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生活習慣病

週一回の注射でOK?!従来薬リラグルチドと同効果『デュラグルチド』とは?

現在、糖尿病治療薬のひとつに『リラグルチド(商品名:ビクトーザ、毎日1回投与)』がありますが、この薬と同様の効果で投与回数を週一度に減らせるという『デュラグルチド』新薬が発売されました。7月にLancet誌に掲載された臨床試験の結果は、両薬ともに同程度の血糖効果作用が見られ、また副作用の発現頻度も同程度であることが明らかになり、この治療薬に切り替えることで頻回の注射投与への負担が軽減できることになります。以下では、その詳細について見て行きたいと思います。

 

GLP-1受容体作動薬とは?

食事から摂取した糖を分解するためには、膵臓ランゲルハンス島由来のインスリンが分泌される必要がありますが、この分泌を促進させるホルモン(インクレチン)に『GLP-1(ヒトグルカゴン様ペプチド-1)』というものがあります。このホルモンは食事摂取により小腸下部から分泌されインスリン分泌促進やその他の作用(グルカゴン分泌抑制、食欲抑制、食物の胃からの排出遅延、膵β細胞保護作用)などを示します。

 

しかし、この効果の発現は分解酵素DPP-4(ジペプチジルペプチダーゼ-4)によって速やかに分解されてしまいます。そこで新たに開発されたのがDPP-4によっても分解されにくいGLP-1受容体作動薬の注射剤で、現在デュラグルチドを合わせた8製剤があります。

 

臨床試験について 

以下の臨床試験が報告されています。

 

◆デュラグルチドとリラグルチドの比較試験(米国・オハイオ州立大学のKathleen M Dungan氏らが行ったAWARD-6試験)

【試験内容】糖尿病薬メトホルミンが効かない599例の患者を対象に、2群に分け(デュラグルチド投与群:299例、リラグルチド投与群:300例)、血糖値低下作用を比較した。

【結果】HbA1c値は、デュラグルチドで1.42%低下、リラグルチドで1.36%低下となり、差がないことが明らかとなった。

 

⇒頻度の高い副作用には、【悪心(約20%)、下痢(約12%)、嘔吐(約7%)】などの消火器症状が起こったが、頻度も差は見られなかった。

 

(photoby:pixabay

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-07-30掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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