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『マンモグラフィー検診』を受けることのデメリットとは?乳がん発見にどの程度寄与する?

近年、スイス医療委員会によって『マンモグラフィー検診は、有益な効果が認められない』として廃止勧告が出されていると言います。日本では、ほとんど報道されていませんが、トップクラスの医学誌『New England Journal of Medicine』にて報告され、国際的に問題視する声が高まっているといいます。以下では、その詳細について見て行きたいと思います。

 

マンモグラフィーが不要とする論とは? 

研究グループは、以下の研究結果を報告しています。

 

◆マンモグラフィー検診が、不要な過剰診断をもたらすという結果

【調査内容】25年間の追跡調査を伴うカナダの定期健診の研究

【結果】生検を伴うマンモグラフィー検診は過剰診断をもたらし、不要な手術、放射線療法、化学療法などの過剰診療を招いている。

 

⇒がんが発生していない人に対し、がんであるという不安を抱かせ、診療費・検査費を浪費し検診を受けた人のデメリットになると指摘されている。

 

◆マンモグラフィーは、乳がんによる死亡率低下に貢献していない(Cochrane Database of Systematic Reviews (コクランレビュー))

【検証内容】60万人以上の女性を対象にした10報の試験の統合的検証。

【結果】乳がんによる死亡率を下げる効果はないと指摘された。

 

⇒過去の報告では、19%の死亡率低下が見込まれると言われていた。

 

日本における、マンモグラフィーの考え方とは? 

日本におけるマンモグラフィー検診の考え方としては、以下となります。

 

◆日本人の場合、欧米人に比べ、マンモグラフィーが不得意とする脂肪が少ない(逆に言うと乳腺が濃い)乳房である。⇒マンモグラフィ検診の効果は少ないと考えられている。

◆しかしながら、現段階では乳がんを効果的に発見できるとして長年の検証結果が得られているのはマンモグラフィーだけと言う事実がある。

◆また、乳腺密度は女性ホルモンと関係しているため、年齢が上がるにつれ薄くなり、腫瘍とと同じ白く写る乳腺組織がなくなって腫瘍が発見しやすくなることで、マンモグラフィーの効果は上がると見られている。

◆単一検査では見落とす可能性があるため、超音波検診と併用した検査が必要と言われている。

 

<その他のデメリットとは?>

その他、日本においてデメリットとして挙げられていることは、基本的には欧米と同じ理由によるものです。

 

1)マンモグラフィーで腫瘍の可能性があったとしても、日本人は乳腺組織が邪魔をして見えにくいため、精密検査に回されれることが多くなる。

2)精密検査の種類としては、超音波検査・MRI・生検(針を刺して乳腺組織を取る=肉体的な侵襲)などがあり、不要な時間・ストレス・お金を費やす可能性がある。

3)マンモグラフィーは偽陽性の多く、調査によると約3人に1人は偽陽性で、その内の10人に1人は生検を受けているという事実がある。

4)マンモグラフィーによる放射線の被曝の可能性がある。

5)偽陽性による精神的ストレスの可能性がある。

 

最後に

専門家は、上記のデメリットがあることを踏まえても『一度はマンモグラフィー検査をうけるべき』だとしています。その理由は、『自分の乳腺組織のタイプを知っておくことができるため』であるとしています。乳腺組織が薄いと分かった際には、マンモグラフィー検査は腫瘍の発見に有用な手段となり、一方で、乳腺組織が濃いと分かった場合には、乳がんリスクが比較的高く、任意の検査に切り替えるという選択肢が出来るとされています。第一に乳がん発見の検査手段として、第二に自身の乳房の状態について良く知るという意味において、有効とされるマンモグラフィー検診は一度受けるべきかどうか考えてみる必要がありそうです。

 

(photoby:pixabay)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-07-31掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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