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妊娠・出産

「むくみ」が現れたら妊娠中毒症(高血圧症候群)を疑うべき?妊娠20週目以降のむくみの理解

妊娠中毒症とは、妊娠20週目以降に「高血圧・尿タンパク・むくみ(浮腫)」のうちの1~2つ以上の症状(妊娠以前から発症していたものではない症状)が現れることを言います。

 

これら3症状のうち「むくみ」が現れた場合、どの程度注意すべきといえるのでしょうか?

今回は、「むくみ」が現れたら妊娠中毒症(高血圧症候群)を疑うべきかどうか、むくみの解消法までお伝えします。

 

新ガイドラインでは「むくみ」は診断項目外

 

妊娠中毒症は、現在では「妊娠高血圧症候群」と名称変更され、「むくみ」が診断項目より除外されています。

 

妊娠高血圧症候群の代表的な症状である「高血圧・尿タンパク・むくみ(浮腫))」。

 

そのうち、母子に悪影響を与える主な原因は「高血圧」になります。そのため、尿たんぱく・むくみの2つの症状のみが現れた場合は、他の原因によるものと考えられているためです。

 

特にむくみは妊婦の約30%に現れると言われてるので、むくみの症状だけで妊娠高血圧症候群の判断にはなりません。

 

【体験談Pick Up】悪阻から解放された後にむくみ到来!

投稿者:yuchi-chachiさん

永遠に続くかと思われたつわりから解放されたのが妊娠5ヶ月すぎでした。 つわりが終わってからは、特にトラブルもなく妊婦生活を楽しんでいました(出産したら行けなくなるからと、高級ホテルのアフタヌーンティーに行ったりね!)

ところが…妊娠七ヶ月を過ぎた頃、朝起きると足が今まで経験したことのないぐらいにパンッパンにむくむようになりました。 塩分多めの食事をしていたわけでもなく、ごく普通の生活をしていたのに。 もう、朝起きて歩くと、ふわっふわのスリッパを履いているみたいに感じるほどでした。足の裏、指の一本一本までパンパンでした。 数日後には手の指も痛いぐらいにむくむようになりました。 (一部抜粋)

 

赤ちゃんへの栄養血管の形成不全が原因

 

では、妊娠高血圧症候群はどのような仕組みで発生するのでしょうか。

 

胎盤はその形成の過程として、細胞が子宮壁にくっつき内部に侵入していきます。この時にらせん動脈と呼ばれる子宮の血管壁を壊し、胎児に多くの血流が流れるよう再形成させます。

 

妊娠高血圧症候群の方は、この血管壁の作り直しが十分ではない可能性があり、どうにか胎児へ栄養を送ろうと高血圧になるのだと推測されています。

 

この血管壁の再形成は妊娠の初めの頃(妊娠15週まで)に行われるといわれており、再形成が不十分だと20週目以降から高血圧を含んだ諸症状が現れる可能性があるのです。

 

妊娠中毒症(妊娠高血圧症候群)による合併症

 

妊娠高血圧症候群の合併症としては、

 

・子癇(脳内の浮腫によるけいれん発作)

・脳出血

・常位胎盤早期剥離(早期の胎盤剥離による出血性ショック)

・HELLP症候群(溶血や肝機能障害による致死的な疾患)

 

などがあります。

いずれもママにも赤ちゃんにも危険が及ぶ病気なので、まずは妊娠中毒症(妊娠高血圧症候群)にならないよう注意が必要です。

 

「むくみ」だけの症状、他の病気の可能性は?

妊娠中の一般的なむくみは、主にエストロゲンが増加することによって起こります。

エストロゲンが増加により、血液中の水分が血管の外へしみ出しやすくなるためです。

特に妊娠後期には子宮が大きくなることで、静脈の血液の巡り(下半身から心臓への)をさまたげるので、特に足がむくみやすくなります。 

 

日本妊娠高血圧学会によれば、「血圧が正常でむくみだけの症状の場合、妊娠高血圧症候群ではない」と述べられています。

ただし、妊娠28週未満で全身にむくみがあるような場合は、腎臓や心臓の病気などが隠れている可能性があるります。

その際は、早めに医師に相談をするようにしましょう。

 

むくみの改善法方法

 

妊娠高血圧症候群の根本治療はまだ確立していません。

症状が重症・妊娠週数が後期である場合には、「降圧剤の投与」や「帝王切開を行って産後に治療を行う」などの対処療法が行われます。

 

一方で軽症・妊娠週数が短い場合などでは、原則として薬の治療は控え、外来通院での栄養療法(食事のカロリー制限、塩分制限(7-8g/日))などの治療法が中心に行われます。 

 

ただ、むくみのみの症状である場合や妊娠高血圧症候群であるけれども、むくみが気になるため改善したいという場合には、次のような食事や生活の工夫があります。

 

減塩の工夫

1)酢やレモンを利用し、塩分を減らす。

2)しいたけ、昆布、鰹節などのうまみを利用して減塩する 。

3)香辛料や薬味を利用し減塩する。

4)加工食品や外食は塩分量が多いため極力控える。

その他のむくみを軽減させる工夫 

1)適度に運動をする(安静にしなければならない場合は控えましょう)

2)着圧ソックスをはく

3)カリウムの摂取(ひじき、切り干し大根、バナナ、しいたけなどに含有)。

4)体をしめつけない

 

妊娠高血圧症候群は、むくみだけで判断しない

このように、妊娠20週目以降に「むくみ」があるからと言って、妊娠高血圧症候群であるとは言い切れないようです。

妊娠高血圧症候群は、自覚症状に乏しいと言われています。むくみの有無だけで判断をせず、検診にしっかりと足を運び、定期の血圧検査を行うことが必要になります。

 

つわりがひどかったり、お腹が大きくなると病院へ行くのも大変ですが、ママと赤ちゃんの健康を守るためにも検診は必ず受診するようにしましょう。

 

Photo by:https://www.photo-ac.com/

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-05-21掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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