カラダノートみんなの役立つ予防法や対処法
  1. カラダノートTOP >
  2. 気になる病気・症状 >
  3. その他 >
  4. 不定愁訴 >
  5. 慢性疲労・うつ・アレルギー・不妊の原因…副腎疲労症候群が『DHEA』投与で改善?!

気になる病気・症状

慢性疲労・うつ・アレルギー・不妊の原因…副腎疲労症候群が『DHEA』投与で改善?!

検査を行ったが何も異常値が見つからない、原因不明の慢性疲労やうつ症状・不定愁訴などの症状が見られた場合、一度『DHEA(デヒドロエピアンドロステロン:デハー)』値を検査すべきであると推奨する医師もいます。

 

DHEAは、『親ホルモン』と呼ばれるように、コルチゾル・アンドロゲン・エストロゲンなどあらゆるホルモンの前駆体となる物質であり、これを経口投与することでホルモン値の底上げができ、欠乏によって生じていた諸機能の低下が改善されるといいます。

以下では、その詳細について見ていきたいと思います。

 

DHEAは、慢性的なストレスで欠乏状態に陥る?

DHEAは、副腎によってコレステロールから作り出される、テストステロンやプロゲステロン、エストロゲン等の性ホルモンをはじめ、50種類以上のホルモンの前駆体です。

25~30歳の間で分泌はピークに達し、それ以降は徐々に低下し60~70歳ではピーク時の80~90%まで低下します。

 

また、ストレス時に分泌増加する副腎皮質ホルモン(コルチゾル)に対抗するホルモン(分泌抑制能がある)としても知られており、ストレスが慢性化することによって、副腎がDHEA産生を継続できなくなることで、欠乏状態に陥るといわれています(その他の欠乏原因:加齢、糖分の過剰摂取、喫煙、カフェイン、アルコールの過剰摂取、必須栄養素の欠乏など)。

 

<副腎疲労症候群とアジソン病の違いは?>

副腎結核や自己免疫疾患などが原因で副腎ホルモンが枯渇し、発症する疾患に『アジソン病』があります。

非アジソン病の副腎機能低下症のことを『副腎疲労症候群』と呼びます。

現状として、医師の中では認識されていないことも多く、診断が出来ず精神疾患として扱われるケースも多いと言います。

副腎疲労は、以下の検査値の徴候が見られます。

 

◆免疫能低下・NK細胞活性低下・IgA抗体の分泌低下・IL−2レベル低下・Tリンパ球低下など

 

<副腎ホルモン低下によって生じる症状とは?>

慢性疲労・睡眠の質の低下・異化亢進・インスリン感受性低下・脂質代謝異常による心血管トラブル・アレルギー・自己免疫疾患・ガンなどが発症しやすくなる。

 

臨床試験について 

国立健康・栄養研究所によると、以下の疾患への有効性が報告されています。

 

<有効性について>

◆慢性疲労(6ヶ月間の投与で、倦怠感の消失・朝の起床時の体調の改善が見られたという報告がある。)

◆統合失調症(経口摂取により、陰性・陽性両症状を改善するという報告がある。(PMID:12578430))

◆全身性エリテマトーデス(SLE)(200mg/日の24週間投与により、再燃回数や活動性総合評価の改善に有効という報告。(PMID:12428233))

◆妊娠率(クロミフェンが無効な不妊女性に、授精前60日間毎日75mg投与により、有意に高い胞状卵胞数と妊娠率の改善が見られた(Barad DH, et al. J Assist Reprod Genet 2007, 24:629-634.))

◆更年期障害(1日25mgの投与でほてり、心理的症状等が改善したという報告がある。(PMID:14667889))

◆骨粗鬆症(1日50~100mgを投与したところ、骨密度が改善したという報告がある。(PMID:11940375))

◆性機能障害(24週間摂取したところ、勃起不全、機能、性欲、満足感が改善した。 (PMID:10096389))

◆アレルギー因子の低下(50mg/日、12ヶ月間摂取させたところ、血清中TNF-α、IL-6の低下が認められたという報告がある。 (PMID:22712469)) 

◆肥満・糖尿病(内臓脂肪と皮下脂肪の低下、ならびにインスリン感受性の増加を認めたという予備的な報告がある。 (PMID:15536111) )

 

DHEAの摂取方法について 

DHEAは、過剰摂取すると、アンドロゲン・エストロゲンへなどの性ホルモン変換作用があるため、血中濃度が正常範囲内より上昇することで、発癌の可能性が示唆されています。

通常、40歳以下では、欠乏状態になりにくいと考えられているため、摂取は推奨されていない状況ですが、ホルモン検査の結果、DHEA値が低値であれば、医師との相談の上サプリメントで摂取することが勧められています。

 

<性ホルモンに変換されない、『7-ケトDHEA』の摂取について>

7-ケトDHEA(3-acetyl-7-oxo-DHEA)は、DHEAの誘導体であり、DHEAの代用として安全性が高く、非常に有用と考えられています。

その理由として、性ホルモンに変換されないため、発癌の可能性がないためです。

価格としては、DHEAよりも高価である難点がありますが、安全性の高さから慢性疲労対策としては、こちらが選ばれる場合も多くなってきているということです。

 

最後に

投与期間としては、約4ヶ月~で効果が現れるといいます。

また、副腎皮質ホルモンの産生には、水酸化の過程でビタミンCが必要となるため、ビタミンC投与を同時に行うことも有用であると言われています(但し、鉄サプリメントなどのミネラルを同時摂取の場合は、酸化反応を促進する可能性があるため、慎重になったほうが良いとの見解もあります)。

 

(参考ウェブページ:gdm clinic、国立健康・栄養研究所、宮澤医院・副腎疲労外来、Reproductive biology and Endocrinology)

 

(photoby:pixabay)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-07-15掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


通報する

不定愁訴に関する記事

生活にアロマを取り入れて、梅雨を元気に乗り越えましょう! 梅雨時期にお勧めのアロマオイル

梅雨時期はジメジメとした湿気で何だか気持ちが悪く、天候のせいもあって、なんと...

梅雨時期も、水分の過剰な摂り過ぎには要注意!梅雨時期に起こしやすい体調不良「水毒」について

  熱中症や脱水予防の為には、こまめな水分補給が必要とされています。 ですが...


原因のはっきりしない体調不良 不定愁訴と自律神経失調症

  不定愁訴という言葉をご存知でしょうか? 不定愁訴は病名で、自律神経失...

子どもの不定愁訴…親はどう対応すればよいか知っておこう!

  大人に不定愁訴があるように、子どもにも不定愁訴はあります。 親になると子...

カラダノートひろば

不定愁訴の関連カテゴリ

ブックマークは20件まで登録可能です
トップへ戻る