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『脳卒中・認知症』に繋がる?!睡眠時無呼吸症候群を放置しておくと危険!

睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に頻繁に(1時間に5~30回)無呼吸となる疾患で、近年の米研究のよれば無呼吸が原因で脳梗塞になる確率が3倍に増加するとも報告されています。また、理論上ではアルツハイマー病などの脳病変にも繋がる可能性が指摘されており、可能な限り治療・改善することが望ましいようです。以下では、その詳細について見て行きたいと思います。

 

睡眠時無呼吸症候群とは?

睡眠時無呼吸症候群とは、肥満・気道周囲の器質的構造などが原因となって、睡眠時に頻繁な無呼吸状態(1分間に10秒以上の呼吸停止)が生じることを言います。睡眠時無呼吸症候群の恐いところは、自覚症状がなく(昼間眠気がある程度)、ある日突然脳卒中になるなどの危険性があることです。1時間に20回以上呼吸が止まる中等症~重症である場合、7・8年後に20~30%の方が死亡すると報告があります。しかし、きちんと治療することにより予後も改善されることが分かっており、早期に治療することが重要です。無呼吸の程度により重症度が分かれ、その後の寿命に大きく影響します。

 

【軽症】 1時間に5~15回の無呼吸

 

【中等症】1時間に15~30回の無呼吸

 

【重症】 1時間に30回以上の無呼吸

 

<原因は?>

【肥満・扁桃腺肥大・アレルギー性鼻炎・小顎症・巨舌症など】

 

日本人は欧米人に比べて、顔面頭蓋の構造が小さいため、必然的に上気道の大きさも狭くなります。睡眠時無呼吸症候群の原因は、肥満だけでなく、軽度の体重増加による上気道閉塞によっても発症しやすいといわれており、注意が必要です。

 

<二次的な疾患は?>

睡眠時無呼吸症候群による二次的に生じる疾患は以下の3つです。

 

◆インスリンの反応を鈍らせる(=糖尿病)

睡眠中に血液内の酸素が不足することで、体のインスリンへの反応を鈍らせ、糖尿病がおきやすくなると言われています。

 

◆動脈硬化による心臓病

酸欠が繰り返される為、動脈にダメージを与え、それによって動脈硬化を引きおこすと考えられています。動脈硬化は狭心症や心筋梗塞の重要な原因です。

 

◆動脈硬化による脳卒中

酸欠の繰り返しによって、脳血流の障害を引きおこす為、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などを併発しやすくなります。

 

米研究について

以下の調査報告が行われています。

 

◆睡眠時の低酸素状態と脳病変との関係についての調査

【調査内容】平均年齢84歳の167名(日系人)を対象に、睡眠時ポリグラフィー検査(呼吸・脳波)と脳解剖を行い、脳病変との関連性を調べる。

【結果】平均6.4年で対象者は亡くなっており、睡眠時の動脈血酸素飽和度が95%未満の、低酸素の時間が長いほど、微小梗塞の所見が多い傾向にあった。

 

⇒低酸素の時間の長さで4つのグループに分けると、一番多いグループは少ないグループと比較して、3.88倍有意に微小梗塞が多く認められた。

⇒ノンレム睡眠が最も長いグループでは、最も短いグループと比較して、脳の委縮が68%有意に抑制されていた。(男性のみでは、ノンレム睡眠が長いほど、認知機能の低下は少ない傾向にあった。)

⇒また、反対に認知症の1つレビー小体型認知症の所見である、脳のレビー小体の出現は、低酸素の時間が少ないほど多く認めらた。

 

最後に

今回の研究内容を自身のブログ内で紹介されていた医師によると、『睡眠時の呼吸状態が悪いと、微小脳梗塞・脳萎縮の発症や進行には、ある程度の悪影響が予測されますが、アルツハイマー病との関連については、簡単に言えるような性質のものではないようです。』とまとめられていました。いずれにしても、睡眠時に無呼吸症状が見られた場合、早期に対策を取っておくことが重要となりそうです。

 

(参考ウェブページ:六号通り診療所所長のブログ)

 

(photoby:pixabay

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-07-29掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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