カラダノートみんなの役立つ予防法や対処法
  1. カラダノートTOP >
  2. 気になる病気・症状 >
  3. 目・まぶた >
  4. 加齢黄班変性症 >
  5. 加齢黄班変性の原因は『ハイドロキシアパタイト』だった?リンの過剰摂取には要注意!

気になる病気・症状

加齢黄班変性の原因は『ハイドロキシアパタイト』だった?リンの過剰摂取には要注意!

角膜が白く濁ってしまう眼の病気、帯状角膜変性症の原因は、角膜上皮の下部分へのリン酸カルシウム(ハイドロキシアパタイト)が沈着することによるものですが、また近年、米国科学アカデミー紀要の報告において、加齢黄班変性症にもこの機序が関連しているのではないかという報告が行われました。

 

リン酸カルシウムは特に、腎不全・甲状腺機能障害を持つ方に多く見られる現象と言われ、この基礎疾患を持つ場合、加齢黄班変性に罹患する確率が高くなるものと考えられます。以下では、その詳細について見て行きたいと思います。

 

米研究の報告について

米国科学アカデミー紀要オンライン版に掲載された、メリーランド大学の研究内容は以下になります。

 

もともと加齢黄斑変性は網膜色素上皮の下に老廃物が沈着して起こると考えられてきたが、今回研究によりその詳細な物質が明らかとなった。死後検体の眼球を用い、X線回折という方法で、加齢に伴う目の色素上皮における沈着物(結晶)を分析するうち、不溶性のリン酸カルシウムである『ハイドロキシアパタイト』と特定された。

 

<ハイドロキシアパタイトとは?>

 

ハイドロキシアパタイトとは、歯や骨の主成分で、眼球の表面を構成する2つの膜、網膜色素上皮と脈絡膜の間に出てくるものと考えられている。まずリン酸カルシウムの結晶が形成され、次にこれが核となって、コレステロール、アミロイド、ビトロネクチン、補体因子などの分子が集まり沈着物を作るといわれている。

 

腎不全でハイドロキシアパタイトが増加する?

腎不全など、重症腎臓障害となると、腎機能が低下しリンの排泄が上手くいかないことが原因で起こる、『血中リン値の上昇』が生じます。血液中のリン濃度が高まると、カルシウムと結合してリン酸カルシウム(骨のハイドロキシアパタイトと同じ)となり、様々な部位に沈着を起こすことから(加齢黄班変性を始め、血管壁や心臓弁等への沈着から血管石灰化を招き、動脈硬化・心血管疾患となる可能性)、早期の治療が必要であると考えられます。

 

最後に

上記のように、血中リン濃度が高まると、リン酸カルシウムを形成し、様々な病気の原因となるため薬物治療(内服薬のレナジェル、フォスブロック、炭酸カルシウム)により、管理目標値内に維持することが推奨されています。また、リンの濃度が高い、インスタント食品の常食や高リン食品(乳製品・卵黄・肝臓・肉加工品・小魚・豆類など)も腎不全などで病態が深刻な場合は控える必要がありそうです。

 

(photoby:pixabay

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-07-31掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


通報する

加齢黄班変性症に関する記事

治療は可能!加齢黄斑変性に有効な治療方法いろいろ

  加齢黄斑変性に有効な治療法がまったくないということはありません。 確かに、...

知っておきたい、加齢黄斑変性症と遺伝の関係とは?

  加齢黄斑変性症になりやすい人の特徴のひとつが家族歴のある人です。 家族歴...


加齢黄斑変性の発生する原因

  加齢黄斑変性は、別名老人性円板状黄斑変性症と呼ばれ、その名前から加齢により...

世界初!期待されるiPS細胞の臨床実験、実際の移植手術はどのように行われたの?

   先日、iPS細胞の世界初の人工移植が行われたというニュースが報道されました...

カラダノートひろば

加齢黄班変性症の関連カテゴリ

ブックマークは20件まで登録可能です
トップへ戻る