カラダノートみんなの役立つ予防法や対処法
  1. カラダノートTOP >
  2. 健康診断・健康管理 >
  3. 健康食品・飲料 >
  4. 成分別 >
  5. 『サプリメントによるカルシウムの過剰摂取』は、死亡リスクを2倍に増加させる?

健康診断・健康管理

『サプリメントによるカルシウムの過剰摂取』は、死亡リスクを2倍に増加させる?

カルシウムの不足は、主に『骨粗鬆症/高血圧/動脈硬化/糖尿病/アルツハイマー病/変形関節症』など様々な生活習慣病の原因となり、適正量の摂取を行うことが推奨されていることから多くの方が、その不足分をサプリメントで摂取する傾向があります。

 

しかしその一方で、近年英研究によれば、カルシウムの過剰な摂取(特にサプリメントによる摂取)が、心筋梗塞などのリスクに繋がるとして注意喚起が行われています。以下では、その詳細について見て行きたいと思います。

 

カルシウムの働きと、過剰摂取による影響について

<カルシウムの働きとは?>

身体にとってのカルシウムの働きは骨を形成するだけでなく、神経伝達物質としてイオンポンプを作動させ、エネルギーを作ることから人の活動の根幹を支えているといえます。ストックに関しては、通常骨に大量のカルシウムが貯蔵されていますが、何らかの原因でこれが減少すると骨粗鬆症となります。

 

<カルシウム過剰摂取では、骨が軟化する>

通常不足が起こらないカルシウムの摂取量は600mg/日以上とされていますが、国際比較としてスウェーデンでは骨粗しょう症の起こりやすい50歳以上の女性は800mg/日の摂取が推奨されています。

 

しかし、その一方で過剰摂取を行うと石灰化障害(骨の軟化)が起こり、欠乏状態では異所性石灰化が起こる可能性があります(=カルシウムが沈着する)。

 

<カルシウムの過剰摂取は、FGF23の増加を招き、死亡リスクが増加する>

またカルシウムの過剰摂取によって、FGF23(線維芽細胞増殖因子)の増加が起こるとも言われています。FGF23はホルモンの一種ですが、この血中濃度が上がると活性化ビタミンDが低下し、心疾患による死亡リスクが上昇する(ビタミンD低下による、血圧上昇・血液過凝固が原因)と言われています。

 

サプリメントによる過剰摂取で、死亡率が2倍?

以下の研究は、スウェーデンにおける乳がん検査(マンモグラフィー)の効果を検証したデータですが、同時調査されたカルシウム摂取量とその予後についても述べられています。

 

■一日1400mgを超えるサプリメントのカルシウム摂取は、死亡率を2.5倍高める

(British Medical Journal誌)

【対象】乳がん検診を受けた女性6万人を対象とする大規模調査

【研究内容】平均19年間の観察期間で、カルシウム摂取量(最大2137mg/日、最小572mg/日)とそれに伴う心筋梗塞・脳卒中による死亡率の解析。

 

【結果】以下の結果となった。

・カルシウム摂取量1400mg/日以上の群では、600~1000mg/日の群と比較し、総死亡リスクが1.4倍に有意に上昇していた。

・サプリメントでのカルシウム摂取量が1400mg/日の場合、総死亡のリスクは更に高く2.57倍に有意に上昇していた。

 

⇒特に心筋梗塞などの虚血性心疾患の死亡リスクは、相対リスクで2.14倍と、明瞭な増加を示した。

⇒一方で脳卒中での死亡リスクは、有意ではないものの、減少傾向が認められた。

 

最後に

上記の研究では、『1日1400mgを超えるカルシウムの摂取は(特にサプリメント摂取の場合)、心筋梗塞の死亡リスクを高める可能性が高い』ことが示唆されており、内科医の中には骨粗しょう症治療の治療薬としてカルシウム剤の処方を行うことを控えているという方もいるようです。

 

また、カルシウムは食事から摂取することが望ましく、食事内容に問題がない(カルシウムが十分含まれている)骨粗しょう症患者さんの治療には『ビタミンDの処方』がより理にかなっていると述べられています。

 

(引用・参考ウェブサイト:六号通り診療所所長のブログ)

 

(photoby:piaxabay)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-08-03掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


通報する

オススメ検索ワード

成分別に関する記事

タウリン入りの栄養ドリンクのとりすぎは肝臓に負担をかける?!

  近年、健康志向や仕事・学業のもうひと頑張りのために、栄養ドリンクを飲むとい...

歯周病の進行を抑える『コエンザイムQ10』『ラクトフェリン』

  歯周病に効果的な健康食品 『コエンザイムQ10』と『ラクトフェリン』   ...


抗癌剤の代替療法『フコイダン』の効果と臨床試験結果について

  抗癌剤の代替療法として期待された『フコイダン』、しかし臨床試験はあまり...

α-リポ酸摂取で低血糖症に?原因のない震え・動悸には検査を!

高い抗酸化力のある『α-リポ酸』、特定の白血球型を持っている人は低血糖症に要...

カラダノートひろば

成分別の関連カテゴリ

ブックマークは20件まで登録可能です
トップへ戻る