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画像で一目瞭然!うつ病が"見える"時代到来!光トポグラフィー検査※専門医コメント有

 日本では、一生涯のうちに「うつ病」を患う確率がある人は6~7%といわれています。ですが、一般内科で「気分がめいる」「眠れない」と訴え、うつ病と診断されるケースが増えているのも事実です。

 

現在のうつ病治療は、DSMというアメリカの診断マニュアルを導入しています。DSMが日本に導入されて以来、医師の診断はシンプルになり、疾患を確定しやすくなりました。その反面、このマニュアルを導入以降、診断を患者の問診に頼りすぎることが課題となってきています。

 

そこで、最近、客観的にうつ病を診断する手段として、注目されているのが「光トポグラフィー検査」です。

ここでは光トポグラフィー検査について詳しく紹介していきたいと思います。

また、精神科医の仮屋暢聡先生から光を使った治療機器についてコメントを頂きました。

 

光トポグラフィー検査とは?

光トポグラフィー検査は、身体に害のない近赤外線を使用して前頭葉の血流量の変化パターンを可視化する検査です。

 

近赤外線とは、血液の中で酸素を運ぶヘモグロビンに吸収される性質があります。この近赤外線を頭部に照射してヘモグロビン濃度を調べ、脳の表面の血流の状態を波形として表します。

脳が活動していると、血流が変化し、光トポグラフィー波形に変化が起きるのです。

 

血流量でうつ病か判断される

血流量のパターンは、健常状態、うつ病、双極性障害(躁うつ病)、統合失調症といった疾患により違なっており、それぞれ独自のパターンがあります。

光トポグラフィー検査により、このパターンを割り出すことはうつ病の診断の大きな助けとなっています。

 

あくまで診断補助としての検査

ただし、この検査は確定結果ではなく、あくまでも臨床症状にもとづく診断補助として利用されています。

検査の前に十分な問診を行い、問診の情報と光トポグラフィー検査の結果から総合的に診断を行う場合が多いようです。

 

光トポグラフィーの検査方法

1. 検査室で、帽子のようなヘッドセットをかぶります。ヘッドセットには、プローブという光を照射する端子と、反射してきた光を検出する端子がついています。

 

2. 被験者はモニターに映し出される指示にしたがって検査を進めます。診察の具体例としていくつかご紹介します。

 

・最初の10秒間は「あ、い、う、え、お」を1分間繰り返します。

 これは脳の安定した血流量を計測しています。

 

・次の10~70秒間は、同じ頭文字で始まる言葉を声に出して言い続けます。「あ、で始まる言葉は…あいさつ、あり、あいしゃ…」などと思いつくまま答えます。

 脳を使うと脳は酸素を必要とするので、ヘモグロビンの量が増加します。

 

 この「ある文字から始まる単語を考えて答える」という課題は、言語想起課題もしくは流暢性言語課題といいます。

この課題に取り組むとき、人の脳は、単語を「考える」ということと、答えを「声に出す」という二つの違ったことを同時に、あるいは連携的に行っています。

 

こうして脳を使う際の血流の変化を見るのです。検査の始めから血流量がどう変化するのか、あるいはしないかをグラフ化して疾患を「見る」ことで診断が可能となります。

 

脳の状態を目で見て納得できる

光トポグラフィー検査の魅力は、客観的なデータが出ることです。これにより、今まで自分はうつ病であるということを受け入れられなかった患者さんが、光トポグラフィー検査の結果を見ることでうつ病であることを認め、積極的に治療を受ける意識が出てくるかもしれません。

 

また、うつ病では、家族や周囲の人も患者さんがうつ病であると理解してあげることが大切です。うつ病の治療には周囲の理解が不可欠です。客観的に結果が出ることで、療養しやすい環境を整える手助けになってくれるのではないでしょうか。

 


<仮屋先生のコメント・見解>

光を使った研究機器の開発は日本が他の先進国をリードしています。

諸外国の研究者とNIRSについて説明すると、日本において特許を数多くとっているために、臨床では応用できていない現状があります。

 

米国でも可視化するためにQEEGや脳磁図といった検査手法をとるところもありますが、日本は進歩している診断領域です。

こうした恩恵が得られる環境にある私達は幸福な時代に生きているのかも知れません。

 

新宿メンタルクリニック
-磁気刺激治療によるうつ病治療-

<参考>

新宿メンタルクリニック 光トポグラフィー検査 / 光トポグラフィー検査.com

(Photo by:いらすとや)

著者: カラダノートさん

本記事は、2016-08-02掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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