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生活習慣病

『人工甘味料』摂取は糖尿病発症に繋がる?!その論文の真偽とは

近年、イギリスの科学誌『ネイチャー』に、人工甘味料の摂取が糖尿病発症に繋がる可能性があるという驚くべき発表が行われました。人工甘味料は、本来糖尿病や肥満症を予防する目的で健康・ダイエット食品などに含有されており、最近では耐糖能異常を防ぐとしてトクホとして認定されている清涼飲料水などにも多く使用される傾向にあります。しかし、この摂取が逆に耐糖能異常を引き起こす可能性があると語られています。実際のところはどうなのでしょうか?以下では、報告されている臨床試験の内容とともに、詳細について見て行きたいと思います。

 

人工甘味料とは?

 

人工甘味料は、元来砂糖の安い代用品として1世紀以上前に発明され、砂糖の数百倍程度の高甘味度を持つことから、少量で添加物として使用され、カロリーを抑える効果が期待されています。清涼飲料水・菓子・アルコール飲料などに様々な食品や歯磨き粉など(キシリトール・糖アルコール類)にも利用されています。

 

<アメリカ食品医薬品局(FDA)に承認されている6種の人工甘味料>

◆アスパルテーム

◆アセスルファムカリウム

◆スクラロース

◆サッカリン(サッカリンナトリウム)

◆ズルチン

◆チクロ(サイクラミン酸)

◆ネオテーム

 

しかし、第二次世界大戦後にズルチン・紫蘇糖・チクロなどの毒性が問題になり相次いで使用が禁止されるなど、問題が生じているという側面もあります。

 

報告された、人工甘味料の問題とは?

 

イスラエルのワイツマン科学研究所・研究チームの論文によると、複数のマウスと少人数の人間に対して実験を行った結果、人工甘味料が腸内細菌の増殖と機能を阻害し、結果的に耐糖能障害を促進していることが分かったと報告されています。

 

<マウスの腸内細菌に変化>

 

◆マウスによる実験

1)人工甘味料をマウスに与える

【内容】FDAが承認済みの3種類の人工甘味料(サッカリン・スクラロース・アスパルテーム)のうち1種類をマウスの飲用水に添加。水のみの摂取群と比較。

【結果】人工甘味料を摂取したマウスは11週間以内に耐糖能異常が発現(特にサッカリンでは顕著に見られた)。 

 

2)人工甘味料によって増殖した腸内細菌を死滅させる

【内容】前試験のマウスに抗生物質を投与し、腸内細菌を消滅させ、血糖値を測定。

【結果】人工甘味料によって増殖した腸内細菌を死滅させることで、マウスの血糖値レベルは正常に戻っていた。

 

3)人工甘味料を与えたマウスの糞便試料をエサとして与える

【内容】前試験の耐糖能異常のマウスから採取した糞便試料を正常なマウスにエサとして与える。

【結果】正常だったマウスは6日以内に耐糖能異常を発現し、また耐糖能異常のマウスの腸内細菌叢は、炭水化物(糖質)の消化に関わる細菌が増殖していた。

 

<ヒトの腸内細菌に変化>

 

◆ヒトへの臨床試験

1)健康データ調査

【試験内容】糖尿病ではない381人を対象に栄養調査(アンケート・健康データ調査による)を実施

【結果】人工甘味料の摂取、肥満の兆候、血糖値の上昇と、マウスで影響を受けた同種類の腸内細菌との間に関連性が見つかった(特に、腸内の炎症に関わる細菌「バクテロイデス・フラジリス」の数が20倍に増えていた)。

 

2)人工甘味料摂取による試験

【試験内容】人工甘味料を普段摂取しないボランティア7人にFDA推奨人工甘味料を7日間摂取してもらう。

【結果】マウスと同様に、4人の血糖値は5~7日以内に上昇し、腸内細菌の構成にも変化が見られた。

 

最後に

 

上記の結果を受け、現在人工甘味料製造メーカーの味の素や国際甘味料協会は「科学的根拠に乏しい」と反論していますが、研究を行った数名の意見では、「人工甘味料の作用は、直接的に伝染病に関与しているかもしれない」「人工甘味料産業とかかわりのない政府機関が再調査すべきである」と述べています。いずれにしても、甘味料・砂糖ともに健康への影響が生じる可能性があり、摂取を出来る限り控える必要性がありそうです。

 

(photoby:pixabay)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2016-07-30掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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