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治療に食事制限は必要ない?!不定愁訴の原因『遅発型フードアレルギー』

外食など、普段と異なる食事を摂った後、体調不良が続いたり、また日常的に原因不明の全身倦怠感がある場合、原因のひとつとして『遅発型フードアレルギー』が考えられます。遅発型フードアレルギーとは、免疫T細胞(Th2)から産生される『抗体』が、特定の食物由来アレルゲンに反応し、遅発型のアレルギー反応(疲労感・頭痛・吐き気・下痢・発疹・うつ・筋肉痛)などを引き起こすというものです。通常、この治療法には『原因食品の除去療法』が行われますが、患者さんにとっては(多くの場合好物であったり、対象となる食品数が多い場合があり)苦痛となるケースも多くあります。そこで、代替療法として有効と考えらているのが『酪酸菌投与』による治療法です。以下では、その詳細について見て行きたいと思います。

 

遅発型フードアレルギーとは?

遅発型フードアレルギーとは、特定の食物に対して抗原抗体反応によるアレルギー症状が起こる疾患ですが、即時型アレルギーとは異なり、食後6~24時間後に体内で炎症が起こるため、原因に気が付きにくいという特徴があります。アレルゲンを継続摂取することで細胞が慢性炎症となり、体調不良や頭痛・関節痛などが現れると考えられています。アレルゲンは全96種類、IgG抗体(半減期は20~24日)によって引き起こされます。アレルゲンを3~6ヶ月除去することで、抗体価が減少し、アレルギー反応が起こりにくくなります。また、食物のローテーションや消化吸収機能・腸内環境を改善することも治癒に繋がることがわかってきています。

 

<遅発型フードアレルギーの検査法とは?>

血液検査によって行われます(2~4週間で結果通知)。

 

◆IgG(遅発性)フードアレルギー検査(96食品)

費用:40,000円(保険適用外)

 

<アレルゲン(96種類)>

◆乳製品

カゼイン、チェダーチーズ、カッテージチーズ、牛乳、ホエイ(乳清)、ヨーグルト

 

◆フルーツ

リンゴ、アボカド、バナナ、網メロン、チェリー、ココナッツ、赤ブドウ、グレープフルーツ、キウイ、レモン、マンゴー、オレンジ、パパイヤ、モモ、パイナップル、いちご、スイカ

 

◆ナッツ・穀類

アーモンド、あずき、玄米、カシューナッツ、蕎麦、トウモロコシ、小麦グルテン、キドニー豆、緑豆(マング・ビーンズ)、オートムギ、ピーナッツ、ピスタチオ、白米、ライムギ、ゴマ、大豆、クルミ、全粒小麦、さやいんげん

 

◆野菜

筍、もやし、ニガウリ、ブロッコリー、キャベツ、にんじん、カリフラワー、セロリ、きゅうり、ナス、ニンニク、ピーマン、昆布、リーキ、レタス、マッシュルーム、オリーブ(黒)、タマネギ、かぼちゃ、ほうれん草、さつまいも、トマト、じゃがいも

 

◆肉類

牛、鶏、鶏卵(卵黄)、鶏卵(卵白)、ラム、豚

 

◆シーフード

あわび、ハマグリ、タラ、カニ、イカ、牡蠣、レッドスナッパー、サーモン、スズキ、エビ、マグロ、ホタテ貝

 

◆スパイス

カレーパウダー、しょうが、マスタード、黒胡椒、チリ、バニラ

 

◆その他

製パン用イースト、醸造用イースト、カカオ、コーヒー、蜂蜜、さとうきび、緑茶

 

食品除去により、不定愁訴が改善した症例について

◆野菜・果物・コーヒーなどアレルギーが、全身倦怠感の原因となっていた症例(AERA誌:2013年7月8日号)

【症状】34歳女性で、日頃『カフェオレ摂取後は気分が悪くなる』症状があった。ある時『メロン摂取後に全身倦怠感・のどの違和感』を感じ受診に至った。

【検査結果】96種類中57の食品が、7段階中レベル3以上の陽性反応を示した(大半の野菜・果物、砂糖・コーヒー・牛乳など)

【治療後】1年除去療法を継続した後、再検査の結果ほとんどの食物で反応が低下していた。

 

◆卵アレルギーが、眠気・倦怠感の原因となっていた症例(三番町ごきげんクリニック)

【症状】32歳女性で、『朝の目覚めの悪さ・眠気・疲労感がひどく、食後は仕事が出来ない状態』であった。日常的に自炊で『卵2~3個/1日、乳製品の継続摂取』を行っていた。

【検査結果】卵、乳製品をはじめ多くの食物に中~強度のアレルギー反応が見られた。

【治療後】除去後10日で、日中の眠気が皆無となり、1年半後には強度の陽性反応が出ていた小麦・乳製品を含むほとんどの食物で反応が低下していた。

 

『酪酸菌』を摂取して、遅発型フードアレルギーを改善する! 

遅発型フードアレルギーの発生する機序としては、『腸管漏出症候群』が関連しているという指摘があります。腸管漏出症候群とは、腸内環境が乱れることで、腸粘膜細胞間に隙間ができ、そこから消化不良による大きなペプチドが血中へ漏れ出し、これが異物として認識されることでアレルギー反応となることです。

 

つまり、腸内環境を改善すると同時に、アレルギー反応の原因抗体であるIgGを制御できれば改善される可能性が高くなります。『酪酸菌(宮入菌)』という腸内細菌には、IgG抗体の過剰発現の原因となるTh2優位状態を是正することの出来る『制御性T細胞』を産生促進することが明らかになっており、これを継続摂取することで、食事制限を行わなくても、ある程度のアレルギー症状を緩和できるものと考えられています。

 

最後に 

上記のように、遅発型フードアレルギーは、摂取してから数時間経過しなければ症状が現われず、また20日前後継続することからも原因の特定に至らない場合が多く見られるということです。しかし、中には40数年続いていた体の不調が、ある食品を除去するだけで治ったという例もあり、一度自身のアレルギー項目を知っておくことは非常に重要といえるかもしれません。

 

(参考ウェブページ:理化学研究所、小西統合医療内科、三番町ごきげんクリニック)

 

(photoby:pixabay

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-08-02掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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