関する副作用は、因果関係など未だ分かっていないことが多いようです。服用されている方は、自己の判断で急に中止を行わず(痛みの再発・頭痛・下痢などの症状が生じる場合がある)、まず医師に今後の治療方針について相談することが重要です。

 

(photoby:pixabay)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-07-31掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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