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精神科で処方される薬にはどんな種類がある?~ドーパミンに関わる薬(躁うつ病)

向精神薬には、大きく分けて5種類の薬(『抗精神病薬』『抗うつ薬』『抗てんかん薬』『抗不安薬』『睡眠薬』)があります。以下は、その中のひとつ抗精神病薬に関しての簡易的な解説文を載せてみました。

 

ドーパミンに関わる薬(抗精神病薬:統合失調症と躁うつ病のくすり)

 

脳の前頭葉・黒質・線条体…など様々な場所に「ドーパミン神経」と呼ばれる「ドーパミンを専門に受け取る受容体が無数に付いた神経細胞の集合体」が存在します。このドーパミン神経受容体の種類には「D1」「D2」「D3」などがありますが、それぞれの役割とはどのようなものでしょうか?

 

 

<ドーパミン受容体の例>

■D1=意欲・意思・認知の発現に関わる場所に多く存在(抗精神病薬は、ここを「刺激=促進」する。)

■D2=不安・ストレスの発現に関わる場所に多く存在(抗精神病薬は、ここを「遮断」する。)

■D3=脳全体のドーパミン増加を抑制している場所に多く存在(抗精神病薬は、ここを「遮断」する。)

(※ドパミン受容体は全部で5つですが、ここではD4・D5は省いています)

 

⇒これらのドーパミン受容体において、ドーパミンの増減を調整している薬が「抗精神病薬」です。以下の4つに分類されます。

 

<4種類の抗精神病薬>

■定型型:D2を強く遮断

⇒「定型薬」と呼ばれる一番古い薬で、切れ味が良く興奮を静める効果が強い。副作用(パーキンソン症状・高プロラクチン血症など)が大きい。

 

□代表薬

・セレネース

鎮静作用が大きいため、躁症状に有効性が高い。

 

■SDA(セロトニン・ドパミン拮抗型):D1~D3(+セロトニン系)を刺激・遮断

⇒定型薬以降に発売されたものは「非定型薬=新型」と呼ばれる。定型薬に比べ扱いやすい(鎮静効果は定型より弱く、副作用も比較的少ない。但し大量投与では副作用は同程度)。

 

□代表薬

・リスパダール

鎮静(抗躁)作用が非定型の中でも高いが(D2を強く遮断)、賦活(抗うつ)作用がやや低い/投与量が増えるとジスキネジア・肥満・高プロラクチン血症が出現しやすい。

 

・ルーラン

D2遮断力が高い(鎮静化に優れる)が、すぐ離れるため副作用は少ない(肥満・高プロラクチン血症)/代謝物が副作用をさらに軽減/賦活(抗うつ)作用もあり。

 

■MARTA(多受容体作用型):D1~D3(+セロトニン+アドレナリン+ムスカリン系など多数)を刺激・遮断

⇒「非定型薬」の一種。多種のレセプターに結合するため、副作用が比較的出やすい(肥満・傾眠など。ジスキネジアは出にくい)。

 

□代表薬

・セロクエル

マイルドな効果で比較的扱いやすい/D2結合力が弱く不安定/賦活(抗うつ)作用を持つ。

 

・ジプレキサ

バランスの取れた高い鎮静(抗躁)・賦活(抗うつ)作用/治療のクオリティが高い/脳神経細胞の保護作用を持つ/肥満の副作用が大きい。

 

■DPA(ドパミン部分作動型):D2のみ(+一部のアドレナリン+一部のセロトニン系)を遮断・刺激

⇒「非定型薬」の一種。ドーパミンを一定に保つ作用がある(不足時は増加・過剰時は減少させる)。副作用として肥満は少ないが、アカシジアが出やすい。

 

□代表薬

・エビリファイ

扱いが難しい(持続性に乏しく、容量調整が難しい)/鎮静(抗躁)作用は乏しいが、賦活(抗うつ)作用は高い/難治性うつにも有効性があるとされる)

 

最後に

それぞれの薬効についての解説は、数名の医師の見解によるものであり、また個人的な薬の相性があることから、必ずしも同様の効果が出るとは言えないという点には注意が必要です。

 

(引用・参考ウェブサイト:管理薬剤師.com、kyupinの日記、前田クリニック、もなかのさいちゅう)

 

(photoby:pixabay)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-08-02掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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