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頭痛

片頭痛治療の市販薬はどれを購入するべき?それぞれの特徴と選び方について

片頭痛が起こる原因は、主に血管の過度の拡張によって血流が増加し、またそれによる血管の炎症によって、発痛物質が周囲の神経を刺激することによって生じるといわれています。片頭痛の治療薬には『予防・発作前兆前・発作時』それぞれに応じた治療薬がありますが、市販薬はこのうち『発作時』の鎮痛が主な作用になります。以下では、成分ごとに分類し、その特徴について見て行きたいと思います。

 

頭痛薬に配合される、各成分の特徴について

◆イブプロフェン(プロピオン酸系非ステロイド抗炎症剤)

<2番目に強い抗炎症・鎮痛解熱作用、副作用少なく、持続時間が比較的長い>

【市販薬】「イブA錠」「イブクイック頭痛薬」「ナロンエース」「バファリンプレミアム」「セデスキュア」「ノーシンピュア」「バファリンルナ」等。

 

【特徴】腫れや発赤、痛みなどの原因となる炎症症状を抑える。また鎮痛・解熱作用もある。

 

【作用機序】プロスタグランジン(発熱・炎症作用)の合成酵素であるシクロオキシゲナーゼ(COX)を阻害することで炎症を鎮める。

 

【メリット】強い抗炎症作用がある。持続時間が長い。月経痛にも向く。アスピリンより胃腸障害などの副作用は少ない。

 

【デメリット】他剤と比べて、若干効き始めが遅い。

 

【作用発現までの時間】1~2時間

 

【持続時間】3~6時間

 

【半減期】1.8時間

 

【副作用】過敏症(発疹・むくみ)、胃痛、吐き気、嘔吐、胃炎、消化管出血、めまい、頭痛、興奮、食欲不振など。

 

【禁忌事項】以下の者への投与は禁忌。1)鎮痛薬や解熱薬で喘息を起こしたことがある、2)消化性潰瘍がある、3)高齢者には慎重に用いる、4)重い肝臓病、心臓病、妊娠後期。

 

 

◆ロキソプロフェン(プロピオン酸系非ステロイド性抗炎症剤)

<最も強い抗炎症・鎮痛解熱作用があり、比較的早く効くが、持続時間が短い。

【市販薬】「ロキソニン」「オロロックス」

 

【特徴】プロドラック(代謝後作用発現する)なので、胃腸障害などの副作用が少ない。抗炎症作用も鎮痛・解熱作用ももっている。

 

【作用機序】プロスタグランジン(発熱・炎症作用)の合成酵素であるシクロオキシゲナーゼ(COX)を阻害することで炎症を鎮める。

 

【メリット】作用発現までの時間が短い、鎮痛作用が強い、消化管への副作用が少ない。

 

【デメリット】持続時間が短い。鎮痛・解熱剤は、ヒスタミン(覚醒作用)を阻害するので眠気が生じる場合がある。

 

【作用発現までの時間】0.45~0.79時間

 

【持続時間】1.3~2時間

 

【半減期】1.3時間

 

【副作用】過敏症(発疹・むくみ)、胃痛、吐き気、嘔吐、胃炎、消化管出血、めまい、頭痛、興奮、食欲不振など。

 

【禁忌事項】以下の者への投与は禁忌。1)鎮痛薬や解熱薬で喘息を起こしたことがある、2)消化性潰瘍がある、3)高齢者には慎重に用いる、4)重い肝臓病、心臓病、妊娠後期。

 

 

◆アスピリン(アセチルサリチル酸;非ステロイド系消炎鎮痛)

<抗炎症・鎮痛解熱作用があり、速効性と持続時間の長さが優れているが、胃腸への副作用がある。小児には使えない。>

【市販薬】「バイエルアスピリン」「バファリン」「エキセドリン」「ケロリン」「ヘデクパウダー」

 

【特徴】最も古く、また安価である。副作用で胃を荒らしやすい。小児の使用は避ける。

 

【作用機序】プロスタグランジン(発熱・炎症作用)の合成酵素であるシクロオキシゲナーゼ(COX)を阻害することで炎症を鎮める。

 

【メリット】即効性があり、持続時間が長い。

 

【デメリット】単剤では胃腸障害の副作用が報告されている(制酸薬と組み合わせて使用する)。

 

【作用発現までの時間】0.5時間

 

【持続時間】6時間

 

【半減期】2~5時間

 

【副作用】過敏症(発疹・むくみ)、胃痛、吐き気、嘔吐、胃炎、消化管出血、めまい、頭痛、興奮、食欲不振など。

 

【注意事項】インフルエンザなどに罹患した小児に使用すると、ライ症候群(急性脳症)の恐れがある。

 

【禁忌事項】以下の者への投与は禁忌。1)鎮痛薬や解熱薬で喘息を起こしたことがある、2)消化性潰瘍がある、3)高齢者には慎重に用いる、4)重い肝臓病、心臓病、妊娠後期。

 

【製品ごとの特徴】バファリン:制酸薬が配合されており、副作用を軽減する。

 

 

◆アセトアミノフェン

<最も安全で小児にも使えるが、効果は弱い>

【市販薬】「エキセドリン」「サリドンエース」「セデスV」「ナロン錠」「ノーシン」「バファリンルナ」「小児用バファリン」

 

【特徴】作用のおだやかな解熱鎮痛薬(最も安全で使いやすい薬)。皮膚の血管を広げて熱を放散させる作用、痛みの感受性を低下させる作用がある。

 

【作用機序】視床下部の体温中枢に直接作用 し、熱放散を増大させることにより解熱作用を発揮すると考えられている。

 

【メリット】副作用が少ない、穏やかな作用で小児にも使える。効果発現までの時間が短い。

 

【デメリット】効果が弱い、抗消炎作用がない(エテンザミドなどと併用する)。

 

【作用発現までの時間】0.5時間

 

【持続時間】3~4時間

 

【半減期】2.6時間 新生児で5時間

 

【副作用】長期にわたって多量に服用すると、肝臓障害などいくつかの危険をもたらすおそれがある。

 

【注意事項】ノーシン・ナロン錠など:消炎効果のあるエテンザミドを配合している。

 

【禁忌事項】以下の者への投与は禁忌。1)鎮痛薬や解熱薬で喘息を起こしたことがある、2)消化性潰瘍がある、3)高齢者には慎重に用いる、4)重い肝臓病、心臓病、妊娠後期。

 

 

◆イソプロピルアンチピリン(ピリン系)

<即効性があるが、ピリンアレルギーに注意>

【市販薬】「セデスハイ」「サリドンWi」

 

【特徴】鎮痛効果が強く、即効性がある。鎮痛・解熱薬と配合した時に臨床効果が高い。

 

【作用機序】プロスタグランジン(発熱・炎症)の合成酵素であるシクロオキシゲナーゼ(COX)を阻害することで炎症を鎮める。

 

【メリット】比較的強い解熱作用がある。

 

【副作用】ピリンアレルギー症状(発赤・湿疹・掻痒感など)。また、悪化すると浮腫・発熱・倦怠感のような症状が出ることがある。まれに意識障害・呼吸困難・呼吸停止などの症状。

 

【禁忌事項】以下の者への投与は禁忌。1)鎮痛薬や解熱薬で喘息を起こしたことがある、2)消化性潰瘍がある、3)高齢者には慎重に用いる、4)重い肝臓病、心臓病、妊娠後期。

 

 

◆エテンザミド(サリチル酸系)

<抗炎症作用がある、アスピリンなどと併用して用いる>

【市販薬】「ノーシン錠」「ハッキリエースa」「新リングル」

 

【特徴】単独で使われることはない。アセトアミノフェンに、当エテンザミドと、カフェインを加えたACE(エーシーイー)処方によって製造される事が多い。

 

【作用機序】プロスタグランジン(発熱・炎症作用)の合成酵素であるシクロオキシゲナーゼ(COX)を阻害することで炎症を鎮める。

 

【メリット】アスピリンとほぼ同じ作用を持つが、胃腸障害の副作用はアスピリンより弱い(体内でサリチルアミドとなるため)。また持続時間が長い。

 

【副作用】過敏症(発疹・むくみ)、胃痛、吐き気、嘔吐、胃炎、消化管出血、めまい、頭痛、興奮、食欲不振など。

 

【禁忌事項】以下の者への投与は禁忌。1)鎮痛薬や解熱薬で喘息を起こしたことがある、2)消化性潰瘍がある、3)高齢者には慎重に用いる、4)重い肝臓病、心臓病、妊娠後期。

 

まとめ

◆抗炎症・鎮痛解熱作用が強い順

ロキソニン>イブプロフェン>アスピリン

 

◆副作用が強い順

アスピリン>イブプロフェン>ロキソニン>アセトアミノフェン

 

◆即効性がある順

アスピリン・アセトアミノフェン>ロキソニン>イブプロフェン

 

◆持続時間が長い順

イブプロフェン>アセトアミノフェン>アスピリン>ロキソニン

 

◆小児や喘息がある場合

アセトアミノフェン(喘息の場合は、医師に要相談)

 

最後に

上記のように、片頭痛は血管炎症や神経刺激によって痛みが生じるため、抗炎症・鎮痛解熱剤を用いれば痛みが引く場合が多いですが、例外として『うつ病』が原因となって生じる頭痛には、一般的な頭痛薬は効果がないとされており、罹患の可能性がある場合には医師への相談が必要となります。

 

(photoby:pixabay)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-08-30掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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