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健康診断・健康管理

ビールの一気飲みに注意!迷走神経刺激による『失神』の危険性

夏になると、外出時・在宅時どちらを問わず脱水傾向になりやすく、水やジュース、ビールなどを一気飲みしてしまう機会が増えますね。

 

一気飲みは危ない!

一気飲みには一過性の体の不調(迷走神経反射による失神など)から死亡事故(水中毒による低ナトリウム血症)に至るまで様々な危険性があるため、あらかじめ知っておくことは重要です。

 

ビールなど利尿作用のある飲料の一気飲みは、腹圧が急激に上下するため『迷走神経反射』と呼ばれる反射が起こりやすく、脳への血流減少から失神を起こし、ケガなどの二次的なトラブルに繋がりやすくなり危険です。

  

なぜビールの一気飲みで失神を引き起こす?

迷走神経の過剰反応が起こる原因は【強い痛みを感じる(注射など)/驚く/怒る/大量の排泄をする/咳をする/ストレスがかかる】などです。ビールの一気飲みによる神経刺激の機序は、飲酒で時的に腹圧が上がる⇒利尿作用によって腹圧が急激に下がる⇒迷走神経が刺激される(=迷走神経は脳神経ですが内臓まで達している)ことによります。

 

また、脱水状態のときに座位姿勢から急に立ち上がることで引き起こされる『起立性低血圧』も関連し、より失神を起こす可能性が高くなるとも言われています。

 

<急激な迷走神経刺激が起こるとどうなるか?>

以下の症状が現われる可能性があります。

 

□排尿時の迷走神経反射による血圧低下(=排尿時失神)

□迷走神経の過緊張による一過性の心停止(=失神を起こす:迷走神経性発作)

 

時間をかけて飲み、ゆっくり立ち上がろう

血管迷走神経性失神は基本的に心配のない意識障害ですが、意識を失って倒れ、頭をぶつけてケガをするなど2次的なトラブルの原因となるため、予防策が必要です。

 

迷走神経刺激を抑えるためには【時間をかけてゆっくり飲む、飲酒量を減らす、ストレスを減らす】などの改善策が必要になります。

 

また併発の可能性がある起立性低血圧の発生を抑えるためには【ゆっくりと立ち上がる、深呼吸を行う(中度~高血圧疾患がある場合は禁忌)、弾性ストッキングを装着する】などの方法があります。

 

最後に

発作直前には頭重感・腹痛・吐き気・眼前が真っ暗になるなどの症状が出ることが多く、これらの前兆症状が出た場合、速やかに腰掛ける・横になるなどの対応が必要です。

 

また、これまでにも注射などで失神の経験がある場合は、大量の飲酒で同様の症状になりやすいと言われていることから、十分に注意することが重要になります。

 

 (参考ウェブページ:山口内科)

 

(photoby:pixabay)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-08-02掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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