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歯を強くする?!フッ素ジェルコート剤による歯周病予防への効果とは

虫歯・歯周病の進行予防の対策のひとつとして、『フッ素ジェルコート』を起床後や睡眠前などに長時間塗布するという手段があります。フッ素は俗に『歯を強くする』効果があると言われていますが、その機序は『歯の表面から溶け出すカルシウムを元に戻し、再石灰化を行う』ことによるものであるそうです。虫歯に対してはその予防効果は臨床試験で認められている例がありますが、歯周病に関してはどうでしょうか。以下では、その詳細について見て行きたいと思います。

 

フッ素による歯への改善効果とは?

コンクールの製造元であるウェルテック社によると、フッ素ジェルコート剤の効能については、以下であると述べられています。

 

<効能・効果>

ムシ歯の発生及び進行・歯周炎(歯槽膿漏)・歯肉炎の予防、口臭の防止。口中を浄化・爽快にし、歯を白くする。

 

<フッ素コート剤による一般的な効果>

1)フッ素コート

歯のすみずみまでゆきわたり、有効成分をとどめやすいジェルが、歯をくまなくフッ素でコートして、歯の再石灰化を促進、歯を強くします。

 

2)高い殺菌力

塩酸クロルヘキシジンが、虫歯菌や歯周病菌などの口腔内の細菌を殺菌、また、増殖を抑制し、虫歯・歯周病を予防します。

 

3)口腔にやさしい

歯を傷つけやすい研磨剤無配合、粘膜を傷つけやすい発泡剤が無配合、爽やかなマイルドミント味で、口腔に刺激を与えません。

 

4)炎症抑制力

β―グリチルレチン酸が、歯ぐきの不快な炎症を抑制します。

 

5)汚れの付着抑制力

ポリリン酸ナトリウムが、歯石の原因を除去し、歯面の汚れを落とします。

 

【主な成分】

フッ化ナトリウム(フッ素950ppm)、塩酸クロルヘキシジン(殺菌作用)、β―グリチルレチン酸(抗炎症作用)、ポリリン酸ナトリウム(キレート剤)、キシリトール(甘味料)

 

臨床試験による、歯周病への効果は?

近年では、歯周病菌への殺菌効果が唯一認められているのが有効成分『クロルヘキシジン』であると言われています。しかし、この薬剤は、使用の濃度によっては毒性が出ることも懸念されており、過去の臨床試験では日本のみ重篤なアレルギーショックが現われた例が30数件あります。そのため海外の使用標準濃度は0.12~0.2%であるのに対し、日本では0.05%しか認可されていないという現状があります。クロルヘキシジンの有効性が認められる濃度は0.1%以上である、という研究も多く、市販品での効果については期待薄だとも言われています。

 

ただ、歯科でのフッ素コートについては、医師の中には海外と同程度の濃度に調整しているところもあり、場合によってはこちらを探して利用するというのも手段のひとつではあります。

 

また、医師によると、『歯周病の治療で一番重要なのはスケーリング、ルートプレーニングやブラッシングなどによって、機械的に歯周病菌を除去するということ。洗口剤はあくまでも補助的なものである。』ということは一番重要とされています。

 

<臨床試験について>

 

【試験内容】クロルヘキシジン(CHX)あるいはプラセボ群を4週間以上継続使用した、過去30の海外論文(Medline、EMBASEなどより)のメタ解析。

 

【結果】通常の口腔清掃なしの場合に、0.2%CHX溶液10mlで60秒一日2回使用することでプラーク再形成をおおよそ60%、歯肉炎の重症度を50から80%抑制する可能性のあることが示されている。CHXは殺菌および静菌的で口腔内で12時間までも高い持続性を有する。

 

またCHXは組織への結合が強いために、消化管からの吸収がほとんどなく、それゆえ全身への毒性も低くなる。口腔内の長期使用でも血中レベルの検出は認めらられない。CHXは細菌の抵抗性に加えて、日和見感染などによる二次的な感染も生じない。最も共通の副作用は、長期使用による歯や舌の外来性の茶色い色素沈着である。

 

(出典:Van Strydonck DA, Slot DE, Van der Velden U, Van der Weijden F.J Clin Periodontol. 2012 Nov;39(11):1042-55.)

 

最後に

上記のように、クロルヘキシジンの効果が現われる濃度は0.2%以上というのが現在の見解であるようです。個人輸入であれば、海外のフッ素ジェルコート剤を取り寄せて使用することはできますが、過去のアレルギー症状の懸念もあり、使用の前には必ず医師に相談することが重要になります。

 

(参考ウェブページ:歯チャンネル歯科相談室 / デンタルリンスや、乳酸菌入り(LS21)タブレットの効果は?)

 

(photoby:pixabay

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-08-01掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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