不眠・睡眠障害
ついやってしまう「あと5分…」はNG!スヌーズ機能が睡眠の質を低下させていた?!
日頃の睡眠を十分と考えていない人は、できるだけ睡眠時間を増やそうと考えるのではないでしょうか。
朝起きても、睡眠時間を十分と感じていませんから、スッキリ起きることができずに、「あと5分だけ…」と目覚まし時計を止めていないでしょうか。
「あと5分だけ…」が眠りの質を下げている!
十分な睡眠時間を確保していて、睡眠の質も確保されているにもかかわらず、自ら睡眠の質を下げてしまう行動をとっていることがあります。
それが誰もがついやりがちな、「あと5分だけ…」の繰り返しです。
念のためと思って、ちょっと余裕を持って目覚まし時計をセットして置いたときに、どうしても「もうちょっと寝たい」の気持ちが勝ってしまって、「あと5分だけ…」と、結局ギリギリまで眠ってしまいます。
どうして「あと5分」がいけないの?
5分後になる目覚まし時計に甘えて、「あと5分」を繰り返すというのは、どういう睡眠をとっていることになるでしょうか。
1.浅い睡眠を繰り返しているということ
このときにしている睡眠というのは、レム睡眠という浅い睡眠です。
こうした浅い睡眠をすることでは、睡眠の目的である「体の回復」は望めません。レム睡眠というのは体のスイッチが切られているのに対して、脳が十分に休んでいない状態です。
レム睡眠のときには、自律神経が不安定になっていると言います。自律神経のバランスが崩れるということは、体の各部分の調整がうまくできなくなるということです。そのため、妙に疲れたような感覚になることもあると考えられます。
2.熟睡感が得られないことへの不満
あと5分寝は、より多くの睡眠をとるためにしていると思いますが、そういった寝方をしてスッキリと目覚められるかというと、そうではないと思います。
上記のように、あと5分の短い時間で得る睡眠は、浅い睡眠です。その睡眠で「良く寝た」と感じるのは難しいです。むしろ、そうした感覚を得られないために、何となく「もっと寝たかった」「ぐっすり寝たかった」といったような不満を抱えて起きることになってしまうのです。
寒くなれば一層のこと、どうしても「あと5分だけ…」はやってしまいがちです。けれどやはり、ダラダラと眠るのは、睡眠と覚醒のスイッチングを考えればよくないのです。1分でも長く眠ることではなく、質よく睡眠をとることを目標にしたいですね。
もしかしてこんなことしていませんか?睡眠の質を下げる3つの習慣を知ろう
不眠症で眠れない、昼間の活動に影響がある方、実は睡眠の質を下げる習慣を行っているかもしれません。
睡眠薬などの薬を使うのも悪くはありませんが、まずは習慣を改善して不眠ケアをしてみましょう。
眠りの質を下げる習慣1 就寝直前まで電子機器を使う
PCだけではなくスマホ、タブレットと多様なかたちで使えるようになった電子機器ですが、目に悪い・脳を興奮させがちです。
目安となるのは『就寝2時間前』までで、就寝2時間前になったらPCやスマホ、テレビなどの画面は見ないようにしてください。
ちなみに就寝2時間前にスマホやタブレットを使うと、体の1日のリズムが乱れて、眠りだけではなく体調にも影響が出ます。
眠りの質を下げる習慣2 満腹で寝る
いろいろとやることが多くてご飯は寝る前に食べてさっさと寝てしまう方、寝る前におやつを食べてしまう方、眠りの質が下がっています。
寝るときにはお腹がグーとならないくらい、でもお腹いっぱいでもないくらいがベストです。
寝るときは、体の中で補修作業が行われているようなものなので、消化に力を使うと眠りの質が悪くなります。
眠りの質を下げる習慣3 朝の光を浴びない
朝になっても起きてからしばらくカーテンを開けず、暗い中でご飯を食べたり朝の準備をしている方も、眠りの質が落ちています。
朝起きてすぐに朝日を浴びると体が体内リズムを整えてくれるので、1日のリズムが乱れません。
すると、夜に自然とメラトニンという、眠気を誘う物質が出てくるので、眠りやすくなります。
不眠症で眠れないと思っていたが、実は生活習慣の影響で眠れていない方も、少なくはありません。
生活習慣を見直すところから不眠対策・不眠予防に努めてみてください。
間違った睡眠方法で睡眠の質が落ちる?ダメな睡眠方法を解明!
しっかり寝たはずなのに日中眠い、たくさん寝たはずなのに寝た気がしない、などなど…。
一度はそのように感じたことがあるという人も多いのではないでしょうか。
睡眠というのは、ただたくさん寝ればいい、というものではないのでしょうか?
今回はそんな、意外と知られていない「間違った睡眠方法」についてまとめてみました。
8時間睡眠神話は間違い
日本では昔から、8時間睡眠がよい睡眠のように言われてきました。
しかし根拠は不明で、現代では「必要な睡眠時間は人によって大きく異なる」という考え方が主流になっています。
「7時間半がもっともよい」という意見もあれば、「4時間程度のショートスリープで十分」という意見もありますので、自分が一番スッキリ起きられる睡眠時間を自分で把握することが大切です。
寝る前のチョコレートで安眠、は迷信
チョコレートにはリラックス効果があり、緊張をほぐしてくれます。
そのため、眠る前に食べるとゆっくり眠れるという考えがありますが、それは迷信です。
チョコレートの原料となるカカオにはカフェインが含まれているため、逆に覚醒を促してしまうのです。
安眠には効果がありませんが、反対に眠気覚ましには効果的ですので、チョコレートは日中に食べるのがオススメです。
間違った昼寝で夜の睡眠の質が低下?
15〜30分程度の昼寝は作業効率の向上につながるとして、推奨されています。
しかし30分を超える昼寝をすると、深い睡眠の「ノンレム睡眠」に入ってしまい、逆に起きるのがつらくなってしまいます。
また、昼寝の時間帯は12〜14時の間がよいとされていて、それ以降の昼寝は夜の睡眠に影響が出ます。
長時間昼寝をするサイクルができてしまうと、眠りのリズムがそれに合わせて調整されてしまうため、結果的に体内時計が異常をきたします。
昼寝は夜の睡眠に影響しない程度に、午後の早い時間に短時間とるようにしましょう。
規則正しい生活リズムで質のよい睡眠を
基本的に、生活リズムの乱れは睡眠の質の低下にもつながりますので、まずは生活リズムを整えることが大切です。
その上で自分に合った適正な睡眠時間を知り、それを乱さないよう普段から心がけることが、毎日の質のよい睡眠につながるのです。
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著者: カラダノート編集部