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高血圧の人は要注意!大動脈瘤と大動脈解離!高血圧と腎動脈狭窄症の関係とは

大動脈瘤(りゅう)や大動脈解離(かいり)といった病名聞いたことがありますか?

どちらも放置すると、あるとき血管が破裂して大出血を起こす、命にかかわる重大な病気なのですが、大出血を起こすまでは目立つ自覚症状がないため、なかなか気がつきません。

早期発見のためにも、病気について知っておき、予防を心がけることが大切です。

ここでは、とくに高血圧の人に注意してもらいたい、大動脈瘤と大動脈解離についてご紹介します。

 

大動脈瘤、大動脈解離とは?

大動脈とは、心臓から出て胸部、腹部にいたる、からだの中心を走る最も太い血管のことです。

その太い血管で動脈硬化が進むと、血管内壁の弾力性が低下し、さまざまな異常が起こりやすくなります。

もろくなった血管内壁に高血圧などの要因が加わり、血管がコブのようにふくらんだ状態になるのが大動脈瘤。

そして血管内壁の一部に亀裂が入り、剥離を起こした状態が大動脈解離です。

 

特に高圧血は、動脈硬化の原因になるだけでなく、血管がふくらんだり、亀裂が入る要因ともなるので、十分な注意が必要です。

 

 

大動脈瘤の症状 こんな症状があったら注意!

大動脈瘤は、できる場所によって胸部大動脈瘤と腹部大動脈瘤に分けられます。

一般的には、血管の直径が通常の1.5倍程度になると大動脈瘤と診断され、2倍程度になると手術が必要とされます。

ただ、大動脈瘤ができても、破裂するまでは血液がふつうに流れています。痛みなどの前兆はとくにありません。

 

大動脈瘤の発症年齢は70歳代がピークですが、50歳代から増え始めます。

大動脈瘤は急に大きくなるわけでなく、少しずつ拡大していくので、中年期から動脈硬化には注意が必要です。

 

胸部大動脈瘤の場合

大動脈瘤が破裂して出血を起こすと、胸部の場合には胸や背中に強い痛みを感じ、呼吸困難に陥ることもあります。

 

胸部大動脈瘤の場合、ふくらんだ血管が周囲の器官を圧迫すると、以下のようないろいろな症状が出やすくなります。

・声帯の神経を圧迫するとしわがれ声になる

・気管を圧迫すると呼吸が苦しくなる

・食道を圧迫すると嚥下障害(飲み込みにくい)を起こす

 

腹部大動脈瘤の場合

腹部の場合には、お腹や腰の付近にやはり強烈な痛みを感じます。

一般に大動脈瘤の破裂による痛みはかなり激しいものですが、高齢者のなかには知覚神経の機能が低下していて、我慢できる程度の痛みしか感じない場合もあります。

 

また、出血が一時的におさまると、痛みも引きますが、しばらくして大出血を起こすことも多いので、おかしいと思ったときはすぐに病院へ行く必要があります。

 

腹部大動脈瘤の場合は、お腹のあたりに触れるとドクンドクンという拍動を感じることがあります。これはふくらんだ血管の拍動が外にまで伝わるためです。

ただし、太っていて腹部脂肪が多いと、分かりにくい症状です。

 

胸部や腹部で上記のような症状がある場合は、大動脈瘤がかなり大きくなっている可能性が高いので、すぐに受診しましょう。

 

大動脈解離の症状 こんな症状があったら注意!

大動脈解離は、血管のいちばん内側にある内膜に亀裂が入り、そこから血液が一気に流れ込み、次の中膜が裂けて剥離を起こす病気です。中膜の剥離が進んで外膜まで破れると、大出血を起こすこともあります。

 

大動脈解離の場合、ほとんどの人が経験したことがないほどの激痛を感じます。引き裂かれるような痛みとか、バットで殴られたような痛みと表現する人もいるほどです。

しかも、痛みはしばしば胸から背中や肩、そして腹部というように移動します。人によっては胸から腹部にかけて、長い解離が生じることもあります。

 

痛みをこらえていたりすると、どんどん解離が大きくなり、それだけ死亡率も高くなるので、すぐに病院へ行く必要があります。

 

発症年齢は70歳代がピークですが、30歳代、40歳代にも少なくありません。

男女比では、中年期には男性が2~3倍ですが、高齢になるほど差は縮まり、80歳代では女性が逆転します。

とくに高血圧の方は解離を起こしやすいので、早くから注意したほうがいいでしょう。

 

大動脈解離の場合も、前兆といえる症状はほとんどありません。

ただ最初に亀裂が入った内膜の一部がはがれて移動し、ほかの動脈をふさぐことがあります。するとそこから先が虚血状態になり、心臓発作や腎臓障害、手足の神経障害などさまざまな症状が起こることがあります。

 

また大動脈解離を起こすと、腕や脚の脈が弱くなり、測れなくなることもあります。

動脈硬化がある人にこうした症状がみられる場合も、早めに受診することが大切です。

 

大動脈瘤の治療

大動脈瘤と大動脈解離は、X線検査や超音波検査で見つかることもありますが、CT検査を受けると、患部の正確な場所や大きさなどを判断することができます。

 

大動脈瘤が発見された場合は、破裂する前に薬(降圧薬など)で治療するか、手術で「人工血管」に換えるかの2つの治療方法があります。

大動脈瘤のある場所や大きさなどによって破裂の危険性が異なり、また治療方法も違うので、医師からよく話を聞くようにしましょう。

 

破裂前の手術にもリスクはありますが、もしも破裂した場合と比較するとかなり低く、とくにカテーテル手術はからだへの負担が少なく、4~5日で退院できます。

ただし、カテーテル手術を行う病院はまだ多くないので、その点も検討する必要があります。

 

大動脈解離の治療

大動脈解離の場合は、患部そのものへの治療と、さきほど紹介した内膜が破れてほかの動脈をふさぐ危険を防ぐための治療とがあります。

 

この場合も患部の場所や大きさによって、薬による治療と手術との選択肢があります。

合併症などの危険性もあるので、手術するかどうかは医師とよく相談しましょう。大動脈解離の場合も、カテーテル手術は可能です。

 

大動脈瘤と大動脈解離の予防

予防については、大動脈瘤も大動脈解離も第一の原因は高血圧なので、日常の血圧管理がとても重要です。

血圧が高いと、それだけ血管への負担が大きくなり、大動脈瘤ができやすく、内膜の亀裂も起こりやすいからです。

 

また、高脂血症や糖尿病などを併発していて、動脈硬化を起こしやすい人は、血圧を中心にコレステロールや血糖値を含めて、きちんとコントロールすることが予防につながります。

 

そのためには食事の内容や運動はもちろん、アルコールの飲みすぎや喫煙習慣にも注意が必要です。

すでに動脈硬化の可能性がある人は、医師の指導を受け、生活全般にわたって見直すようにしましょう。

 

 

動脈硬化や血管病のリスクを高める!糖尿病と高血圧の相乗効果

高血圧は他の生活習慣病と合併していることが多い疾患です。そして併発している生活習慣病と症状が重なり合い、相乗効果でリスクを高めてしまいます。

 

糖尿病と合併すれば、高血圧だけでなく、血中の血糖値の上昇により、より動脈硬化や血栓による血管病のリスクを高めてしまうことになります。

 

血糖値が上がると言うことは、血中の糖分が増加すると言うことであり、それだけ血液がどろどろになると言うことに他なりません。血管がどろどろになり血圧が高くなれば、血管病になりやすくなるのは当然といえるでしょう。

 

高血圧と糖尿病により血管病のリスクは六倍に跳ね上がると言われています。

 

■高血圧と高血糖

1.高血糖でどろどろになった血液で高血圧の状態で各臓器に流れ込む

2.内臓に血栓ができる可能性や、糖分が血管に付着して動脈硬化を起こすリスクが跳ね上がる

 

■糖尿病患者が高血圧になる可能性は非常に高くなる

特にインスリンの効きが弱くなる2型の糖尿病では、効きにくいだけ大量な余分のインスリンが放出され、それが腎臓に影響を与え高血圧と動脈硬化を加速させます。

 

生活習慣病はそれぞれが複雑に絡み合い、相乗効果でリスクを高めてしまうことになります。

 

それらのリスクを軽減するには健全な生活習慣を常日頃から意識して、そもそも生活習慣病を発病することを予防するほかありません。

 

 

腎動脈の動脈硬化による高血圧に注意!高血圧と腎動脈狭窄症の関係とは

日本の高血圧人口は、およそ4000万人。50歳以上では2人に1人が高血圧といわれています。

また、定期健診などで「血圧が高め」とわかり、自分で食事や運動などの生活習慣に気を配っている方も多いはずです。

 

高血圧のなかには、治療や生活改善を続けても血圧がなかなか下がらないケースが少なくありません。

その原因の1つとして重視されるようになってきたのが、「腎動脈狭窄症(じんどうみゃくきょうさくしょう)」です。

高血圧および予備軍の方は、腎動脈狭窄症とその対策について知っておきましょう。

 

腎動脈狭窄症とは

腎臓は、横隔膜の下付近の背中側にある左右一対の臓器で、血液の濾過などさまざまな役割をしています。

その腎臓に血液を送る腎動脈が、動脈硬化によって狭くなると、「急に高血圧になる、血圧が改善されにくい、悪化する」などの状態を招きやすくなります。

 

とりわけ狭心症や心筋梗塞のリスクが高い重症の高血圧では、かなりの患者さん(10~40%)に、腎動脈狭窄症がみられることもわかってきました。

 

また、腎動脈狭窄症を放置していると、腎臓が慢性的にダメージを受け、やがて人工透析が必要となるなど、生活全般にわたり大きな影響を及ぼします。

そのため、早い時点で腎動脈の動脈硬化を発見し、進行を予防することが大切です。

 

なぜ血圧が高くなるの?

腎動脈狭窄症になると、なぜ血圧が高くなるのでしょうか。

腎臓の細胞からは、血圧調節に関係するレニンという酵素が分泌されています。腎動脈が狭くなり、腎臓への血液の流入量が減少すると、それに反応してレニンの分泌量が増え、血圧を上昇させるホルモンが活性化されます。

これは本来、腎臓への血流量を増やし、腎機能を維持するための生体防御システムなのですが、その半面、高血圧を招くことになるんです。

 

腎動脈狭窄症は気づきにくいため、発見が遅れて、急に高血圧になる人も少なくありません。

 

一部の降圧薬が腎機能を低下させることも…

また高血圧の治療中でも、一部の降圧薬にはレニン・アンジオテンシン系の働きを抑え、その結果、腎機能を低下させるものがあります。

 

この場合には高血圧の悪化に加え、心不全などのリスクも高くなるので、降圧薬を服用中に尿の変化(にごり、量など)、むくみなどの症状が出たら、早めに医師に伝えて検査を受けることが大切です。

 

腎動脈狭窄症が発見されたら

腎動脈狭窄症が発見された場合、治療法は大きく分けると「薬による治療法」と「ステント(金属製のチューブ)による手術」があります。

 

狭窄の程度が軽く、また進行がゆるやかな場合には、医師の判断により薬で血圧をコントロールしつつ、狭窄の進行を抑える治療もおこなわれます。

 

根本的な治療としては、腎動脈の狭窄部にカテーテルでステントを入れ、血管を拡張する方法が主流となっています。

ステントは以前と比較すると改良が進み、合併症などのリスクも少なくなっています。

 

こんなサインに注意!最大の原因は動脈硬化

腎動脈狭窄症の最大の原因は、動脈硬化です。

動脈硬化といえば、心臓周辺の冠動脈や脳につながる頚動脈、そして下肢動脈などで起こりやすいことがよく知られています。

それらと比べて腎動脈のことがあまり知られていないのは、自覚症状がほとんどないためです。

 

一般に、腎機能が低下すると尿の状態に変化がみられますが、腎動脈狭窄症の場合は、先に高血圧症状がみられることが少なくありません。

そのため、高血圧そのものが危険を知らせるサインの1つなので、日頃から定期的に血圧測定をし、血圧の変化に気をつけましょう。

 

また、次のようなケースではとくに注意が必要とされています。

 

腎動脈狭窄症が疑われる5つのケース

(1)定期健診などで、動脈硬化があるといわれた。

(2)50歳以上で急に高血圧になった。

 

→(1)と(2)は予防的な意味でのサインです。

加齢にともない、だれでも血管の老化による動脈硬化を起こしやすくなります。どこかに動脈硬化が発見された場合は、腎動脈についても疑ってみる必要があります。

とくに急な高血圧の発症は、腎動脈狭窄症による可能性もあります。

 

(3)高血圧の治療を受けているのに、血圧が改善されない。

(4)薬(降圧薬)を飲んでいるのに、急な血圧上昇がみられる。

(5)原因不明の心筋梗塞や脳梗塞を起こした。

 

→(3)~(5)は、腎動脈狭窄症の疑いが強く、かつ危険性の高いサインです。

腎動脈狭窄症があると、通常の高血圧治療を受けていても血圧が改善されにくいだけでなく、急な悪化状態を起こすケースも少なくありません。

また、腎動脈に血栓ができていると、それが移動して心筋梗塞などを起こすリスクも高くなります。突然死を防ぐためにも、早めに超音波検査やCT造影検査を受け、適切な治療を受けることが大切です。

 

動脈硬化の早期発見と予防

腎動脈狭窄症の原因となる動脈硬化は、血管の老化現象の1つです。血管の老化は30歳頃からすでに始まっています。

 

とくに、脂質異常や高血圧、高血糖などの症状があると、動脈硬化を促進させ、心筋梗塞や脳卒中などの重大な病気を引き起こしやすくなります。

 

それだけに、定期健診などで「悪玉コレステロール値が高い」「血圧が高め」「血糖値が高め」などといわれた場合は、血管のどこかに動脈硬化が始まっている可能性があります。

 

日常生活では、次のような症状がみられた場合も要注意です。

・階段を上がると息切れや動悸がする。

・手足が冷えやすくなった。

・軽いめまいをときどき起こす。

・尿ににごりなどの異常がみられる。

  

動脈硬化を予防する生活習慣

また、動脈硬化の予防には、次のことを心がけましょう。

 

・血管の酸化、老化を促進するタバコをやめる。

・食事は腹八分目にする。次の食品をしっかり摂る。

 血栓を予防するDHAを多く含む青魚…サバ、アジ、イワシなど

 血管の酸化を防ぐビタミンE…カボチャ、アーモンドなど

 ビタミンC…赤ピーマン、イチゴ、キウイなど

・悪玉コレステロールや高血糖、高血圧を改善するウォーキングなどの有酸素運動を週に3日は行う。

・心疾患を防ぐ働きをもつ成長ホルモンの分泌を促進するため、夜ふかしせず、睡眠をきちんととる。

・血管を収縮させる原因となるストレスをためないように、趣味などで積極的に気分転換をする。

 

普段からしっかり予防して動脈硬化を防ぎたいですね。

 

(Photo by:足成、著者 )

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-12掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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