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頭痛

鎮痛薬・筋弛緩薬・抗不安薬…どれを選ぶべき?緊張型頭痛の治療薬まとめ

頭痛の中でも、『緊張性頭痛』は生涯で罹患する人の割合が3~7割と言われるように、頭痛の中で最も多い疾患です。激しい痛みが無く、日常生活が制限されるほどの影響はないといわれていますが、慢性化すると難治性となり、生活支障度も高くなる場合があります。

 

治療薬には、【鎮痛薬・抗不安薬・筋弛緩剤】などがあり、それぞれの選ぶ基準はどのようなものでしょうか?以下では、その詳細について見て行きたいと思います。

 

緊張性頭痛とは?

頭の両側が締めつけられるような頭痛が、数十分~数日間継続的に続く頭痛を緊張性頭痛と言います。

 

片頭痛のように、前兆や悪心・嘔吐などの随伴症状はなく、動いても悪化しないのが特徴です。

 

緊張型頭痛は『ストレス頭痛』とも呼ばれ、精神的・身体的ストレスが原因となる場合があります。緊張、不安、うつ、運動不足・うつむき姿勢、あるいは口・顎部の機能異常が、緊張型頭痛の発症に関係します。

 

治療薬の種類について

 発作時の鎮静に

◇鎮痛薬(アセトアミノフェン・カロナール・バファリン・ポンタール・ロキソニン・ボルタレンなど)

 

【作用機序】シクロオキシゲナーゼ (COX) 活性を阻害することで、プロスタグランジン(発痛物質)の産生を抑制する。

 

【メリット】副作用がほとんどない。トリプタン系・エルゴタミン系薬剤が副作用で使えないときにも有用。

 

【デメリット】効果が弱く、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)と異なり、抗炎症作用をほとんど持っていない。

 

【副作用】ただし、強力な鎮痛薬を安易に常用していると、かえって頭痛(薬物性頭痛)を起こしやすくなることがあるので注意が必要。

 

 予防薬:ストレスによる筋硬化が見られる場合など

◇抗不安薬(デパス(チエノジアゼピン系)・セルシン(ベンゾジアゼピン系))

 

【作用機序】脳内のベンゾジアゼピン系受容体と結合することによりGABA神経系の作用を増強する。

 

【効果】抗不安作用ととともに、鎮静、催眠作用、筋弛緩作用を持つ。

 

【作用時間】デパスの作用時間は約6時間(短時間作用型)、セルシンは約50時間(長時間作用型)。

 

【臨床効果】抗不安作用については、デパスはセルシンより3~5倍強力であるとされている。

 

【副作用】眠気、ふらつき、けん怠感、脱力感など(副作用は少ない)。

 

【注意事項】SSRI薬との併用に注意する(増強作用がある)。

 

強い肩周辺の筋硬化が見られる場合など

◇筋弛緩剤(テルネリン・ミオナールなど)

 

【作用機序】反射性の筋肉を緊張させている神経を沈静化し、筋肉のこわばりや痛みを緩和させる。血流を改善、軽い鎮静・催眠作用もある。

 

【副作用】眠気、ふらつき、けん怠感、脱力感、発疹、かゆみ、過敏症状、吐き気、食欲不振など。

 

【注意事項】抗うつ薬フルボキサミン(ルボックス、デプロメール)、抗菌薬シプロフロキサシン(シプロキサン)との併用禁忌。血中濃度の上昇により、高い血圧低下作用の場合がある。

 

難治・慢性の場合

◇三環系抗うつ剤(トリプタノール)

 

【作用機序】脳内経伝達物質のノルアドレナリン・セロトニン再取り込みを阻害し、量を増加させる。

 

【効果】難治性・慢性の緊張型頭痛の場合、トリプタノールが有効な場合がある。

 

【副作用】古い薬のため、抗コリン作用(口の渇き、吐き気、食欲不振、便秘、眠気、けん怠感、めまい、ふらつき、立ちくらみ、動悸、頻脈、不整脈、発疹など)が強く出る場合がある。

 

最後に

薬剤による緊張性頭痛の治療は、上記のように様々ですが、気をつけなければならない点として、薬を慢性的に使用することで『誘発性頭痛』が生じる場合があると言われています。

 

また、緊張性頭痛の原因には、気質・体質に起因することが大きく、第一に薬物治療を選択するよりは、【姿勢の改善・鍼灸治療・漢方治療・物理療法】によってまずは身体の緊張とコリを取り除くことが根本治療に繋がると考えられています。

(photoby:pixabay)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2016-08-30掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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