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爪水虫の新薬『エフィナコナゾール』は、国内初の塗る処方薬!

爪水虫(爪白癬)とは、水虫が悪化した際に爪の中まで真菌が入り込むことによって発症する疾患で、通常の外用薬を塗っただけでは深部まで届かないことで根治が難しいと言われており、また内服薬では肝臓に影響が出るなど服作用に問題がありました。

 

しかし近年『エフィナコナゾール』という外用薬の新薬が国内でも水虫治療薬として認可されました。以下では、その詳細について見て行きたいと思います。

 

『エフィナコナゾール』とは?

エフィナコナゾールは、日本で初となる爪白癬に対する外用抗真菌薬で、既存のイトラコナゾール(商品名イトリゾール他)などと同じトリアゾール系抗真菌薬で、真菌細胞膜を構成するエルゴステロールの生合成を阻害することで抗真菌作用を発揮するというものです。

 

エフィナコナゾールは、爪甲の透過性に優れており、ボトル容器に付属したハケで塗付することで、薬液を爪面に容易に塗り拡げ、深部まで浸透させることが可能となっています。

 

<作用機序とは?>

真菌の細胞の特徴である、エルゴステロールを主成分とする植物性細胞膜の生合成を阻害し、真菌の発育を抑制または阻止することにより、殺菌的に抗真菌作用を発揮します。

 

<副作用>

第3相試験(国際共同および海外)では、副作用(臨床検査値異常を含む)が6.4%に認められています。副作用が認められたのは主に塗付部位のみで、以下となります。

 

◆皮膚炎(2.1%)

◆水疱(1.5%)

◆紅斑(0.7%)など

 

臨床試験の結果とは?

国内外の臨床試験では、以下の内容が報告されています。

 

◆エフィナコナゾールの臨床試験

【対象】爪感染面積が50%以下の軽度~中等度の爪白癬患者870人

【試験内容】患者870人中、656人はエフィナコナゾール、別の214人はプラセボを使用し1年間治療を継続。1年後の完全治癒率の比較によって有効性を判断する。

【結果】エフィナコナゾールを使用していた群の完全治癒率は117.8%(117/656人)、プラセボ群は3.3%(7/214人)であった。

 

⇒完全治癒とは、目視による感染面積が0%、かつ爪から採取した検体の真菌学的検査が陰性(鏡検陰性かつ真菌培養陰性)になること。

 

上記のように、従来の内服薬では肝臓への負担が問題となっていたことで、爪水虫の治療に踏み切ることが出来なかった患者さんにも、手軽で本格的に塗る治療薬で根治を目指すことが可能となりました。

 

爪水虫は、外観以外に問題がないと思われがちですが、糖尿病を合併している患者さんなどでは蜂窩織炎や壊疽の原因にもなる可能性があり、早期に根治することが必要です。

(photoby://pixabay.com/

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-08-02掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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