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頭痛

治療薬でも治まらなかった、長年の頭痛が消える?!驚くべき『マグネシウム』の有効性

片頭痛の起こる原因には、いくつかの仮説がありますが、近年最も有力視されている原因に『皮質拡延性抑制』というものがあります。皮質拡延性抑制とは、大脳皮質のニューロンの過剰な興奮と、これに続く抑制状態が波のように皮質を伝わる現象のことで、この現象がニューロン抑制作用を持つイオンや神経伝達物質に乱れを生じさせ、結果的に三叉神経を刺激し、痛みを生じさせるというものです。

 

現在、この『皮質拡延性抑制』を抑える治療薬は開発されていませんが、片頭痛患者に非常に効果があり、皮質拡延性抑制を抑制する物質として期待されているのが『マグネシウム』です。慢性頭痛を持つ方による、マグネシウムサプリメントの摂取例で、劇的に症状が改善したという例も報告されています。以下では、その詳細について見て行きたいと思います。

 

マグネシウムとは?

 

マグネシウムは、ヒトの体にとって重要な元素であり、主に『リボソームの構造維持やタンパク質の合成、エネルギー代謝に関する生体機能』などに関わっています。成人男性(70 kg)では、約35 gのマグネシウムが存在し、その60-70%がリン酸塩として骨組織に、残りの30%は血漿、赤血球、筋肉中の各組織に存在しています。

 

マグネシウムの欠乏は【高血圧・虚血性心疾患・糖尿病・片頭痛・うつ病・骨粗しょう症・こむらがえり】など、様々な疾患の原因に繋がると言われています。

 

<マグネシウムの生体機能>

◆エネルギー合成などに関わる、300もの細胞酵素に関与している。⇒欠乏状態では、必要なエネルギー産生が出来ない。ゆえに慢性疲労状態となる。

◆片頭痛患者は脳の低マグネシウム状態にあり、約20%減少しているという報告がある。同時にエネルギー電位も減少していることが証明された。

◆マグネシウム欠乏は、細胞の興奮性を増す。その結果、神経の過興奮・不安定が生じ、拡延性抑制が発生する。片頭痛トリガーが起動する。

◆疼痛の信号をブロックする。

 

⇒また、マグネシウムは、ストレスによっても枯渇すると言われています。

 

片頭痛とマグネシウムの関係とは?

 

マグネシウム欠乏は、前述の『皮質拡延性抑制』を発生させ、三叉神経刺激へと繋がり、片頭痛を発生させるといわれています。米国の研究では、400mgのマグネシウムを毎日補充すれば3~4週間後に片頭痛の頻度が減るという報告もあります。

 

<1日あたりの推奨摂取量と安全性ついて>

食事由来の1日当たり平均マグネシウム摂取量は、250mg程度とされています。日本と米国の推奨摂取量は以下とされています。

 

◆日本・厚生省の推奨量

◇男性:350mg

◇女性:300mg

(※上限:700mg)

 

◆FDA(米国食品医薬品局)の推奨量

◇420mg

 

◆米国の栄養療法家がすすめる、病気の予防や治療が目的とする保健量

◇500-750mg

 

<安全性は?>

国立健康・栄養研究所によると、以下とされています。

 

・通常の食品に含まれるマグネシウムの過剰摂取で健康障害が起こったという報告は見当たらない。

・適切に用いれば (許容摂取量以下) 、成人及び子供は経口摂取でおそらく安全と思われる。

・過剰摂取では下痢や高マグネシウム血症が起こることがある。特に重篤な腎不全患者における大量摂取は非常に危険である。

・下剤などに含まれる、酸化マグネシウム剤の長期投与で死亡例があるため、注意する。

・マグネシウム静注は、心ブロック患者には禁忌。

・種々の医薬品との相互作用の可能性がある。

 

(参考ウェブページ:頭痛大学、国立健康・栄養研究所)

 

最後に

 

前述のように、マグネシウムによる頭痛抑制の効果は非常に高いと考えられていますが、下剤に含まれる酸化マグネシウムの長期摂取では死亡例も出ているため、摂取前に十分に安全性について確認しておくことが重要になります。

 

(photoby:pixabay

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-07-30掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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