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傷跡が残らず回復も早い『湿潤療法』!知っておくべき失敗の原因とは

擦り傷や切り傷の治療法として、従来は消毒液を塗りガーゼをかぶせると言う方法が定番でしたが、近年では消毒液は人の細胞にも有害であることから、消毒を行わず水で汚れを洗い流し湿潤した状態のままシートで覆うという『湿潤療法(ウェットケア)』が広がってきています。

 

この治療法のメリットは、『従来法よりも痛みが少なく、治りも早く、傷跡が残らない』ことだとされていますが、一方で湿潤療法を行ってもなかなか治癒しないというケースも多いと言います。

 

その理由は『洗い方が不十分で細菌が残っている』『湿潤されていない状態で覆われている』など既定の条件が満たされていないことによるものが多いようです。

 

また乳児や高齢者など抵抗力の弱い場合、対処を誤ると敗血症や組織の壊死に繋がる可能性も指摘されており、出来る限り医療機関で治療することも勧められています。

 

湿潤療法を失敗する原因と、その対処法について

<失敗する原因は?>

 

1)状態に応じた被覆剤が選ばれていない。

⇒浸出液が多い場合適度に吸水するシートを頻回に換え(=紙おむつとポリエチレン袋などで代用)、液を排出する必要がある。

 

2)傷口が乾いている。

⇒ワセリンで湿らすことが必要。

 

3)消毒薬を使用している。

⇒感染に繋がる。

 

4)感染徴候(痛み・発赤)があるのに、湿潤療法を続けている。

⇒抗生剤や頻回のシート交換が必要。

(※非常に滲出液が多い場合や、糖尿病による壊死、また原因不明の傷などには湿潤療法は禁忌。)

 

<感染4徴候が出た場合は、家庭での湿潤療法を中止する>

患部に感染症が生じた際は、湿潤療法を中止し、医療機関を受診する必要があります。感染による炎症の4徴候は以下となります。

 

【発赤(患部周辺が赤くなる)/腫脹(腫れる)/疼痛(ズキズキ痛む)/熱感(発熱する)】

 

最後に

医師によれば、湿潤療法は個人で行う場合やり方を誤れば感染症の危険性があるため、もろ刃のやいばであると述べられている方もいます。乳児や高齢者の場合、抵抗力が弱まっているため『壊死軟部組織感染症』や『破傷風』の可能性があり、最悪の場合四肢の切断の可能性があるとも述べられています。

 

患部が十分に洗えない場合や、範囲が広い場合などでは病院で受診することが奨められています。

 

(参考ウェブページ:西日本新聞、佐久間内科小児科医院、獣医師まつもと先生!のブログ)

 

(photoby:pixabay)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-07-30掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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