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寝ている間に脳梗塞が進行?!睡眠時無呼吸症候群を発見できる『パルスオキシメーター』

睡眠時無呼吸症候群は、のど周辺の空気の通り道が狭くなることで(肥満・飲酒による筋肉の緩み・生まれつき顎が細いなど)気道が塞がれてしまい、一時的な窒息状態となるという病気ですが、日中に眠気が出てしまうという症状以外にも『脳卒中』『心筋梗塞』など動脈にダメージが与えられることによる疾患の原因となることが報告されています。過去には、この検査法として一日病院に入院して無呼吸回数を計測する方法が主でしたが、現在では指に簡易計測器を着けて簡易検査できる『パルスオキシメーター』が主流となっています。以下では、その詳細について見て行きたいと思います。

 

高血圧・動脈硬化・脳卒中などの原因に…睡眠時無呼吸症候群の恐さとは?

睡眠時無呼吸症候群によって引き起こされる疾患は、脳卒中や心筋梗塞から高血圧・糖尿病・動脈硬化まで様々なです。生活習慣によって引き起こされていると思っていたところ、意外にも睡眠時の無呼吸が原因であった例も少なくないようです。

 

<睡眠時無呼吸症候群によって引き起こされる疾患>

■高血圧

睡眠時の脳の覚醒によって、交感神経が興奮し血圧が高まります。

 

■糖尿病

睡眠中に血液内の酸素が不足し、体のインスリンへの反応を鈍らせてしまう為、糖尿病が起きやすくなります。

言われています。

 

■動脈硬化

酸欠が繰り返されることによって、動脈にダメージを与えます。またそれによって、狭心症・心筋梗塞・脳梗塞を発症させます。

 

■脳血流障害

睡眠時の無呼吸を繰り返すことにより、脳の血流の障害を引きおこす為、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などを併発しやすくなります。

 

<睡眠時無呼吸症候群によって脳にどれほどのリスクがある?> 

英医学誌(New England Journal of Medicine: 2005;353:2034-2041)によれば、以下が報告されています。

 

【試験内容】睡眠時無呼吸症候群患者1,022例を対象にした約3年間の追跡研究

【結果】重症例では脳卒中・脳梗塞発症リスクが3.3倍になることが報告された。

 

検査の手順について

簡易検査法として、『パルスオキシメーター』があります。動脈血中の酸素量(SpO2)を測定するというもので、重症例では70%以下(エベレスト山頂と同程度の酸素濃度)となる例もあるようです。

 

自宅にパルスオキシメーターを持ち帰り、就寝時指に装着して休むだけで計測するという機器です。酸素濃度を連続して測定記録します。(但し、簡易検査ですので重症者は見逃しませんが、軽い患者さんは見逃すことがあると言われています。)

 

<重症度の定義>

【軽度】睡眠1時間につき、無呼吸・低呼吸が5回以上~15回未満

【中度】睡眠1時間につき、無呼吸・低呼吸が15回以上~30回未満

【重度】睡眠1時間につき、無呼吸・低呼吸が30回以上

 

<検査の手順> 

1)手首に、腕時計のようにベルトをとおします。

2)電源を入れ、赤い点滅が爪の上にあたるようにプローブを指にはめます。

3)白い指カバーをプローブの上からはめます。

4)朝起きたら電源を切り機器をはずします。

 

⇒正しい評価のためには最低4-5時間の睡眠が必要です。

 

最後に

上記のように、1時間におおよそ15回以上の中度以上の無呼吸症状がある場合は、パルスオキシメーターで計測が可能であるようですが、5~15回/時間程度の軽症例では、見逃してしまう場合があると言われています。「無呼吸になっていたと言われたことはないが、日中原因不明の眠気がある」という場合などでは、一度1日入院型の検査を受けてみる必要があるかもしれません。

 

(photoby:pixabay

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-07-31掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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