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乳がん予防に有効?!抗エストロゲン製剤『タモキシフェン』について

乳がん治療薬の『タモキシフェン』は、ホルモン反応性が高い乳がんや、手術後の再発予防の目的で主に用いられることが多い薬ですが、家族性乳がんのリスクを持っているが発症していない人の予防薬としても有効であることが明らかとなりました。英研究グループの報告によると、タモキシフェンを5年間に渡って服用している群では、リスクが30%減少し、また投薬中止した場合もその後10年間効果が持続することが明らかとなりました。以下では、その詳細について見て行きたいと思います。

 

タモキシフェンとは?

タモキシフェンとは、抗がん剤の一種で1963年に開発された非ステロイド性の抗エストロゲン剤です。乳癌組織等に存在するエストロゲンレセプターに、エストロゲンと競合的に結合し、抗エストロゲン作用を示すことによって抗腫瘍効果を発揮するものと考えられています。

 

<適応>

・乳癌

・生理不順

・生理痛

 

<副作用>

・女性生殖器系

・無月経、月経異常等

・胃腸系障害

・悪心・嘔吐、食欲不振等

・循環器系

・ホットフラッシュ(突発的に発生するほてりや発汗)

・肺塞栓

 

(※薬物相互作用・・・パロキセチンとの併用時に、タモキシフェンの抗腫瘍効果が減弱し、乳がんによる死亡が増加することが報告されている。)

 

臨床試験について

タモキシフェン投与による乳がん抑制に関する臨床試験の結果については、以下が報告されています。

 

◆タモキシフェン投与による乳がん抑制効果に関する研究(英ロンドン大学クイーン・メアリー校を含む研究グループ:腫瘍学専門誌ランセット・オンコロジーオンライン版)

【試験内容】8カ国7000人以上の35~70歳の女性を対象に、5年間にわたってタモキシフェン20mgを毎日投与し、10年間の経過を調べる。

【結果】乳がん発症者数は、タモキシフェン投与群で3579人中163人、偽薬群は3575人中で226人となった。

 

⇒また、10年以降でもタモキシフェン投与群は3343人中88人、偽薬群では3295人中124人とない、リスクは約30%減少していた。

 

最後に

日本において、乳がん予防薬として保険診療でタモキシフェンを処方することはできませんが、保険外の実費としては、後発薬で20mg=50円程度で処方を受けることが出来るようです。英国ではすでに、予防薬として確立されており、日本でも出来る限り早い対応が望まれています。

 

(参考ウェブページ:Med Edge)

 

(photoby:pixabay

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-08-02掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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