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血栓症は『グルコサミン』で予防できる?!低用量ピルの副作用について

低用量ピルといえば、避妊薬以外の副効果として『月経困難症・多嚢胞性卵巣症候群・子宮外妊娠・卵巣がん』などの治療や予防に有効とされていますが、副作用の『静脈血栓塞栓症』の発生リスクがわずかながらに高まることが不安視されています。

 

血栓リスクは10万人中25人の割合で(妊娠中の自然発生する血栓リスクは10万人中60人の割合)、必ずしも高いとはいえませんが、血栓予防対策として何らかの手段を行いたいという場合『グルコサミン』の摂取があります。

 

グルコサミンの1.5g/日の1ヶ月継続摂取の例で、血小板凝集が最大75%から45%まで低下したという報告があります。

 

以下では、その詳細について見て行きたいと思います。

 

低用量ピルとは?

低用量(エストロゲン含有量35μg以下)ピルはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)を配合した女性ホルモン薬のことで、高い避妊薬としての効果が知られていますが、月経困難症(月経痛)や、多のう胞性卵巣症候群など様々な子宮・卵巣にかかわる疾患を治療・予防する薬としても使用されています。

 

28日間を1周期とし、21日間実薬をのみ7日間休薬するタイプが主流となっています。また飲み始めから4ヶ月間で血栓リスクが起こる可能性が多いといわれており、下肢に痛みが出るようであれば投薬中止を行うことも必要と述べられています。

 

血栓症とピルの関係

血栓は、ピルの中に含まれている卵胞ホルモン(エストロゲン)の量が多いほど血液が凝固しやすく血栓症のリスクは高くなります。

 

しかしながら静脈血栓症の相対リスクは、若年女性・妊婦・低用量ピル服用者で比較すると、【若年女性:1、妊婦:12、低用量ピル:3~5】という比率であり、妊娠中の血栓リスクと比較すればわずかな上昇であるという見方もあります。

 

また、血栓リスクを上昇させる因子としては『1)家族歴・2)喫煙・3)過体重・4)血管障害罹患者』であると言われています。

 

グルコサミンの抗血栓効果とは?

グルコサミンとは、アミノ糖からなる二糖単位の繰り返し構造を持つ高分子多糖ですが、軟骨グリコサミノグリカンの前駆物質であることから、近年変形性関節症への予防効果や好中球抑制による抗炎症作用にも注目が集められています。

 

そして今回順天堂大学の研究で、血小板抑制作用があることも明らかになりました。

 

◆In vivoにおけるグルコサミンの血小板凝集抑制作用(順天堂大学医学部生化学第二・甲陽ケミカル株式会社)

【試験内容】健常人に1.5 g/日のグルコサミンを経口投与して1ヵ月後、多血小板血漿を用いて、血小板凝集を測定した。

 

【結果】グルコサミン投与によってADP刺激による血小板凝集が最大75%から40%に下がった。

 

◆グルコサミンの血液流動性に及ぼす影響(同上)

【実験内容】マイクロチャネル(シリコン製の微細流路:毛細血管モデル)を用いて生活習慣病患者との血流速度を比較する。では、生活習慣病患者の場合、血小板の凝集

【結果】生活習慣病患者の血流速度は約85秒/血液100μlであったが、0.1mMのグルコサミン添加では、血流速度が約58秒に改善された。

(※健常人男性の場合40~60秒。)

 

<アスピリンの血栓抑制効果の程度は?>

健常成人男性にアスピリン(330mg錠)投与した場合、コラーゲン1.0μg/ml投与刺激による血小板凝集抑制率は投与後90分で72~80%の抑制率であったという報告がある(東邦大学医療センター大森病院)。

 

上記のように、グルコサミンによる血栓抑制効果は、アスピリンと比較すると弱いことが分かります。

 

ピルの服用の他にも血栓を促進させる因子(その他の薬剤、生活習慣病、酸欠状態による多血症など:例)喫煙・閉塞性肺疾患)がある場合には、グルコサミンでは十分に機能しない場合があるので、特にその他の対策を行うことが重要です。

 

(参考ウェブページ:グルコサミンの血小板機能に及ぼす影響:順天堂大学医学部生化学第二・甲陽ケミカル株式会社、平成21年度学術集会/日本血流血管学会)

(photoby:pixabay)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-08-02掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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