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育児・子供の病気

『母乳には700種類の細菌種が含まれている』って本当?!赤ちゃんのアレルギー予防に有効

近年の研究で『腸内細菌叢と免疫力には高い関連性がある』という結果が明らかになっていましたが、この事実に加えさらに米カリフォルニア大学の研究では『乳幼児期に細菌に接触することでアレルギーが発症しにくくなる』という内容が報告されました。この研究で言及されている細菌とは、ペット飼育によって発生する微生物を指していますが、この結果に反し小児科医などの意見では『新生児をペット・ペットの毛などに近づけるとアレルギー発症の原因となるので可能な限り近づけない方が良い』とされています。また、その他の乳児期に触れる細菌として『母乳由来の細菌』が存在することも他の研究で挙げられており、こちらに関しては乳児の健康に有益な効果が出ると報告されています。以下では、その詳細について見て行きたいと思います。

 

母乳中の『700種類もの細菌種』がアレルギー疾患を予防した

米国ヘンリーフォード病院の研究グループによる6年間の研究『ウェイン(Wayne)郡健康・環境・アレルギー・喘息縦断研究(WHEALS)』の結果では、『母乳由来の細菌が乳児のアレルギー疾患を予防した』と報告されています。

 

■米ヘンリーフォード病院による研究

【研究内容】出生後1カ月と6カ月の新生児(母乳又は粉ミルクによる授乳)の腸管内細菌と、制御性T細胞(Treg:アレルギーの原因となる免疫細胞の過剰活動を制御する)との関係を調べた。

 

【結果】以下の結果となった。

・母乳によって育った新生児の方が、腸内細菌の集まりが確立していた。

・母乳で育った新生児は、ペットアレルギーを起こしにくかった。

・腸内細菌の組成が多様であるほど、Treg(制御性T細胞)も増加していた。

 

⇒母乳には、700種類もの細菌種が含まれており、その影響で免疫が向上したものと考えられている。

(※初乳・・・ブドウ球菌、連鎖球菌、乳酸連鎖球菌やその他乳酸菌が検出。母乳・・・口腔内にも検出されるベイヨネラ属、レプトトリキア属、プレボテラ属などのバクテリアが含まれていた。)

 

⇒さらに、家の中にペットがいると新生児の腸内環境が良好になること、また予定帝王切開では、普通分娩・緊急帝王切開と異なり腸内細菌叢が変化すること(ホルモン状態の変化による影響)が報告されている。

 

<動物実験で、ペット飼育により腸内環境が改善した(=アレルギー予防に繋がる)例>

 

また、別のマウスを使った研究でも、ペット飼育による腸内細菌環境が良好になる可能性と、それに伴うアレルギー軽減の可能性が示されています。

 

米カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)・ミシガン大学による研究

 

【研究結果】マウスをイヌを飼っている家から出たハウスダストに曝露すると、腸内細菌叢に変化が生じ、アレルゲンに対する免疫系の反応が減少した。

 

乳児期にペットに触れさせることには、反対の意見も

一方で、小児科医などの意見(個人のブログによる)では、前述の研究報告に対して反対しているケースもあります。

 

<新生児期は未熟な防御体制から細菌侵入し、感染症に発展する危険性もある>

 

新生児は、母親の胎内の無菌状態から、急に外界の微生物が多くいる環境に出されたため、腸内細菌がまだ形成しきっておらず、多彩で不安定となっています。感染への防御力も未熟な状態となっており、そこに病原菌が侵入すれば、全身感染症に発展する可能性もあると言います。

 

また、上記2つ目の米カリフォルニア大学サンフランシスコ校によるマウスによる研究は、動物実験の段階でありヒトには当てはまるとは言い切れないという声もあります。

 

<ペットに近づけるより、母乳由来細菌を摂取させ腸内細菌を整えることがアレルギー予防として安全な方法>

 

現時点の見解では、新生児をペットなどに由来する微生物へ触れさせることより、母乳を与えることで細菌を摂取し、腸内環境を整えること(700種の細菌種が含まれている、代謝物オリゴサッカライドが腸内細菌へのエサとなる)がより安全で推奨できる方法と述べられています。(母乳と人工ミルクでは、人工ミルクの方が腸内悪玉菌がより多く検出されたという報告もある。)

  

最後に

現状では、新生児期にペット由来の微生物に触れさせることはアレルギーや感染症の発症に繋がる可能性があり、推奨できないと言えそうです。今後のさらなる検証に注目したいところです。

 

(photoby:pixabay

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-07-30掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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