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秋のきのこ狩りには気をつけよう!『スギヒラタケ』で急性脳症で死に至る恐れ

秋のシーズンに入り、きのこ狩りを個人で行うという方も多いのではないでしょうか?しかし現在、農林水産省が杉や松などの針葉樹に自生している『スギヒラタケ』を摂取しないように、注意喚起を行っています。その理由には、2004年以降にスギヒラタケが原因と見られる急性脳症(意識障害・けいれん・死亡など)が多数報告されているということがあります。きのこに関して知識のある場合でも、スギヒラタケは『ヒラタケ』『ウスヒラタケ』などと区別がつきにくいため、きのこ直売所などで売られている場合も注意が必要とされています。以下では、その詳細について見て行きたいと思います。

 

スギヒラタケとは?

 

スギヒラタケは、キシメジ科スギヒラタケ属のきのこで、国内での栽培は行われておらず、スギ等の切り株・倒木に夏から秋にかけて発生します。被害が出る2004年以前は、北国では一般的な食用きのことして知られており、歯ざわりの良い食感と、淡白でくせがない味に、様々な料理に(和え物・味噌汁の具・塩漬けなど)重宝されていました。

 

<スギヒラタケの特徴>

【季節】夏~秋にかけて発生

【場所】スギ、アカマツ等の針葉樹(スギの古い切り株・倒木)に自生する。かなり腐朽が進んだ木に生える傾向があり、木の表面はコケや藻類で覆われていることが多い。

【形状】全体が白色(古くなると黄色味を帯びる)の薄いきのこで、スギの古い切り株などに重なるようにして生える。柄はほとんどなく、多くは根本付近に白い短毛がある。カサは丸形~耳形~扇形で、直径1~数cm程度の大きさ。

 

<被害の事例>

平成16年・19年にスギヒラタケ摂取者に急性脳症を疑う事例が発生した。患者は日本海側を中心とした9県で59人にのぼり、うち19人が死亡。研究により、スギヒラタケの成分が急性脳症発生の原因となる可能性を示唆する成果が得られた。

 

<摂取した際の症状>

摂食後、2日から1ヶ月程度の無症状期間の後、以下の症状が現れます。

 

◆初期症状として、振戦・構音障害・下肢の麻痺を示す(下痢や腹痛などの消化器系の中毒症状はない)。

◆時間の経過と共に、意識の混濁・昏睡などの意識障害を起こす(回復までには1~2ヶ月程度を必要とする)。

 

⇒これらの症状の原因となる病変は、基底核・視床・前障・大脳皮質深部等に生じるもので、髄鞘の崩壊とアストロサイトの増生が確認されている。また、血液脳関門機能が障害を受けていることも報告されている。

 

<毒性成分は?>

2004年以降の調査および研究により、【遊離シアン、シアン配糖体、レクチン、脂肪酸類、異常アミノ酸類】が原因物質として疑われているが、致死性毒成分の特定および分離と発症機序の解明には至っていない。

 

最後に

 

スギヒラタケ以外にも、食用と間違えやすいきのことして『ツキヨタケ・イッポンシメジ・ニガクリタケ・ドクツルタケ』などが挙げられています。はっきりとした外見的な違いが見られないものもあり、食用かどうか判断に迷ったときは、手を出さない、もしくは必ず専門家に見てもらうなどの対策が必要です。

 

 

(photoby:pixabay)

 

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-07-30掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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