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多嚢胞性卵巣でも『排卵誘発剤・ビタミンB群・葉酸・メラトニン』の摂取で、妊娠率がUP?!

多嚢胞卵巣症候群(PCOS)は、生殖年齢の女性の約5%程度が罹患しており、また妊娠を希望している女性の20%の不妊原因になると言われています。

 

PCOSの発症原因は、遺伝や生活習慣が関連していると言われますが、実際ははっきりとは明らかになっておらず、根治療法は未だ確立していない状態にあります。

 

治療方針としては、妊娠を希望している場合、主に『排卵誘発剤』が用いられますが、最大約50~60%程度妊娠率が上昇すると言われています。また、これに加え『ビタミンB群』『葉酸』『メラトニン』を合わせて摂取することで、妊娠率の上昇が示唆されています。

 

以下では、その詳細について、見て行きたいと思います。

 

薬物治療では、どの程度妊娠率が上がる?

PCOSの薬物療法(排卵誘発剤:妊娠の希望がある場合)は、以下のものがあります。

 

◇クロミフェン 

まずは、最長6周期を目処に、クロミフェンを服用します(6周期までに妊娠に至らない場合、一般的にその後の妊娠率は低い)。

 

【排卵率】75~80%で生じる。

【妊娠率】周期あたりで22%、6周期までの使用で、50~60%の確率で妊娠・出産に至るとの報告がある。

 

◇クロミフェン+メトホルミン

クロミフェンを使っても排卵が生じない場合、糖尿病治療薬メトホルミンを併用することで、排卵が期待できることがある。

 

【排卵率】クロミフェンが無効だった例で、メトホルミンを併用したところ、56%の排卵率が得られたとの報告がある。

 

◇ゴナドトロピン

経口薬が無効である場合、より強力な注射薬で排卵が生じる確率が高まる。

 

【排卵率】約70%で生じる。

【妊娠率】周期あたりで20%、6周期までの使用で、50~60%の確率で妊娠・出産に至るとの報告がある。

 

排卵が障害されている原因と、その改善策について

卵や胚の状態は、卵巣への様々な物質の関与によって変化すると言われていますが、以下の3つの物質の濃度も妊娠率に影響があると言われています。

 

◆ホモシステイン

PCOSでは、ホモシステインが高値の場合があり、卵や胚の質を低下させ、受精率・妊娠率の低下、流産率の上昇を生じさせると考えられている。

 

⇒高齢になるほどホモシステイン濃度は上昇傾向にある。【ホモシステイン代謝物質:葉酸・ビタミンB12】が有効と考えられる。

 

◆レプチン

PCOSでは、血中・卵胞内のレプチン濃度が高く、卵の成熟や胚の質の低下と受精率・妊娠率の低下に繋がると考えられている。(但し、インスリン抵抗性がある場合、レプチン抵抗性を持ち、レプチン濃度が低下する場合もある)。

 

⇒過剰な痩せ・肥満は排卵障害に繋がる。【エネルギー代謝物質:ビタミンB1・2】が有効と考えられる。

 

◆活性酸素

PCOSでは、卵胞内の活性酸素が多く抗酸化物質が減少していることがある。

 

⇒卵の成熟や胚の質が低下し、受精率・妊娠率の低下に繋がる。【抗酸化物質:ビタミンC・ビタミンE】が有効と考えられる。

 

臨床試験について

上記の中でも、『葉酸』の摂取が多嚢胞性卵巣症候群を治癒する可能性が示唆されています。以下は、その臨床試験の詳細についてです。

 

◆国内の臨床試験

【試験内容】短期のメトフォルミン治療を受けている多嚢胞性卵巣症候群の女性患者60名 を対象とし、メトフォルミン (850mgを1日2回) とビタミンB群 (ビタミンB1250mg, ビタミンB6250mg, ビタミンB121,000μgをそれぞれ1日2回) または葉酸 (174μgを1日2回) を3ヶ月間摂取してもらう。

 

【結果】血清中ホモシステイン濃度が減少したという報告がある。

 

◆PCOSへのメラトニンの有効性に関する臨床試験

【試験内容】体外受精で妊娠せず、受精率が50%未満であった115名の女性を対象に、半数の群(56名)に月経5日目から採卵日の前日まで3mg/日のメラトニンを摂取してもらう。妊娠率を比較する。

 

【結果】メラトニンを摂取した群では、変性卵率の低下・受精率の上昇・19.6%の妊娠率まで改善した。

 

⇒メラトニンを摂取しなかった群では、受精率の改善は見られず、妊娠率は10.2%であった。

 

多嚢胞性卵巣症候群は、様々な因子が関連している病気であるため、西洋薬単剤では効果が現れなかった場合でも、併用することで妊娠に至ったという例があると言われます。

 

医師との相談の上、『ビタミンB群』『葉酸』『ビタミンC』『メラトニン』また『漢方(温経湯など)』なども併用してみることも、改善される可能性があるかもしれません。 

(photoby:pixabay

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-08-02掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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