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生活習慣病

α-グルコシターゼ阻害剤の代わりとなりえる?特定保健用食品の『豆鼓エキス』

近年、血糖値の上昇を緩やかにする作用があるとして話題となっている特定保健用食品に『豆鼓(とうち)エキス』があります。トクホは、厚生労働省によって効果が科学的に認められた食品で、血糖値改善効果は確実にあると言われますが、グルコバイ・ベイスンなどのような『α-グルコシターゼ阻害剤』と比較すると、予防や治療に使える程度と言えるのでしょうか?以下では、その詳細について見て行きたいと思います。

 

豆鼓エキスとは?

豆鼓エキスとは、大豆を麹により発酵させた、中国伝統食品の豆鼓を水抽出して得られるエキス(トウチエキス)で、メーカーによれば食事前の内服で、消化酵素αーグルコシターゼの働きを抑え、食後の急激な血糖値の上昇を穏やかにするといわれています。糖尿病専門医の見解としては、恐らく10~20mg程度の血糖値上昇抑制作用があるのではないかと述べられています(公式に発表された数値ではありません)。

 

【作用・効果および機序】

α-グルコシダーゼ阻害による血糖値上昇抑制作用

 

臨床試験について

国立健康・栄養研究所によれば、以下の臨床試験が報告されています。

 

豆鼓エキス摂取に関するヒト臨床試験Ⅰ

【試験内容】糖尿病症者に対して6ヶ月間、豆鼓エキス0.3 g/を摂取してもらう。

【結果】6割以上の被験者で、有意に空腹時血糖、HbA1cが低下し血糖値の改善作用が認められた。

 

豆鼓エキス摂取に関するヒト臨床試験Ⅱ

【試験内容】食前茶(豆鼓エキス0.3 g含有)3ヶ月間摂取による血糖値への影響。

【結果】有意な空腹時血糖値とHbA1cの低下が確認され、摂取による有効性が明らかとなった。

 

豆鼓エキス摂取に関するヒト臨床試験Ⅲ

【試験内容】47名の境界域、軽症糖尿病症者に対し6ヶ月間『豆鼓エキスつぶタイプ(毎食時0.3g)』を摂取してもらう。

【結果】有意に空腹時血糖値とHbA1cが低下し、摂取による有効性が明らかとなった。

 

⇒また、副作用は認められなかったことから、血糖値の改善に有効でかつ安全な食品であることも明らかとなった。

 

最後に

上記の臨床試験に見られるように、血糖値の抑制作用は確認されていますが、問題となるのはその費用です。α-グルコシターゼ阻害剤・ベイスンOD錠(0.2錠)の薬価と比較してみると、ベイスン錠では、薬価43.5円(一ヶ月分3,915円:3割負担1,175円)であるのに対し、豆鼓エキスは一か月分:4,620円と約4倍程度の価格となります。副作用が全くない点についてはメリットですが、その費用対効果のバランスは考えるべきかもしれません。ある医師の意見では次のように述べられています。『基本となるのは、食事習慣の改善。それに加え、薬剤によって確実に血糖値を下げたほうが賢明。高額で効果の低い豆鼓エキスをあえて勧める理由はない。』

 

(参考ウェブページ:ドクター江部の糖尿病徒然日記、地域医療のための総合サイトROCKY NOTE)

 

(photoby:pixabay

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-08-01掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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