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メンタル

疼痛治療薬『リリカ』の抗てんかん薬としての効果とは?

抗てんかん薬とは、脳の神経細胞が過剰に放電するのを抑制するという薬ですが、適応に関してはてんかんだけでなく、様々な精神疾患(双極性障害・強迫性障害など)にも有効として処方されています。

そして抗てんかん薬には分類されませんが、疼痛治療薬『リリカ』にも同じようにてんかんを抑える作用があり、脳が過剰に興奮することで生じる慢性疲労にも高い治癒効果があるとして、精神科でも処方される例が増加してきていると言います。

 

リリカは『ベンゾジアゼピン系』のような依存性を持つ?

リリカは、2010年6月に販売が開始され、販売開始当初は『帯状疱疹後神経痛』のみが適応となっていましたが、『末梢性神経障害性疼痛』や最近では『線維筋痛症に伴う疼痛』にまで適応が拡大されています。

特徴としては、カルシウム拮抗作用により、その下流に位置する興奮性の神経伝達(グルタミン酸/サブスタンスPなど)を抑制するという効果がありますが、その一方で付随作用としてGABA神経系を亢進させる『ベンゾジアゼピン』の特徴も有している可能性がある(=依存性が高い)という指摘が一部にあります。

また、欧州連合(EU)では、リリカは、部分てんかんや神経因性疼痛、全般性不安障害に対し、第二選択薬剤であると言われています。

 

リリカと『ガバペン』はどう違う?

リリカは抗てんかん薬である『ガバペン』と、作用機序において非常に類似性があると言われています。主な違いは以下となります。

■リリカは投与量に比例して、血中濃度が上がるが(=2倍投与で2倍の効果)、ガバペンは投与量が多くなるほど血中濃度が上がりにくくなる(=2倍投与でも2倍効果とならない)。

■この理由は、ガバペンは「アミノ酸トランスポーター」によって吸収され、生体利用率が下がるため(生体利用率:リリカ90%以上、ガバペン200mgで70%だが、1000mgで32%となる)。

 

リリカの抗てんかん薬としての効果は?

■リリカとジェイゾロフトの抗不安作用に関する比較試験(PMID: 26125277)


【試験内容】
SSRI又はSNRIで治療経験のある(寛解のなし)20-60歳男女の107人

【結果】
・どちらの薬共に良好な効果を示した。
・リリカの方が、ジェイゾロフトより効果発現が早かった(リリカ:1週目、ジェイゾロフト:最低14日後)
・副作用の程度は、どちらも同程度だった(約28%の患者で発現)。
・副作用の持続時間は短期で、用量依存性だった

 

最後に

リリカは注意すべき副作用として、「注意力低下」があります。特に高用量では瞬時の反射能力が低下するとされていることから、薬の効きやすい高齢・発達障害の方では少量投与から開始することが望ましいとされています。

 

(phptoby:pixabay

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-08-01掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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