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頭痛

片頭痛の治療薬『デパケンR(バルブロ酸ナトリウム)』の効果とは?

片頭痛が起こる原因は、主に血管の過度の拡張によって血流が増加し、またそれによる血管の炎症によって、発痛物質が周囲の神経を刺激することによって生じるといわれています。

片頭痛の治療薬には発作時・又その前兆時に使用する薬のほかに、『予防薬』がありますが、米国ではこのうち3種(β遮断薬・アミトリプチリン・バルブロ酸ナトリウム)が第一選択薬として認められています。

『バルブロ酸ナトリウム』は元々『抗てんかん薬』だった薬ですが、服用の際に注意すべきこととは何でしょうか?以下では、その詳細について見て行きたいと思います。

 

デパケンRとは? 

デパケンR(バルブロ酸ナトリウム)とは、けいれん発作を抑える抗てんかん薬として用いられる薬ですが、現在は片頭痛の治療薬としても適応となっています。


1)電気依存性ナトリウムチャンネルの抑制、2)GABAトランスアミナーゼの阻害による脳内GABA濃度の増加、3)T型カルシウムチャネルの抑制によって、脳の神経を静め、脳血管の異常な運動(収縮・拡張)を抑えることで、片頭痛を起こりにくくします。

 

<適用は?>

頭痛の発作頻度が多く、トリプタン系など頓用薬(発作時に服用)の効果が不十分で、予防薬が必要である場合など。

 

<効果とは?>

予防的に定期服用することで、発作回数の減少、前駆症状の軽減、また発作治療薬の減量がはかれる。

 

<副作用について>

精神神経系・傾眠・失調・ふらつき・消化器症状・悪心・嘔吐・食欲不振・胃腸障害・全身倦怠感・脱毛・体重増加・カルニチン欠乏症などが生じる場合があります。

 

(重篤な副作用:まれに劇症肝炎、高アンモニア血漿を伴う意識障害、血液障害(血小板・顆粒球の減少)、膵炎、催奇形性(胎児への影響)など)

 

<禁忌>

以下の者への投与は禁忌とされています。

・重篤な肝臓障害のある患者(致死的な肝障害悪化の恐れ)

・カルバペネム系抗生物質との併用(バルプロ酸の血中濃度低下)

・尿素サイクル異常症患者(高アンモニア血症の恐れ)

・妊娠している者は原則として服用を避ける(催奇性・胎児への肝障害など発現、退薬症状発現の恐れ)

 

臨床試験の結果とは?

<片頭痛の予防としてのバルブロ酸の有効性>

 

◆バルブロ酸ナトリウムの片頭痛予防効果に対する臨床試験

【対象】罹病期間が2年以上で、4回/月以上の片頭痛発作のある片頭痛患者32名を対象にした試験

【結果】バルプロ酸1000mgを経口投与すると、8週後には片頭痛発作を平均4.4回/月から平均3.2回/月に減少させることが期待できる。

 

◇発作回数

平均発作回数がバルプロ酸治療投与期には8.8±6.6回/月で、プラセボ期の15.5±8.3回/月より有意に少なくなった(p<0.001)。

 

◇発作強度

発作強度はプラセボの24±15.4に比べて、バルプロ酸治療では4.6±9.8(p<0.005)。

 

◇持続時間

発作持続時間数についてはプラセボでの合計時間は2789時間、バルプロ酸治療では1731時間(p=0.002)であった。

 

 

⇒服用量に関しては、バルプロ酸【500mg~600mg/日】の内服が勧められています(血中濃度50μg/ml以下を目安にすると、副作用が現れにくい。低用量のバルプロ酸に反応しない片頭痛患者では投与量を増量しても効果は得られないとの報告があり、まずは500mgが推奨される。頭痛発作頻度・発作日数について、有意な軽減が得られたという報告がある。)

 

最後に 

臨床試験の結果においては、小児に投与した結果、有効性と安全性が確認されたという報告もありますが、バルブロ酸ナトリウムは脳内ドパミン濃度上昇やセロトニン代謝促進作用など、脳内抑制系の活性化作用があり、この点に関しても、医師に適応性について相談する必要があります。

(photoby://pixabay.com/

著者: カラダノート編集部

本記事は、2016-08-03掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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