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育児・子供の病気

『保湿剤』は、乳児のアトピー性皮膚炎発症率を3割減少させる?!

アトピー性皮膚炎とは、皮膚のバリア機能の異常により、慢性的な掻痒・湿疹・乾燥などの症状を伴う皮膚炎のことを言います。アトピー発症の原因としては、1)家族歴・既往歴(気管支喘息、アレルギー性鼻炎・結膜炎、アトピー性皮膚炎など)、2)IgE抗体を産生しやすい素因が関連しているといわれており、家族内にアレルギー関連の既往歴がある場合、子供にも遺伝するのではないか、と心配されているケースも多いといいます。しかし、近年国立成育医療研究センターの発表で、『乳児に保湿剤を塗るとアトピー予防に繋がる』という報告が行われました。以下では、その詳細について見て行きたいと思います。

 

『アトピー性皮膚炎』は、『食物アレルギー』発症にも関連している?

 

現在、国内では未就学児の10~30%がアトピー性皮膚炎に罹患しており、この数は年々増加傾向にあると言われています。その原因として、ひとつには衛生仮説(住環境の過衛生化によるアレルギー発症説、先進国にアレルギー疾患患者数が多い)が挙げられていますが、実際のところは詳しく分かっていません。

 

また、アトピー性皮膚炎を発症した乳児が、年齢と共に食物アレルギーや気管支喘息など他のアレルギー性疾患に移り変わっていく(またその逆である、食物アレルギー⇒アトピー性皮膚炎への発症例もある)『アレルギーマーチ』を発症する可能性も懸念されています。ですので、可能な限りアトピー性皮膚炎の発症前に予防するという考え方は重要と言えます。

 

<アトピー性皮膚炎の原因>

 

◆皮膚の脆弱性

◆免疫の異常

◆精神的ストレス

 

上記3つが組み合わさることによって出現するといわれています。

 

臨床試験の結果とは?

 

◆国立成育医療研究センターによる研究(2010~2013年)

 

【対象】家族内にアトピー性皮膚炎の既往歴がある乳児118人

【試験内容】1)保湿剤を全身に塗る群(1回以上/日)と2)特別なスキンケアをしない群とに分け、生後1週間後~8ヶ月間毎日継続する。

【結果】保湿剤を塗った群の発症率は、特別なスキンケアをしなかった場合に比べ、32%減少した。

 

⇒発症を抑制した理由としては、保湿剤が乾燥による皮膚機能の低下を防いだためと考えられている。

 

最後に

 

上記のように、『保湿剤』によるアトピー性皮膚炎の発症予防効果は有効である可能性が高いと言えますが、同センターの医長によると、発症には他の要因もあり、完全に防ぐことが出来ないと話しています。他のクリニックの医師によれば、1)食事改善(妊娠・授乳・離乳食期の食材選び)、2)住環境改善(寝具などの防ダニ・ペットや喫煙の禁止など)も加えることで、アレルギー疾患の発症率は低下すると言われています。

 

(photoby:pixabay)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-07-31掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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