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介護・認知症

認知症予防に効果!アミロイドβ抑制作用のある『フェルラ酸』とは?

現在、国内における65歳以上の認知症患者数は約462万人程度であり、80歳以上では約20%の人が認知症に罹患していると言われています。また、その認知症の中でも約60%はアルツハイマー型(脳神経細胞の脱落・萎縮)であり、未だ根治療法は確立されていない状況です。神経細胞死の原因となるアミロイドβたんぱくの蓄積は、発症の20年前程度から開始していると言われ、早期からの予防が重要となります。

現在、その予防法のひとつとして注目されているものに『フェルラ酸』という物質があります。これを摂取することで、認知症予防に効果があったという報告があります。以下では、その詳細について見て行きたいと思います。

 

フェルラ酸とは?

 

『フェルラ酸』とは、植物の細胞壁を形成するポリフェノールで、多くの植物に微量に存在しています。中でも、米と小麦のヌカ部分には非常に多量のフェルラ酸が含まれており、またヒトが摂取しても吸収できる状態であると言われています。フェルラ酸の作用は主に『抗酸化』であり、1995年には食品添加物(抗酸化物質)として、2001年には化粧品原料(紫外線吸収)として認可されています。

 

<フェルラ酸の作用>

◆抗酸化作用(DNAの損傷や癌、細胞の老化抑制)

◆がん細胞へのアポトーシス誘起作用

◆アミロイドβの神経毒性抑制作用(アルツハイマー病の予防)

 

<食品中の含有量>

◆穀粒1Kg当たりのフェルラ酸含量・・・米では100mg、小麦では300~500mg(ヌカ部分を完全に取り除いた白米や精白小麦粉にはヒトでも吸収できるフェルラ酸は全く含まれていない。また、穀物以外から摂れるフェルラ酸は1日あたり数mg程度)

 

⇒無精白米では、一回の食事で80 mg~165mgのフェルラ酸が摂取できます(精白米では、10mg程度)。

 

 

<認知症予防の効果とは?>

米ぬかから精製されたフェルラ酸がアルツハイマー型認知症に有効との論文がいくつか発表されています。その代表的なものは広島大名誉教授中村重信らによるアルツハイマー病患者143人への臨床試験です。

 

◆フェルラ酸の臨床試験(広島大学・中村名誉教授による)

【試験内容】アルツハイマー患者143人へ9ヶ月間フェルラ酸を投与する。試験前と試験開始から3ヶ月毎に、認知機能検査を行った。

【結果】アルツハイマー病患者の認知機能は通常、時間の経過とともに低下し続けるのに対し、軽度の患者の場合、試験終了時まで改善が続き、中度の患者も6ヵ月後まで改善状態が続いた。

 

最後に

上記のように、フェルラ酸の有効性が示されている一方で、フェルラ酸の『単独摂取』では、アルツハイマーへの効果は確認されていないという報告もあります。その詳細は、フェルラ酸のアミロイドβの抑制作用は確認されているが、アミロイドβ抑制が出来たからと言って、アルツハイマー病の進行を止められるとは限らないというものです。この内容を発表している企業では『ANM176』というフェルラ酸を含む複合サプリメントが有効だとしています。いずれにしても、フェルラ酸の摂取方法については、さらなる検証が必要となりそうです。

 

(photoby:pixabay)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2016-07-30掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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