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飲まない!注射もしない!体の中の機械で投薬する!?痙縮に画期的な治療法があった!

痙縮という症状を知っているでしょうか。筋肉の神経伝達のどこかが障害されたことで、運動神経への脳からの指示がうまく伝わらなくなり、筋肉が過緊張状態になってしまうことを言います。

この痙縮の治療法で、今注目されているのが、バクロフェン髄腔内投与という治療法です。

 

バクロフェン髄腔内投与ってどんな治療法?

バクロフェンとは痙縮に効果のある薬の名前です。この薬を投薬して症状の改善をはかるのが、この治療法です。

投薬というと、経口摂取や注射での注入が一般的ですが、これは全く違う方法であるため、注目されているようです。

 

具体的にどのような治療法かというと、脊髄の周囲(髄腔)に、バクロフェンを直接、持続的に投与することで、痙縮の症状を和らげるというものです。

どのようにして直接持続的に投与するかというと、ポンプという薬剤注入の専用の機械を皮膚の下に植え込むことによって行います。

 

バクロフェン髄腔内投与が画期的な4つの理由

ではこの方法が画期的と言われる理由は、どこにあるのでしょうか。

 

・効果が得やすい

バクロフェンは経口摂取などでは、障害されている脊髄部分に直接届きにくいという特徴がありました。そのため、特に重度の痙縮には十分と言えるような効果は得られませんでした。

ですが、この方法では直接薬を届かせたい場所に、薬を置いてくることができるので、重度の痙縮の場合でも効果を期待できます。

 

・薬剤の量が少なくて済む

障害のある箇所の近くに薬を置くことができますので、体の中の他の部分で代謝される薬の量を考えずにすみます。そのため結果的に使用する薬剤の量が少なくて済むうえに、高い効果を得ることができるのです。

 

・副作用を減らせる

薬剤の量が少なくて済み、対象の場所に直接薬を効かせられるということは、副作用が少ないということです。

 

・投与する量を外から調節できる

経口摂取の薬の場合、症状に合わせて薬の量を調節するという場合、タイムロスが大きいです。

ですが、この方法では埋め込まれた機械は専用のリモコンで24時間、痙縮をコントロールできます。症状に応じてすぐに薬の量を調節できるのです。

 

バクロフェン髄腔内投与という治療法は約3ヶ月に1度、注射で薬の補充を行わなければいけなかったり、電池寿命のために5~7年で機械自体を手術によって交換する必要も出てきます。

それでも痙縮の日常生活への影響が改善されることが大きく、非常に期待できる治療法と言えるでしょう。

 

(Photo by:pixabay ) 

著者: Roddyさん

本記事は、2016-07-28掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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