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卵巣がん予防のための「卵巣摘出」…それって本当に正しいこと?「考えるべき他の要因」

がんを発症すると、がんの部分を切除することが必要になってきます。臓器によっては一部分を切除しても、残された部分が機能を補完してくれます。

 

しかし、卵巣などの臓器は、切除=機能を失うことになる場合もあるんです。

 

がん予防のために卵巣摘出

アメリカの女優、アンジェリーナ・ジョリーが行ったがん予防が世間を騒がせました。

今までのがん予防というと、健康的な生活を送ったり、がん予防によいという食べ物を摂取したりといったことが一般的でした。

 

しかし、彼女の行ったがんの予防方法は、女性の抱える婦人科系のがんへの不安に、一石を投じたことになるでしょう。

彼女の行ったがん予防は、「卵巣の摘出」です。そもそもの元になる卵巣を取り去ってしまおうというものなのです。

 

遺伝子検査で分かる「がんになる確率」からの決断

近年、日本でも遺伝子検査によって、自分がどんな病気にかかりやすいのかを知ることが、身近になってきました。

 

アンジェリーナ・ジョリーさんはこの遺伝子検査において、卵巣がんを発症する確率が50%という結果が出たそうです。

その結果を受け、医師と十分な相談をした上で、予防的措置としての「卵巣摘出」という方法を選びました。

 

実際、卵巣がんなどの婦人科系の病気は初期症状が乏しく、それに加えてがんはいったん広がると転移や再発の可能性が残るものです。

そのため卵巣の摘出は、卵巣がんに対する非常に効果の大きい対策とも言えます。

 

考えなければならない問題

彼女の行動が支持される一方、やはり考えるべき問題もあります。

 

・強制的に月経を終わらせる影響

女性は閉経するとホルモンのバランスが崩れるため、更年期の症状が見られるようになります。卵巣を摘出する場合、より強制的に閉経をさせることになりますので、それによる影響は十分に考えなければなりません。

 

・無視できない「遺伝的な要因」

確かに、肉親が卵巣がんを発症していれば、自分も卵巣がんを発症しやすくなるといった、遺伝的な要因は大きいです。しかし、卵巣がんの発症は遺伝的要因だけで決まるのではありません。

 

がんの発症には、やはり生活習慣や運動習慣など、後天的な要因も大きく関係があるのです。

そういった部分を全く無視して、遺伝的要因のみからはじき出した確率を、盲目的に信じるのは賢明ではありません。

 

これから期待される卵巣がん検査受診の増加

彼女の決断の部分だけを大きく見過ぎてしまっては、この行動を見誤ってしまうかもしれません。

実際に予防的措置としての卵巣摘出を考えたときには、たっぷりと考える時間をとることが必要なのです。

 

いずれにしても、こうしたニュースに触れることで、卵巣がんへの関心が高まり、検査を受診する人の数が増えることが期待されます。

 

(Photo by:pixabay

著者: Roddyさん

本記事は、2016-07-29掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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